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「見えにくい力」にこそ、目を向けてみよう
こんにちは、EDUCAMP代表の曽雌です。
「冒険が人を育てる」をキャッチフレーズに、名古屋で月1回の冒険教育を実施する「のあそび冒険教室」を運営しています。
今日のテーマは
『「見えにくい力」にこそ、目を向けてみよう』です。
のあそび冒険教室では、中学生からジュニアリーダーという立ち位置が生まれていきます。
これまでは、参加者としての立場だった子どもたちが、小学生の子ども向けのスタッフになれる立ち位置です。
そして、このジュニアリーダーには誰でもなれるわけではなく、なりたいと思ったときに、僕と1対1の面談を行います。
このジュニアリーダーになるための面談がめちゃくちゃ面白いんですね。
一応、冒険教室なので、火おこしやキャンプなんかの、野外活動も結構実施するわけなんですよ。だから活動の中では、どうやって火を起こすか、みたいな野外スキル的なものも当然でてきます。
でも、ジュニアリーダーになりたいと話す子どもたちからは、この野外スキルやキャンプスキルのような話は一切出てこないんですよね。
話してくれる内容は、どの子にも共通して、「人と関わる力をつけたい」という思いです。
子どもによっては、
・将来、ディズニーランドのキャストになりたいから、人を楽しませる力をつけたい
・自分よりも下の子たちをサポートできる力をつけたい
・人を引っ張る力をつけたい
・やる気にさせるような力をつけたい
などなど、その形は様々です。
でも、共通しているのは、自分の中にある「人との関わり方」に目を向けているんですよね。これって凄いことだな~と思い、話を聴いていました。
世の中で目を向けられがちなのは、どれだけ勉強ができるかという数字で測れる力や、どれだけサッカーやピアノが上手にできるか、といった形にあるスキルだと思います。
多くの習い事は、その目に見える学力やスキルの上達を促すために存在しているわけですよね。
でも、ジュニアリーダーになりたいと話してる子どもたちは、みんな「目に見えない力」をつけたいと話してくれているわけです。
こういう目には見えない力のことを「非認知能力」と呼ぶんだと思うですが、大人がそれを大切にしていることはあっても、子どもたち自身がその大切さを感じていることって中々ないよな~と思ってしまいました。
OECDではこの非認知能力を「社会情動スキル」と定義していますが、「生きる力の土台となる力」と言っています。
まさに!ですね。