LJL Finalで現れたDFMの強さとSGの戦略実行力
この記事は5/4に行われたLJL Finalのネタバレを多く含みます。先に動画等で結果を知ってから閲覧することをおすすめします。
LJL Final、とても面白いbo5でしたね。ゲームが終わってからメモを活用しながらこの記事を急いで書いているので間違い等あるかもしれません。気づいたときに随時修正します。
本記事では、題名の通りDFMの強さについて『どこが』ということについて、SGがなぜ3戦目勝ち、4戦目も接戦になったのか、を観て感じたことを書きます。あくまで個人の感想です。こういう見方してる人がいるんだな、程度に思っていただければと思います。
DFMの強さ
DFMは1戦目から4戦目まで、様々な手札を出してきました。強いチームとして、様々な戦略を行ったという点です。以下に全試合のピックを表示します。
1戦目
2戦目
3戦目
4戦目
DFMのpickについてみていきます。1戦目の構成ですが、エンゲージのない構成になっています。戦い方としては、相手のエンゲージに対してキンドレッドのultやユーミのult、ヒールを活かして耐え、相手のリソースが切れたタイミングで反転していく集団戦の形になります。もし、レーンからダメージトレードを重ねていく、アグレッシブに行くならユーミではなくノーチのほうが強いと思います。
game1において、ドレイクファイトにおいてDFMの狙いがハマった部分とそうでない部分どちらもありました。2つ目では、実際に相手のリソースを吐かせたあとにエイトロックスが入っていけることができた戦闘でした。一方、5つ目では先に触られて苦しくなっていました。(メモを見ながら書いているので間違いがあるかもしれません)
この試合で勝てた勝因として、ゲーム全体通してSGのキンドレッドへのヘイトが高く、アフェリオス、ハイマーが自由に戦える状況が最後には作れた、という形です。クアドラキルのシーンが象徴的で、キンドレッドに対して、トランドル・MF・スレッシュのultが使用され、アジールもフォーカスがキンドレッドに向かったタイミングでアフェリオスがフリーでダメージ出せる状態に確定でなり、その後は流れで…という状態です。ここまでフォーカス受けて役割果たし切るキンドレッドがさすがです…
SGが有利を掴んだかと思いきやDFM Yutapon(@yutapongo)のアフェリオスがクアドラキル!
— LJL (@Official_LJL) May 4, 2020
(#LJL2020 Spring Split Finals Game 1) pic.twitter.com/33Bpam0rMj
2戦目、この試合はブリッツキャリーでしたね。ただ、サポートが先に動けていることも含めてオブジェクト判断が冴えていました。渡す代わりに何を取るのか、という判断がとても良かったと思います。別チームなんじゃないか?って一瞬思ってしまうくらいにはすごかったです。
それでもこの試合がひっくり返りそうだった理由は、midでの集団戦で見えたSGの強さです。この集団戦、最後までアフェリオスがフリーだったにも関わらずSGが勝ったのは、アグロコントロールとバースト重ねがハイレベルでした。何度見てもすごい美しいものです。
SGが4キルを獲得!4-2トレード、ドラゴンにつなげます。
— LJL (@Official_LJL) May 4, 2020
(#LJL2020 Spring Split Finals Game 2) pic.twitter.com/4YwRYLnHP2
3戦目については、後でSGのことを掘り下げる際に取り上げますが、pickの時点で有利を取られていて、先に動かれる、先に仕掛けられるということが明白で、終盤戦い方をカウンターの方向で修正し、ギリギリの試合になったという印象でした。
4戦目は、DFMの構成がこれまでと大きく違ったものでした。オーン、パンテオンという明確なエンゲージャーが存在し、自分たちから仕掛けられる構成を組みました。結果、最初のヘラルドファイトから相手の形を崩すようなエンゲージが可能で、集団戦では最後までMFに仕事をさせることなく無力化することに成功していました。SG側も序盤からの仕掛けを理解して、深くまで入っていかずに戦う形を考えて戦闘を行ってはいました。
このbo5を通して、DFMは複数の戦闘プランで勝利を重ねました。4戦目のエンゲージを多く持った構成の理由は3戦目の対J4におけるフィードバックからだと思います。
SGの戦略実行力
ここで問題になるのが、3戦目のSGの動きです。この試合で多くの人が参考にできる部分は、J4の動きの徹底度です。
この試合、SGは徹底してボットからゲームを作ることを目的にし、序盤からタワーダイブのガンクまでをボットで行い続け、結果として1つのレーンでの有利を確実なものにしました。そこからキルを重ねて順調にスノーボールし、バロンの獲得までつなげることに成功しています。
これは4戦目でもでていて、ドラゴンの前にボットへガンクをして有利な状態でオブジェクトを触ることができ、5人でのタワーダイブまで行っています。
行うだけなら簡単ですが、ほぼ全て100点の成功といっていい成果をあげています。アグロコントロールも完璧、フォーカスも完璧で、本bo5においてSGの動きに多く学べる要素があると思います。チームゲームとしてLoL触ってる人は勉強することをおすすめします。
終わりに
一応このまま終わるのはアレだったので今回の全体感想書いて終わります。正直前のLJLからかなり時間空いて、LJLの状況をほとんどわかっていない状態でした。ただ、昨日と今日の試合を観て、戦略としてかなりレベルの高いものも見れたなぁ、と思いました。MSIがあったらどこまでいけてたんだろうか、と思いますし、夏シーズンが本当に楽しみになりました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。まとまりのない、ツッコミどころの多い記事だったかと思います。この記事を読んで、プロシーンを観たりもっとプロシーンを楽しんで貰えるようになってもらえれば幸いです。