甥と姪が来た
妹が甥と姪を連れて帰省した。
甥と姪がこっちに来たい、妹が感じている狭い町ならでは閉塞感、親父の病状など、諸々のことが重なった結果、半分強行的に来るコトにしたらしい。両親はワクチン摂取済みだが東京に出たくないというコトだったので、僕が代行で迎えに行くコトとなった。
当日は合流までに時間があったので、少し早めに出て「閃光のハサウェイ」を見た。最近のガンダムのアニメはクオリティがすごい。前日譚となる「逆襲のシャア」も前日に慌てて見たが、キャラの関係性がより深堀りされたので見ておいて良かった。
そんなわけで新宿駅で合流した甥と姪は、1年半振りの再会となったが特にそういうブランクを感じるでもなく、ぎゃあぎゃあとはしゃぎながら電車の中を過ごした。もう少し大きくなっているかな、と思ったがそんなコトはなかった。
というのが月曜日の話。1年振りの孫との再会に親父も喜んでいたが、夏の暑さや体調もあいまってあまり食事も取れず、孫と顔を合わせるのは朝と夕方くらいで、それ以外はほぼ寝ていた。もう少しメンタル的に元気になるかと思ったが、それを上回るくらい調子は悪いらしい。
そして今日、木曜日にいつもの病院に定期検診に行ったのだが、もうガンの治療ができなくなった、と母から涙ながらに電話がかかってきた。ここ数ヶ月の親父のエネルギー不足などで投薬が出来なかったのだが、それを抜きにして、薬で抑えられなくなったらしい。次回はカウンセリングがあり、病院ももっと近くにかかることになる。
僕は、病気はある程度メンタルにも左右されると思っているので、精神の免疫が上がれば体もそれに引っ張られると考えている。だから、孫2人の成長を見て少しは元気が出るものだと思っていた。こればっかりは本人の意思の問題なので何とも言えない。言えないが、それを糧にしてもう少し気力を出してはもらえないか。そんな淡い願望があるが、人に言われてどうこう思う話ではないので、こうしてひとりごちっている。
「覚悟」をする期間があるだけ恵まれているかもしれないけれど、先のコトを色々と考えてしまう一日だった。