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フェスが「かえる」場所だって気づいちゃった話

SEE YOU IN 2020!

という言葉を2019年は見届けることなく会場を後にしました。
妊娠9ヶ月、1歳児連れの去年のFUJIROCKは2日間だけの参加。「来年は、家族4人。きっと大変だけど、楽しみだな〜」と思いながら。

2020年2月。
新型コロナウイルスが世の中を騒がせはじめていましたが、
なんせ毎年の恒例行事なもんで早割でチケット入手。
「今年はハイネケンで乾杯まつりだー!」と思いつつ一方で、
キャンピングカーの予約はちょっと思いとどまっていました。

そして2020年6月。
FUJIROCK 2020公演「延期」の発表。

「やっぱりそうだよね」
っていうのが一番はじめに思ったこと。
大将の「本当にゴメン」に涙しました。

仕方がないことだって理解してるし
あの大自然で、でもちょっと密で、人との出会いが嬉しいFUJIROCKが好きだから
2021年を楽しみにしようと、その時はあっさり思えたんです。


そうはいかないって気づいたのは、
7月末が過ぎてから。
そう、普段フジロックは7月末(今年はオリパラ影響で8末に変更予定だった)。

その頃からなんとも言えない「ざわざわ感」が胸の片隅にいらっしゃるわけです。
季節は夏が来たのに、カレンダーの夏が始まらない、そんな感じ。

正直、驚きました。
確かに2009年からなんだかんだ欠かさず行ってるけど、年中行事ではあるんだけど、
一年に一回、忙しいときはたった一日。
しかも行くか行かないか悩んだこともあるのに、
こんなにも気持ち揺さぶられるのか、と。

いつからこんなに大切になったんだろうか。
そしてそれはなんでなんだろうか。

社会人になって自分で自由になるお金が出来て、会社の先輩に連れて行ってもらい、初めて行った憧れの野外フェスだから?
ホワイトステージのスペアザを見ながら、友だちの友だちはみんな友だちって乾杯したら人生の伴侶ができたから?
子どもがお腹にいても、0歳でも、1歳(+お腹にもう一人)でも行ったから?
音楽聞きながら自然の中で乾杯するビールが最高に美味しいから?
ところ天国で足つけてキャーッて言うのが楽しいから?
苗場食堂のきりざい飯が美味しいから?
毎年ドラゴンドラに乗りそびれて「来年こそは!」って思ってるから?
ゴンちゃんが3日目の夕方まで残ってなくて歯がゆいから?
人と自然の共生を考えるきっかけになったから?

どれも違うような気がするけど、どれもそうかもしれないと思う。
ひとつだけ確実に言えるのは、フジロックは私の人生を変えてるってことだ。

人が自然の中で生きる楽しさと厳しさ
自由に生きる楽しさと厳しさ
年に一回突きつけてくるFUJIROCKは「かえる」場所。
「私は今のままの私でいいんだ」って深く深く実感できる場所。

2020年の3日通し券は、2021年の「延期」に向けてとってある。
今のところ、FUJIROCKがないことへの対処法は見出せていないから、
「ざわざわ感」は心の片隅に残したままになるかもしれない。

でも、だからこそ、
来年苗場のゲート前で笑って乾杯できることを信じて、
一歩でも二歩でも前に進もうか。

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#また乾杯しよう
#FUJIROCKFESTIVAL2020

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