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損失回避の習性と本は最初から読まなくていい
こんにちは、ノアです。
僕は毎月10冊以上の本を読んでいます。
「そんなに読む時間があるんですか?」
「忙しくて本を読む暇がないです...」
よくこんな声を聞きます。
実は、僕は全ての本を
最初から最後まで読んでいません。
というか、ほとんどの本は
全部は読んでいないんです。
「えっ?それって...
せっかく買った本をもったいなくないですか?」
と思ったかもしれません。
ここで重要な話をしましょう。
人間には「損失回避の習性」という特徴があります。
これは、得をすることよりも
損をすることを避けようとする習性です。
例えば、こんな心理実験があります。
AとBの2つの選択肢があります。
A:今すぐ確実に1万円をもらえる
B:コイントスで表が出たら2万円、裏なら0円
あなたならどちらを選びますか?
多くの人はAを選びます。
次に、別のケースを見てみましょう。
C:今すぐ確実に1万円を失う
D:コイントスで表なら2万円失う、裏なら失わない
今度はどちらを選びますか?
面白いことに、
今度は多くの人がDを選ぶんです。
つまり、得をする時は確実な方を選び、
損をする時はリスクを取る傾向がある。
これが「損失回避の習性」です。
そして、この習性は
本を読む時にも現れます。
「せっかく買った本だから、
全部読まないともったいない」
「1ページも無駄にしたくない」
「途中で読むのをやめるなんて
もったいない」
こんな風に考えてしまいます。
でも、ちょっと待ってください。
本当に「もったいない」のは
何でしょうか?
3,000円の本を買って、
全部読もうとして3時間かかったとして...
その3時間で得られる学びが
たった一行だったとしたら?
その一行に至るまでの
2時間59分は、実は無駄なんです。
もっと言えば、
その「無駄な時間」こそが
本当の「損失」です。
時間は、お金とは違います。
一度失った時間は、
二度と取り戻せません。
3,000円は、また稼げます。
でも、失った3時間は
永遠に戻ってきません。
だから僕は、本を読むときは
徹底的に効率を重視します。
具体的な方法をお話しします。
まず、目次をチェックします。
目次を見れば、その本の
全体像が一目で分かります。
そして、気になる章だけを
ピックアップします。
次に、その章をパラパラと
ページをめくりながら、
重要そうな部分を探します。
見出しや太字の部分、
図表やイラストがある部分は
特に注目です。
そして、本当に気になる部分は
iPhoneで写真を撮ります。
これが僕の読書メモの方法です。
「でも、それじゃあ
大事な部分を見逃すんじゃ...」
そう思う人もいるでしょう。
考えてみてください。
僕の場合、本を読む目的は
「知識を得て、それを活用して、マネタイズにつなげる」
つまり、「成長」のためです。
使わない知識は、
持っていても意味がありません。
知識のための知識は、時間の無駄。
実際、僕は本1冊から
たった1つの学び、
時には1行、1単語だけを
得ることもあります。
でも、その1単語が
とてつもない密度を持っていて、
ビジネスを組む時に超役立つこともしばしば。
それで十分なんです。
むしろ、その方が効率的です。
なぜなら、インプットよりも
アウトプットの方が
圧倒的に重要だからです。
1,000ページ読んでも、
実践しなければ意味がない。
でも、たった一行でも、
それを実践して結果を出せば、
その本の元は取れます。
これは、ビジネス書に限らず
あらゆるジャンルの本に
当てはまります。
エッセイだって同じです。
「この作家の文章の書き方が
参考になるな」
と思ったら、その部分だけを
集中的に読み込めばいい。
全部読む必要はありません。
歴史の本とかも同じ。
「この話は使える」と思った部分だけを深く理解すればいい。
残りは、さっと流し読みするか
完全にスキップ。
これが、僕の読書法です。
そして、この読書法のおかげで
僕は毎月10冊以上の本を
読むことができています。
全部読もうとしないから、
たくさんの本を読める。
たくさんの本を読めるから、
より多くの気づきを得られる。
より多くの気づきがあるから、
成長のスピードが加速する。
これは、素晴らしい好循環です。
さらに、この読書法には
もう一つ重要な利点があります。
それは、「知識の引き出し」が
増えるということ。
断片的な知識でも、
それが増えていくことで、
あなたの思考は豊かになります。
文章を書く時も、
話をする時も、
商品を作る時も、
より多くの引き出しから
アイデアを取り出せます。
実は、文章が下手な人の多くは
知識が少なすぎるだけなんです。
当然ですが、
知らないことは書けません。
だからこそ、効率的に
知識を増やしていく必要がある。
それには、この読書法が
最適なんです。
ここで、もう一度
「損失回避の習性」の話に
戻りましょう。
「全部読まないともったいない」
この考えから抜け出せないのは、
あなたの脳が
「損失」を避けようとしているから。
でも、本当の損失は
無駄な時間を費やすこと。
その習性から解放されれば、
あなたの読書生活は
劇的に変わるはずです。
今日から、この読書法を
試してみませんか?
まずは、手元にある本で
実践してみてください。
目次を見て、
気になる章だけを読む。
重要な部分は
スマホで写真を撮る。
そして、得られた気づきを
すぐに実践する。
きっと、あなたの学習効率は
劇的に向上するはずです。
そして、より多くの本を
読めるようになるでしょう。
それは、あなたの成長スピードを
加速させる原動力となります。
「損失回避の習性」から解放され、
真の効率的な学びを手に入れてください。
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