14weeks 初めての助産院① なんで助産院にしたのか
産むのは助産院で
と決めたのはいつの頃か。
元を正せば、
小学生の夏休みに新聞で連載されていた、
自宅出産のお話を読んだことがきっかけだった気がする。
破天荒なお母ちゃんに振り回される主人公よりも、破天荒なお母ちゃんに共感をした連載。
そのお母ちゃんが自宅出産をする!と奮闘していたのだ。
いざ出産のタイミングになると、家族総出でお湯を準備したりやなんかして、見守る。
そして産まれてきた命を、主人公も喜ぶ、といった感じのストーリーだったような気がする。根本的にはその頃から、「家族での出産」に憧れていた部分は多いにあったのだろう。
そして20年近くが経った頃。
結婚してそろそろ子どもを、と思った頃に、
相方を巻き込んで考えたいとふと思いつく。
そんな折にいいタイミングで、
ぱぱとままになるまえにという活動をしている二人と知り合う。同年代&共通の友だちも多いというのもあり、仲良くなった。
そんでもって、彼女たちが主催する、助産院ツアーというやつに参加する機会を得たのだ。
そこで目にしたのは、
アットホームな(むしろほぼ家!)空間と、
親子に対する厳しくあったかい眼差しと、
助産師さんと妊産婦さんの濃い関係性だった。
そもそも、私はずっと、
人と人との「関係性」にこだわって生きている。
保育士は人と人との関係性をつなぐ仕事だと思っていたりもする。
「濃い」関係性に憧れを抱いている種類の人なのだ。
それを体感したときに、
あー、やっぱり助産院で産みたいな
となったのである。
相方は「いいんじゃない?」と選択に何の迷いもなかったし、
意外にも、両親も、説明したら理解してくれた。
最寄りの助産院までは車で30分。
全ての妊婦健診を相方と行くわけにもいかないので、
何度もルート確認をしつつ運転の練習をした。
妊娠する前に見学へも行き、二人とも好きな環境であることを再確認した。
助産院というと、自然分娩信仰者みたいに思われるような気がするが、
むしろ私にそこへのこだわりは少ないと思う。
ただ、システム的に性格に合っているだろうと思っただけ。
しっかり時間を取って、話を聞いてもらえて、ゆったりとした場所で過ごせる。
病院ではなく自宅のようで、実家のようなその空気は、きっと私と赤子を安心させてくれるに違いないと。
そんなわけで、予定日が出た段階で、転院を決めたのでした。
②に続く