見出し画像

絵本紹介【アルフィー】

 ニアは、6歳のお誕生日に出会ったカメ、アルフィーを楽しませようと、毎日色々やってみますが、反応はなく、しだいに関心を失っていきます。1年後の誕生日の朝、水槽の中が空っぽになっているのに気が付きます。アルフィーはどこへ行ってしまったの!?

【文字数・・・ちょうどいい】
【内容・・・・かわいらしい、健気なカメ】

【コメント】
 ニアが6歳の誕生日に出会ったカメのアルフィーは実は同い年。それから「8歳」のお誕生日までの2年間の物語なのですが、なぜか「7歳」だと思っているアルフィーがとってもかわいらしいです。(なぜそう思っているのか、読んでみてくださいね)

 ニアはアルフィーに楽しんでもらおうと、ダンスを踊って見せたり、話しかけたり、クイズを出したり・・・色々やってみるのですが、反応がほとんどなく、そのうちにニアはアルフィーへの興味を失っていきます。

 しかし、実際は、アルフィーはいつも笑わせてくれる(甲羅の中で踊ったり、カメなりに楽しんでいたらしいのですが、ニアには全く伝わっていませんでした・・・)ニアのことが大好きで、自分もニアを喜ばせたいと思い、プレゼントを探しに行こうと、水槽を出て行ってしまいます。

 水槽を出て、行方不明になってから1年後、アルフィーはニアの元へ帰ってくるのですが、ニアにとっては1年ぶりの再会なのに、アルフィーにとっては数日ぶりなのです。そこがこの物語の面白い所の一つなのですが、うちの子ども達にはまだ、理解できなかったようでした。そこが理解できなくても、ストーリーは楽しめるので、問題はありません。

 この物語、冒頭は、

あたしが アルフィーと であったのは 6さいのたんじょうび。

 と、ニアの語りかけから始まるのですが、途中から、

さいしょから、 ニアは とくべつなおんなのこだなって おもったよ。

と、アルフィーの視点に切り替わっています。

 今までにたくさんの絵本を読んできたのですが、このように主体が途中で変わる絵本は初めてかもしれません。子ども達にとっても新鮮、というか斬新だったようです。主人公のニアも、肌が茶色く、黒人の女の子のようなので、そこも、普段読んでいる絵本とは違い、色々と感じるところが多かったように思います。

 私は元々カメが好きなので(あのノロさに親近感を感じています)、何気なく手にした本なのですが、ニアもアルフィーもとってもかわいらしくて、大好きな一冊になりました。


このマガジン内では、私のオススメする絵本をたくさん紹介しています。                                                                             主に未就学児への読み聞かせや、一人読みの練習にピッタリの作品をピックアップしているつもりです。
 子どもに絵本を読んであげたいけど、選ぶ時間がない方、どんな絵本がいいか決めかねている方のお役に立てれば幸いです。
(一人読みの練習については、記事内の【文字数】や【内容】を参考にしてください。)


#絵本紹介 #絵本レビュー #読み聞かせ #オススメ絵本 #おすすめ絵本 #オススメの絵本 #おすすめの絵本 #育児 #子育て #絵本

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?