ChatGPTの答えが無難で面白くないと感じた時に試してほしい10のプロンプトレシピ
はじめに
ChatGPTに質問を投げかけても、どこかで聞いたような無難な答えしか返ってこない…。そんな経験はありませんか？
AIの回答に物足りなさを感じたら、少しプロンプトを工夫するだけで、まるで別のAIが答えたように新しい視点が広がります。
今回は、『無難な答えを超える10のプロンプト』を例を交えて紹介します。これを使えば、ChatGPTの可能性をもっと引き出せるかもしれません！
何も追加プロンプトを入れない場合
たとえば、ChatGPTに「お金の稼ぎ方を教えて」と聞くと、こんな答えが返ってきます。
「お金を稼ぐ方法には、スキルを活かしたフリーランス、副業、投資などがあります。また、自分の得意分野を活かしてオンラインで仕事を探すのも良いでしょう。」
確かに正しいですが、どこかで聞いたことがあるような無難な答えですね。
では、次に「プロンプトを少し工夫した場合」の答えを見てみましょう！
1. 常識を逆手に取る発想
プロンプト：「解決できない理由を3つ挙げて、その逆を活用するアイデアを考えて」
ChatGPTの回答例：
「お金を稼ぐのが難しい理由は、『競争が激しい』『スキルが足りない』『初期投資が必要』の3つです。これらを逆手に取るなら、『競争がないニッチ分野を狙う』『今あるスキルを別の形で活用する』『ゼロコストで始められるビジネスモデルを考える』といった方法が考えられます。」
このように、常識を逆手に取る発想を促すだけで、具体性が増し、新たな視点が得られます。
2. 異世界の住人になりきる
プロンプト：「このテーマを異世界の住人の視点で考察して」
ChatGPTの回答例：
「異世界の住人にとって、お金を稼ぐ方法は『クエストに挑む』ことが一般的です。例えば、森に生息する魔法生物の素材を集め、それを換金するのが基本です。また、魔法の力で金を作り出す鍛冶職人もいます。」
現実世界の枠組みを飛び越えたアイデアが生まれることで、物語的な要素やクリエイティブな発想が引き出されます。
3. 未来から振り返る視点
プロンプト：「このテーマを30世紀の視点で振り返ってみて」
ChatGPTの回答例：
「30世紀の視点では、『お金』という概念そのものが消滅しています。現在でいう『お金を稼ぐ』行為は、当時では『社会的な価値を高める』ための行動に近いものでした。人々はAIによって提供される生活の基盤を享受しつつ、個々の創造力や貢献によって自己表現の場を得ることが一般的だったのです。」
未来の視点から振り返ることで、現代の価値観を相対化し、新しい発想につなげることができます。
4. キャラクター化して語る
プロンプト：「未来人の天才科学者になったつもりで、この問題を答えて」
ChatGPTの回答例：
「私は30世紀の天才科学者、Dr.GPT。『お金を稼ぐ』という行為は原始的で非効率的な文化の名残だ。我々の時代では、量子コンピュータを使って『時間の価値』を最適化することで、必要なリソースを無限に増やすことができる。現代の君たちにとってそれはSFのように聞こえるかもしれないが、量子収束理論を学べばきっと理解できるだろう。」
キャラクター設定を取り入れることで、独自の視点や語り口が加わり、回答にドラマチックな要素が生まれます。
5. 物語形式で答える
プロンプト：「このテーマを物語形式で説明して」
ChatGPTの回答例：
昔々、とある小さな村に住む青年がいました。彼はいつもお金がなくて悩んでいましたが、ある日、旅の賢者と出会います。
賢者はこう言いました。
「お金を稼ぎたいなら、自分が他人の役に立てる方法を見つけるのだ。」
青年は村の人々の悩みを聞き回り、井戸が枯れて困っていることを知ります。彼は隣町で得た知識を使い、村に新しい井戸を掘ることで感謝と報酬を得ることができました。
青年は気づきます。「稼ぐとは、自分を活かして誰かを助けることなのだ」と。
物語形式にすることで、テーマが単なる情報提供から感情に訴える内容に変わります。
6. ダークユーモアを交える
プロンプト：「このテーマをダークユーモアを交えて語って」
ChatGPTの回答例：
「お金を稼ぐ方法？簡単だよ。まず銀行に行って、微笑みながら『これは強盗だ』って言えばいい。…なんてね。現実ではそんなことしたら捕まるから、代わりに合法的にお金を動かして、システムの外側から利益を引き出すのがいい。例えば、無駄に難しい名前を付けたオンライン講座を売るとか？」
ダークユーモアを交えると、ブラックジョークの中に意外な本質が見え隠れする回答になります。
7. 極端な条件を設定する
プロンプト：「この問題を『AかBしか選べない』として答えを考えて」
ChatGPTの回答例：
「A. 1時間で100万円を稼ぐが、翌日は全く働けないほど疲れる。
B. 月1万円ずつ確実に稼げるが、10年間続けなければならない。
どちらを選ぶかで、稼ぎ方のアプローチが大きく変わりますね。短期的な利益を追うならA、長期的な計画を取るならB。ただ、どちらも選ばず、自分なりの方法を見つけるのが一番賢明かもしれません。」
極端な条件を設けることで、回答がシンプルながらも本質を突いた内容に変わります。
8. 創造的な仮説を立てる
プロンプト：「直感に反する仮説を一つ立てて、それを基にこの問題を再構築してみて」
ChatGPTの回答例：
「直感に反する仮説：お金を稼ぐには、全く働かない方が良い。
この仮説を基に考えると、資産運用や不労所得にフォーカスしたアプローチが見えてきます。例えば、既にある資源（時間、人脈、スキル）を最大限活用して、自分が手を動かさずに稼ぐ仕組みを作ることが鍵になります。」
意外性のある仮説を取り入れることで、新しい視点やアプローチを生み出せます。
9. 歴史に学ぶ視点
プロンプト：「このテーマを過去の偉人が考えたらどう答えるかシミュレーションして」
ChatGPTの回答例：
「もしエジソンが『お金の稼ぎ方』を考えたら、こう言うかもしれません。
『稼ぐには、必要なものを作るのではなく、必要だと思わせるものを発明することだ』。
エジソンのように、人々が気づいていないニーズを形にすることが、他と差をつける方法になるかもしれませんね。」
偉人の視点を取り入れることで、回答に深みが出るだけでなく、新たなヒントも得られます。
10. 突拍子もないシナリオで答える
プロンプト：「この問題を『宇宙人が解決する』としたら、どうなるか教えて」
ChatGPTの回答例：
「宇宙人にとって『お金』は意味を持たない概念です。彼らは資源を効率的に共有するシステムを持っており、稼ぐという行為そのものが不要なのです。もし人間が同じ仕組みを取り入れるなら、全ての資源を管理するAIを作り、経済活動そのものを再定義する必要があるでしょう。」
突拍子もないシナリオを設定することで、現実の枠を超えたアイデアが引き出されます。
まとめ
ChatGPTに「お金の稼ぎ方」を聞いても、即座に稼げる特別な情報が出てくるわけではありません。ですが、プロンプトを工夫することで、回答の傾向が大きく変わり、新しい発想のヒントになる可能性があります。
無難な回答に物足りなさを感じたときは、今回紹介した10のプロンプトを試してみてください。答えが変わることで、自分の考え方も広がり、思わぬ発見があるかもしれません。
ChatGPTをただの情報提供ツールとして使うのではなく、アイデアを引き出し、新しい視点を見つけるパートナーとして活用してみましょう。