ビジネスプレゼンテーションステップ7.デリバリー
いよいよビジネスプレゼンテーション最後のステップのデリバリーとなった。デリバリーとは、まさにビジネスプレゼンテーションをしている時のパフォーマンスのこと。今回は、5つの観点から聞き手が聞きたくなるパフォーマンスを整理する。
デリバリーとは何か?
デリバリーとは、まさにプレゼンテーションを実施している時の、立ち振る舞いや、スピーチなどパフォーマンスのことである。人は見た目が九割と言われるとおり、人はほとんどの情報を「目」から認識し、脳で解釈している。また、スピーチに関しては、長短、抑揚、間がなければ、どこが重要なポイントなのかが分からない。
ビジネスプレゼンテーションは、ゴールを定め、聞き手を分析し、聞き手からの問いを見定め、自身のメッセージを作り出し、相手の関心にあわせてストーリーラインを作り、シンプルでわかりやすいスライドを作り、最後にデリバリーを行う。この一連の流れを整合性が大切だ。
よく、プレゼンテーションへの指摘は、姿勢が悪い、声が小さい、「えー、あのー」などを受けがち、しがちだが、全てこのデリバリーに当てはまる。もっともであるが、それ各論でしかなく、目的や場の設定によって、適切なデリバリーであるかどうかがきますのである。
ここでは、デリバリースキルをチェックする一般的な5つの視点を紹介する。
1.服装と身だしなみ
場の目的にあった服装をえらんでいるか?、清潔感はあるか?、Vゾーンは意識しているか?といったことがあげられる。自分のセンスを磨きつつ、プレゼンテーションの相手や、場や状況を分析して、より適切なものを選択する。
2.姿勢
背筋は伸びているか?、胸を張っているか?左右の足に均等に体重をかけているか?といったことが挙げられる。自身の主張を伝える際は、堂々を自信を持った態度で行うことが重要である。
3.表情
笑顔で話しているか?、想いが表情に乗っているか?、特定の誰かの目を見て語りかけているか?といったことが挙げられる。やはり、表情が豊かなプレゼンテーターは聞きやすいし、印象に残る。どんなメッセージの時は、どんな表情をするのか、意識的に設計しておく。
4.話し方
大きな声を出しているか、緩急をつけているか?、抑揚をつけているか?、クリアに発言しているか?といったことが挙げられる。聞き手からすると「滑舌が悪いと何と言っているのか、分からない」のが本音である。可能な限り訓練したいところである。もう1つの注意点は「あのー」「えーっと」「そのー」といった’’ひげことば’’であるが、無意識に使っている場合がほとんである。一度、「絶対に使わない」と決めてプレゼンテーションを訓練してみると、以外にできるものである。ぜひ、意識して、取り組んでいただきたい。
5.ジェスチャー
伝えたい想いが上半身に乗っているか?、手は腰より高い位置をキープしているか?、身振り手振りは大きく振舞っているか?といったことが挙げられる。絶対に聞き手に持ち帰って欲しい情報は必ず、表情、話し方、ジェスチャーとあらゆることを駆使してインパクトを与えることを考え設計しておく。
まとめ
何度も記載していることであるが、ビジネスプレゼンテーションは、相手を動かすことをゴールとしている。そのゴールに近づけるためには、話し手は、ビジネスプレゼンテーションスキルを磨き続けなければならない。聞き手は、ビジネスプレゼンテーションを見聞きして、その内容が、自分にとって、必要か、不必要か?、有益か、有益でないか?、すぐできるのか、できなさそうなのか?を判断している。さらに、論理的な判断だけではなく、楽しいか?楽しくないか?といった、感情的側面からも判断している。
聞き手が論理的に納得し、感情的に共感し、話し手の想定以上に動き出す、そんなビジネスプレゼンテーションに向かって日々精進していきたい。