無職日記65 解釈

とある曲がある。僕がシンギュラリティを迎えるコトになった、重要な曲だ。この曲のお陰で商業関連でもお声がけ頂けるようになった。

ある日エゴサーチしてると、とあるミュージシャンの方がなんと僕の曲について書いているではないか。ありがたやとそのまま読み進めていくと、何やら愛についてやたらと書いてあり、どんどん不穏な空気になっていく。最終的には新興宗教が如き雰囲気で締め括られており、読み終わった頃にはモヤモヤが止まらなかった。ちなみに僕はその曲の中で「愛」という言葉は一切使わずにいる。

要するに僕の考えた歌詞に対する解釈が、恐ろしく違っていたのだ。

色んな人が聴くのでどういう解釈をするのも間違ってないと思うのだけど、それにしたってこちらの想像を超える解釈をしており、別に言ってもいない内容がつらつらと書かれている。例えるならマグロの旨さについて語っているのに、その人は魚つながりというだけで自分の好きなイクラの話を始め「イクラはいいぞ!魚は素晴らしい!」みたいに締め括っているのだ。僕の曲をダシに使って自分の思想を語っているに過ぎない、と解釈した(僕の曲を好きに解釈するのだから、僕だって好きに解釈させてもらう)。

自分語りの好きな人がいるが、なんでもかんでも自分語りの内容になる人と話していて楽しいわけがない。会話とはキャッチボールであって、一方的に投げられたボールを取り続けるのは苦痛だ。ブログやらでそれをするのは構わないし、僕だってしょっちゅうやっている。けど、正直これに巻き込むなと思った。僕の曲をダシにしないでくれと。ちゃんと聴いているとはとても思えない内容だったからこそそう思う。ちゃんと聴いた上でその内容だったとしたら、この人はとんでもなくやばい人というコトになるけど。

ただまぁ、天才呼ばわりしてくれたコトだけはありがたく頂戴しますけどぉ。

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