絵本紹介【こびとのおうち】
小人とリスが旅をしながら、様々な材料でおうちを作ります。どんぐりで、積み木で、イチゴを使って・・・。
【コメント】
とても文字が少なく、ストーリーも「材料を見つけておうちを作る」を繰り返すというシンプルなもの。年少さん未満でも楽しめる絵本です。
作者紹介に、「日本画の技法を生かした絵画」という記載があり、確かに小筆で描いた黒く柔らかな輪郭に、水彩絵の具で色付けされた優しさと素朴さがあります。
1ページに1行ほどという文字の少なさですが、絵が絶妙に細かく、ちょうど幼稚園児、保育園児くらいの年齢が見入る挿絵ではないかと思います。
文字が少なく、絵が細かい。こういった絵本は時に意識的に選ぶようにしています。子どもは文字がスラスラ読めるようになってくると、読み聞かせの時に文章を目で追いながらついでに絵を見ている、ということがあります。私も時々、読み間違いを子どもに指摘され、「あ、そんなに文章も見てるんだ」と驚くことがあります。それはもちろん、特に問題ではないのですが、時には絵をじっくり見て、言葉ではない表現、線や色、タッチ、雰囲気を思い切り味わって欲しいと思います。
また、文字が少ないことで、親も挿絵をゆっくり見る時間が確保できます。文字の多い絵本は、親は文字を読んで、すぐにページをめくってしましますが、文字の少ない絵本は、1ページ1ページの挿絵を子どもとおしゃべりをしながら楽しむことができます。
「あ、この女の子、さっきと帽子が変わってるね」
「お鍋でお料理してるね、何を作っているのかな?」
1冊の絵本でもけっこう盛り上がりました。ただ、文字が少なく、絵もシンプルすぎると赤ちゃん向きの本になってしまい、子どもは文章と挿絵、どちらにも注視しなくなるので、やはり「文字が少なく絵が細かい」本がオススメです。
そんな私(というか下の子H)が最近ハマっているのが、紙芝居です。図書館で毎週1作品は紙芝居を借りています。
紙芝居の魅力は、なんといっても、聞いている側が絵しか見えないこと!!
また紙芝居についてもアップしていこうと思います。
このマガジン内では、私のオススメする絵本をたくさん紹介しています。
主に未就学児への読み聞かせや、一人読みの練習にピッタリの作品をピックアップしているつもりです。
子どもに絵本を読んであげたいけど、選ぶ時間がない方、どんな絵本がいいか決めかねている方のお役に立てれば幸いです。
(一人読みの練習については、記事内の【文字数】や【内容】を参考にしてください。)
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