絵本紹介【ミルクこぼしちゃダメよ!】
西アフリカで暮らす女の子ペンダは、山の上で羊の世話をしているお父さんに、一人でミルクを届けに行くことに。ペンダは無事にミルクを運び届けることができるのか!?
【文字数・・・ちょうどいい】
【内容・・・・頑張る女の子】
【コメント】
鮮やかな色彩が目を引く1冊です。
舞台は西アフリカの二ジュール。山の上で羊の世話をしているお父さんに、お母さんがミルクを届けに行こうとしたところ、
「おとうさんのいるところなら しってる! わたしに いかせて。
おねがい、 おねがい、 おねがい!」
と、ペンダは志願し、大きなおわんに牛のお乳を搾り、頭の上にのせて歩き始めました。
挿絵でも、ペンダの周りの人たちが頭の上に色々な物をのせて運んでいます。そういった慣習を見たのは、うちの子ども達は初めてだったので、不思議そうな顔をしていました。
登場する人達は皆、肌が茶色く、派手な模様の色彩豊かな服を着ています。お話の途中に、人々がお面をつけて踊るお祭りの挿絵があるのですが、完全にアートです。もちろん絵本なので、実際のお祭りで使わるお面よりはるかにキャッチ―なのですが、見慣れない形、色、デザインにしばらく見入ってしまいます。
道中の色々な誘惑にも負けず、ただただミルクをこぼさずに運び届けることだけを考え、最後の大きな山も登りきり、無事にお父さんにミルクを手渡すことができたペンダ。しかし、お父さんは、ミルクを飲むことができませんでした。(理由は絵本を読んでみてくださいね)涙を流すペンダへのお父さんの言葉がとても優しくて、胸を打ちます。
頑張るペンダの姿はもちろん、うちの次女はこの絵の色彩がとても印象に残ったらしく、この絵本を読んだ数日後、家にある塗り絵の「リカちゃん」の肌を茶色く塗っていました。「かわいいでしょ。外国の女の子なんだー。」と言って見せてくれました。
(「外国の女の子」と言っても、真っ白い肌の子もいるんだよ~とやんわり教えておきました。)
以前にも黒人の女の子が出てくる絵本を読んだことがあるのですが、この絵本ほど色のコントラストが強くなかったので、今回の方が、より鮮明に肌の茶色が印象に残ったようです。
ストーリー、挿絵、共に子ども達を惹きつける、オススメの一冊です。
このマガジン内では、私のオススメする絵本をたくさん紹介しています。 主に未就学児への読み聞かせや、一人読みの練習にピッタリの作品をピックアップしているつもりです。
子どもに絵本を読んであげたいけど、選ぶ時間がない方、どんな絵本がいいか決めかねている方のお役に立てれば幸いです。
(一人読みの練習については、記事内の【文字数】や【内容】を参考にしてください。)
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