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【絵本紹介】ななちゃんのおかたづけ

 お片付けの後は、おやつの時間。早くおやつを食べたくて、何でもかんでもおもちゃ箱に放り込んで、さっさとお片付けを終わらせたななちゃん。すると、おもちゃ達がおもちゃ箱から飛び出して、「ななちゃんのおかたづけは、おかたづけになってなーい!」と不満爆発。ななちゃんはおもちゃ達と相談しながら、きちんとしたお片付けを始めます。

【文字数・・・普通、ちょうどいい】
【内容・・・・易しい、子どものお片付けの参考になる】

【コメント】
 小さな子どものいる家庭にとって、「おかたづけ」は日々頭を悩ませている問題ではないでしょうか。我が家もそうです。(「そうでした」ではなく、現在進行形で頭を悩ませています・・・。)

 私自身、元々片付けられない人間で、このお話のななちゃんのように、「片付けなさい」と言われたら、一つの引き出しに全部まとめてぎゅうぎゅう詰めに押し込むような子どもでした。

 今思えば、片付けのやり方を知らなかったのです。そもそも、片付けに「やり方」なんてあるなんて考えてもいませんでした。目の前がスッキリすれば、それでいいと思っていたのです。

 この絵本には、おもちゃを仲間同士に分けたり、出しやすくしまいやすい工夫をしたりと、子どもにとってのおかたづけのヒントが詰まっています。

 また、あとがきには、片付けや整理収納のプロ、鈴木尚子さんという人の、子どものいる家庭のおかたづけに関するアイディアが記載されていますので、ぜひ参考にしてみてください。


 ここからは、私の個人的なエピソードなのですが・・・

 上の子が一歳半くらいの頃から、少しずつおもちゃが増えて、ほどなく下の子が生まれ、毎日がバタバタと過ぎ、いつの間にか下の子がハイハイを始めた頃には、日々のお片付けが、涙の出るほど辛い作業になっていました。

 その頃はまだ、2歳と1歳のわが子たち。嵐の後のように散らかった部屋を、自分たちできれいに片付けるなんて到底無理な話。それどころか、こちらが片付けたそばからまた散らかしていく次女・・・。

 当時は姉妹して、「紙をビリビリ破く」という遊びにハマっていたので、部屋中が紙切れだらけ、おもちゃも散らかり、食後は食べこぼしだらけという惨状。

 その頃は旦那さんの仕事が忙しく、平日はワンオペ育児だったので、キレイに片付けてからご飯、という時間の余裕もなく、散らかり放題の部屋で下の子にご飯を食べさせながら、上の子の介助をし、

――― こんな状態がいつまでも続くわけじゃない、この子達がきちんとお片付けできる年齢になったら、キレイに片付いた部屋で、楽しくおしゃべりしながら、食事を楽しめるはずだ!!!

 そう言い聞かせ、泣きそうな自分を鼓舞していました。

 現在、5歳と4歳のうちの姉妹。まだまだ散らかし放題ですが、お片付けは自分たちでしてくれるようになったので、こちらはその間にお皿洗いなどの家事ができるようになりました。

 食事も、どうにか片付いた部屋で(細かい所は気にしない)、会話を楽しみながら食べられるようになりました。

 この「ななちゃんのおかたづけ」の絵本を読んであげたとき、散らかった部屋で途方にくれていた当時の状況を思い出し、わが子もやっとここまで成長したなぁ、と感慨深いものがありました。

【追記】
 同じ「ななちゃん」シリーズに【ななちゃんのおきがえ】という絵本があります。こちら👇の方が後に出版されていますが、こちらのななちゃんの方が、年下のようです。こちらの絵本も同じマガジン内で紹介していますので、ぜひご覧ください。         


 このマガジン内では、私のオススメする絵本をたくさん紹介しています

 主に未就学児への読み聞かせや、一人読みの練習にピッタリの作品をピックアップしているつもりです。
 子どもに絵本を読んであげたいけど、選ぶ時間がない方、どんな絵本がいいか決めかねている方のお役に立てれば幸いです。
(一人読みの練習については、記事内の【文字数】や【内容】を参考にしてください。)

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