無職日記46 梯酒

一人飲みをして久しい。

最初は営業職への異動に伴う「人見知り克服」のために始めたものだ。お酒入ってたら知らん人とも喋りやすくなるし、そうやって自分のエリアに居ない人に慣れていこうと思ったわけだ。実際、それなりに効果はあって、年上で職人気質が多い工業の業界の営業で、役に立ったと思う。

先日のワールドカップ、日本対ポーランド戦を埼玉の友人Gくんと、Gくんの行きつけの店で観戦した。車でGくん宅まで行き、試合を見ながら夜通し飲んで、夕方に地元に帰った。その際、地元のうまいラーメン屋に行こうと彼を誘い、車で僕の地元まで行き、ラーメンを食べた。その流れで結局飲むコトになり、Gくんを僕の行きつけに連れて行った。

一軒で終わらせるはずが、結局メートルが上がったGくんの「河岸を変えよう」の一言でハシゴするコトになり、最終的には僕がよく行く店を5軒回った。前日のサッカー観戦からの寝不足にも関わらずそこまで付き合ってくれた彼もありがたいが、連れていける店がそれなりにあって良かったとも思った。地域密着の個人店が多いので、足を運べばそれなりに顔も名前も覚えてくれる。そうやって築いた関係性も含めて、彼にも楽しんでもらえたかと思う。常連さんにサッカー好きが多いので、それも共通の話題として良かった。

人に紹介できる店がある、というのは少しだけ嬉しい。狭い町だからこそ、地元の人達は温かい。

最初に行ったお店、店長さんがゲイなのだが、元ラガーマンでヒゲ、メガネ、でかい(肥満)体格のGくんはたいそう気に入られたらしく、帰り際に「また来てねん!」と言われていた。

僕も言われたコトないのに!

いいなと思ったら応援しよう!