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絵本紹介【あやちゃんのうまれたひ】

 もうじき6歳のお誕生日を迎えるあやちゃんは、ママに自分が生まれたときのお話をしてもらいます。

【文字数・・・ちょうどいい】
【内容・・・・易しい】

【コメント】
 幼い子どもにとって、自分より小さく、弱い存在である赤ちゃんはとっても気になる存在です。そして、もう少し成長すると、自分が赤ちゃんだった頃にも興味を示すようになります。

 このお話では、ママが、「あやちゃん」が生まれる少し前からの家族の様子やママ自身の気持ちを語ってくれます。

 予定日を過ぎてもなかなか生まれなかったこと、お父さんも、おじいちゃんやおばあちゃんも待ちきれなくて、ママのお腹に話しかけていたこと、買いそろえたベビーベッドや新生児用の肌着・・・。

 寒い寒い晩に、お父さんの運転する車で病院に行き、明け方頃、生まれてきた待望の赤ちゃん、「あやちゃん」。


 読みながら、私自身も長女と次女の出産のことを思い出し、じーんと感動してしまいました。現在、長女5歳、次女4歳。たった4、5年前のことなのに、もうはるか昔のことのように、時の流れを感じます。

 私の子ども達も、自分達が赤ちゃんだった頃に興味があり、一時期は登園中に毎朝、二人が生まれてきたときの話やどんな赤ちゃんだったかをお話しながら歩いていました。

 長女は、予定日よりだいぶ早く生まれ、保育器に入っていたこと。この世の終わりほどよく泣いた赤ちゃんだったこと。

 次女は、切迫早産で私が1ヵ月ほど入院していたこと。寒い日の夜に、おばちゃんが車で病院に連れて行ってくれたこと。生まれて3ヵ月で東京に引越したこと。

 子どもたちは興味津々で聞き入り、私も赤ちゃんが生まれた時の喜びと、育児の過酷さを振り返り、よくもまぁこれだけ成長してくれたなぁ(涙)と感慨に耽っていました。

 親子で、その子が赤ちゃんだった時の話をするきっかけになり、優しい気持ちになれる、素敵な絵本です。

このマガジン内では、私のオススメする絵本をたくさん紹介しています。                                                                             主に未就学児への読み聞かせや、一人読みの練習にピッタリの作品をピックアップしているつもりです。
 子どもに絵本を読んであげたいけど、選ぶ時間がない方、どんな絵本がいいか決めかねている方のお役に立てれば幸いです。
(一人読みの練習については、記事内の【文字数】や【内容】を参考にしてください。)


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