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まだ、まだ。
ゆっくりと朝日が昇った気がした。
実際にはいつの間にか外は明るくなっていたんだけど。
シャランと夜中にプレステを起動した時の音がした。
前のスマホに入れっぱなしになっていた、プレステのアプリの通知音だ。
あー通知切り忘れてたなあ、またセールの告知かなと通知画面を確認して。
「うわあ、…忘れてた」
そう呟いたと思う。
通知画面には、元彼がオンラインになったよっていうお知らせ。
とたんに胸に走る鈍い痛みと苦しみ。
最近ゲームしてなかったから、ここで繋がっているの忘れてた。
と、同時に。
「ゲームできるほど、体調回復してよかった」
と、安堵した。
ずっと体調悪いって言ってて、心配してたから。
少し、胸を撫で下ろした。
そして、ふとよぎる考え。
ここまで頑張って待っていたら、また同じように彼と過ごせたのではないか。
そう考えてしまって、私は考えを消すように筋トレを開始した。
淡い期待。
もしかしたら、連絡くれるかも。
私の事、思い出してくれるかも。
そんな無駄な考えを振り払うように、筋肉をいじめた。
今日も、私引き締まった身体になる。
そんなことをしてるうちに、
外は白んでいったのだ。
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