➁私の公認会計士試験受験歴について~論文式試験1回目の失敗について~
みなさんこんにちは、NOBです。今回は私の論文式試験1回目の失敗について語っていきたいと思います。
結論を申し上げると、私の論文初受験は惨敗という結果となりました。(科目合格なし、総合偏差値43くらい)
惨敗した主な理由は大きく分けて3つあります。
理由その1:58合格を狙うにあたって短答対策と論文対策のバランスをうまく調整できなかったこと(58合格とは5月短答に合格し、その約3か月後の8月論文を受験して合格を狙うことを意味します。)
既に前回の記事でも述べましたが、令和3年公認会計士試験は12月短答が中止になり5月短答1回のみという異例の年でした。
つまり、論文過年度生を除いたこの年の短答合格者は全員、5月短答を受けた3か月後に8月論文を受けることになるので、私は3か月で論文対策を行う必要がありました。
しかし、当時の私に3か月で論文対策を行えるほどのスペックや勉強の経験値はありませんでした。
5月短答前に論文対策を行っていない訳ではなかったのですが、どうしても目下の短答式試験に意識が行ってしまい、結果的に論文対策がおろそかになり、実質的に論文対策をしていないのと変わらなかったと思います。
結果として5月短答対策に注力し過ぎてしまい、論文対策がおろそかになった私は、論文式試験に対応できず不合格となりました。
②短答と論文の違いに対応できなかったこと
公認会計士試験の理論において、短答式試験は文章を読み、その文章の正誤を判断する能力が求められるのに対して、論文式試験は自身で文章を記述する能力が求められます。
短答式試験においてはテキスト等に書いてあることをそこまで暗記していなくても理解さえできていれば問題を解けることが多いですが、論文式試験においてはテキスト等に書いてあることをいくら理解できていても、それらの内容を暗記していなければ記述を行うことができません。
すなわち、短答式試験と比べると論文式試験の方が暗記色が強いと言えます。
もちろん、上記の違いから学習の仕方についても短答と論文で異なってきます。短答対策においてはテキスト等に書いてあることを理解するためにテキスト等をじっくり読み進めていく学習がメインとなりますが、論文対策においてはテキスト等に書いてあること想起し、思い出しながらテキスト等を読む学習がメインとなります。
2021年時の私は、短答と論文の試験の性質が異なることについて、深く理解しておらず、論文対策をするにあたって短答対策とあまり変わらない学習をしてしまいました。結果、暗記が十分にできておらず、令和3年論文式試験に惨敗してしまったのです。
③5月短答後、短答合格による安堵から気が緩んでしまったこと
これは5月短答合格者あるあるだと思いますが、5月短答を受け終えた後は一時的な緊張からの解放によって気が緩みがちになります。これについては私も例外ではなく、五月短答後に気が緩んでしまい、勉強時間が激減してしまいました。
この記事を読んでいる方であれば既にご存じかもしれませんが、58合格を狙うのであれば時間はいくらあっても足りず、五月短答後は休んでる余裕など一切ありません。
結果的に5月短答後にあまり勉強できなかった私は、2021年8月論文に全く間に合わず、1回目の論文をほぼ捨てるような形になってしまいました。上記では私の体験談をお話させて頂きましたが、上記のようなことになる受験生は結構多いんじゃないかと私は思っています。
今回の記事で個人的に一番伝えたいこと
論文を1回分捨ててしまうということは3回ある論文受験の貴重なチャンスを1度ドブに捨ててしまうことを意味します。
そんなことわかってるよ!と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、論文を4回受けることになった自分にとってこのことはとても重要なことであるので補足して説明したいと思います。
ここで過去の私の本試験の成績について述べたいと思いますが、私が論文三回目のときの総合偏差値は51.92で合格ラインは52でした。
当時の私はまさか自分が三振してしまうなんて夢にも思っていなかったので、成績表が届いたときは誇張抜きに膝から崩れ落ちました。(合格発表前では合格可能性は五分五分だとは思っていましたがどちらかというと受かっているだろうなと思っていました。)
三振した原因等についてはまた後日記事にしてまとめるつもりなので詳細は省きますが、私が今ここで一番言いたいことは、
例え公認会計士試験に合格する素質がある人であっても三振する可能性は十分にあり、決して他人事ではないということです。
公認会計士試験に合格する素質がある人であっても、運によっては全力で挑んだ論文式試験で最大2回は失敗することがあると個人的に思っております。
だからこそ、計3回ある論文式試験を受験するチャンスは、1回1回を大事に使うべきであると私は思っております。
単純なことかもしれませんが、計3回ある論文式試験を受験するチャンスの1回1回を大事に使うために一番効果的なのは、12月短答に合格することです。
五月短答合格の場合、時間的制約上の問題からどうしても1回目の論文式試験を捨てることになりやすいので、三振したくない人は死に物狂いで12月短答に合格しましょう!
今回の記事のまとめ
私のが論文式試験1回目で失敗した原因
①短答対策と論文対策のバランスを間違えたこと
②短答と論文の違いに対応できなかったこと
③五月短答後気が緩み、勉強時間が減ってしまったこと
私が皆さんに一番伝えたいこと
三振する確率を減らすために死に物狂いで12月短答に合格すること
【次回】私の公認会計士試験受験歴について~論文式試験2回目の失敗について~