【1995年のプロレス超私的な話】 プロレスリング・ノア 石黒(達)
先日行われた社内ミーティングで、noteの宿題をもらいました。
テーマは「武藤選手」とのことで。
そこで思いつくまま、筆を執ってみたいと思います。
まず僕は馬場全日本プロレス、三沢全日本プロレス、プロレスリング・ノアと在籍してきたので、武藤選手が2004年東京ドーム大会に上がっていただいた時と、2021年ノアに入団なさった後が組織としての関わりになります。
それ以外ですと、やはりファンとして会場に観戦に行っていた時期が何よりの思い出です。
振り返ればそれは1995年。
生観戦したのは8月15日G1クライマックス両国国技館での橋本真也選手との優勝決定戦。
そして10月9日、あの伝説の東京ドーム、高田延彦選手との一戦。
どちらも会場が興奮のるつぼでした。
そんな1995年は全国津々浦々、プロレス観戦に旅する日々を過ごしていました。
1月17日、阪神淡路大震災が起き、その2日後、大阪府立体育会館で決行された三冠統一ヘビー級戦、川田さんVS小橋さん。
当時、静岡県在住だった僕は電車を乗り継ぎ、大阪まで向かいました。
60分時間切れの試合後に自然発生した「全日本」コール。二人の戦い続ける姿は今も脳裏に焼き付いています。
同じく1月24日山形県体育館で行われた世界タッグ選手権試合、三沢&小橋VS川田&田上。(すみません、敬称略)
深く積もった雪をも溶かす熱闘でこちらも60分ドロー。
翌日は各駅停車で福島市体育館へハシゴ観戦。
前夜の豪雪とは一転、福島市内はうららかな小春日和で、早々に会場に到着したところ、
体育館のロビーで卓球に興じる馬場さんと元子さん、審判しながらボールを拾う京平さん。
そんな温かな光景を見て、「ああ、全日本プロレスっていいなぁ」と思い、それから3年後に入社することになります。
3月に起きた地下鉄サリン事件で世間が騒然とする中、
4月2日にベースボール・マガジン社主催の「夢の懸け橋〜憧夢春爛漫〜」が東京ドームで行われました。
主要団体がそれぞれ提供試合を行ったのですが、あの長い花道を全日本プロレスの6選手がそれぞれ入場してきたシーンはハイライトでした。
そういえば、この大会には武藤選手は出ていませんよね?
そして同時期に開催されていた「チャンピオンカーニバル‘95」。
前年負傷リタイアした三沢さんが、またも岡山大会で眼窩底骨折を負うという状態の中、
最後までリーグ戦を戦い抜き、最終戦の日本武道館で初優勝を遂げます。
負傷を負った岡山、大阪、名古屋などの公式戦も観戦に行きました。
試合後、インタビューで「失明など怖くありませんでしたか?」という問いに、
三沢さんは「今は今しかないから。いつか同じような時が来てもそれは今じゃないんだよ」という答えを記事で読みました。
この一言は僕の人生をずっと支え続けてもらっている言葉です。
三沢さんの生きざま、哲学が凝縮されていると思います。
この頃の全日本プロレスは年間7回の日本武道館大会を開催していましたが、毎回静岡から鈍行、高速バスなどで東京に行っていました。
帰りは「急行大垣行」、または「快速ムーンライトながら」に乗って帰るのが習慣でした。
最初に述べた新日本プロレスの武藤選手の試合も見に行きましたし、UWFインターナショナルの両国国技館も観戦しました。
プロレス観戦はチケット代、遠征費、宿泊費とお金がかかります。
費用捻出のアルバイトに明け暮れる、そんな日々を過ごしながら1995年も年末を迎えます。
暮れの風物詩と言えば、やっぱり「世界最強タッグ決定リーグ戦」。
12月9日最終戦日本武道館大会、三沢・小橋組が史上初の3連覇、三沢さん自身は4連覇を遂げて幕を閉じました。
試合後は日帰りせず、翌日は力道山先生が眠る池上本門寺へ行きました。
詳しくは覚えていないのですが、何かで情報を得ていたからだと思います。
33回忌ということで、この日は馬場さんと猪木さんがお二人そろってお墓参りをされ、墓前で握手するシーンを遠目で拝見することが出来ました。
そんなプロレスどっぷりの若い日の出来事です。
将来への不安も多かったけど、楽しかった1995年から27年。
時間というものは、永遠にあるものだと思っていましたが、今では失われていくものだと気づきました。
時が流れて、現在、ノアマットで武藤選手の引退ロードが行われています。
10月30日有明アリーナ大会の一般発売が9月7日(水)開始です。
プロレスこけら落とし。
各種会場図面をゼロベースから作成、チケット発行の作業などはこの規模ではなかなか時間と労力がかかりましたが、多くの皆様のお力添えで進みました。
GRAND FINALまであと何試合あるのでしょう?
未来に向かうプロレスリング・ノアとともに見届けていきましょう!
今回の宿題のテーマからは途中大きく逸脱して、全く個人的な思い出話になりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。
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