無職日記45 解説

最初に書いておきますけど、これは個人への批判とかではなく、感想です。あとワールドカップのハッシュタグで参加してますけど、サッカーの内容に関してはほぼ触れていませんのであしからず。

無職を利用してワールドカップを観まくっている。2018/06/27に行われたドイツ-韓国戦も見応えがあったし、早朝のアルゼンチン-ナイジェリア戦は、アルゼンチンの2点目の瞬間に思わずソファから飛び上がってしまった。前回、決勝でぶつかった両チームが苦戦しまくったのも、ワールドカップの面白さだと思う。今回は強豪が初っ端から苦戦しているイメージが強い。ドイツ-メキシコ戦は特に象徴的で、カウンター1発でフィニッシュまで持っていったメキシコの戦い方は観ていても楽しかったし、多分サッカーを知らない人が観ても見応えがあったのではなかろうか。どんでん返しがいきなりやってくるスリリングさが、サッカーの魅力の一つではないか。

そんなTV観戦、最近やたらと気になっているコトがある。それは解説。

各局、元代表やらレジェンドクラスの選手が解説をしているんだけど、とかく気になっているのがNHK。というか岡野さん。1998年、初のワールドカップ行きを決めるゴールを突き刺し、一躍時の人となった岡野さん。通称「野人」。

その岡野さんの解説がめちゃくちゃ気になる。本当に申し訳ないのだけど解説というか感想。戦術的な話はほぼなく「気持ち」「気合い」という単語が噴出する。アナウンサーの人との大きな掛け合いも特にない。試合の流れを観ながら、その時その時の感想を述べている。言い方が悪いかもしれないけど「ふわっ」としている。ポゼッションがどうとか、この選手のパスの意図がどうとか、そういう言葉はほぼ皆無。それがもう気になって仕方なかった。あとアルゼンチン戦のマラドーナも気になって仕方なかった。

何が言いたいのかというと、TV解説のポジショニングの話。

例えば松木さんの解説。松木ビンゴなんてのがあるくらい、独特なセリフが多い。ハンドっぽい判定があったら「ハンド!ハンド!」と叫び、ラフなプレーがあったら「レッドカードだよこれは!」と叫ぶ。アディショナルタイムが長いと「ふざけたロスタイムですね」という(僕はこのフレーズが一番好き)。イメージとしては「ちょっとサッカーかじっているお父さんがお茶の間から連れて来られてテレビ朝日で解説してる」みたいな感じだろうか。要するにバラエティ向きな解説なのだと思う。専門的なコトももちろん言うんだけど、大体がエモーショナルに訴えてくる。わかりやすくて面白い。バラエティ向き。ワールドカップ以外の代表戦は夜がわりと多いから、お茶の間で食卓を囲みながら観ていたり、スポーツバーでみんなで観ている人達にはフィットするのではないか。

ロシアワールドカップは時差の関係で日本の深夜帯の放送が多い。つまりよほど観ようと思わないとリアルタイムで観ない。リアルタイムで日本戦以外を観る人達とは、つまりワールドカップガチ勢だ。サッカー好きが観ている時間帯なので、もちろん松木さんでもいいんだけど、もっと専門的な解説が入った方が「ほうほう、プロはこう観るのか」という面白さがある。実際、昨晩はNHKとTBSでザッピングしながら観ていたんだけど、TBSの中田浩二さんの解説と、NHKの岡野さんの解説ではやはり開きがあって、申し訳ないのだけど聞き応えがあったのはTBSの方だった。選手の起用に関して言及していたり、時間帯でのチーム全体の動向など、分かりやすかった。繰り返すけどどちらが悪いとか良いとかではなくて、放送する時間帯に合わせた解説員の方が、よりテレビ的にも映えるのではなかろうかという個人の感想です。

岡野さんの解説は、松木さんのそれを少しテンション抑えめにしたような印象がある。つまりどちらかというとバラエティ向きなのだと思っている。だので、深夜帯のガチ勢には少し物足りない印象。逆に深夜帯に松木さんがいたらそれはそれでなので、やっぱり適材適所ってのはあるんだと思う。TV的な金銭がどうとか、契約がどうとかの話は知らないので何とも言えないけど。

何度だっていいますけどこれは岡野さんの解説批判ではなくて、観ている人達にアジャストした解説の方がより面白くなるんじゃないのかなーという個人の感想です。

今晩は運命のポーランド戦。友達と居酒屋で観る予定。ぜひ勝ってほしい。個人の感想です。

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