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【記録】不妊治療の末、6年ぶりに妊娠しました

本日妊娠が判明しました。

妊活2年、うち不妊治療1年弱の努力が実を結びました。


本当に嬉しいのに、まだ少しだけ実感がわきません。
ただ一つ言えるのが、不妊治療を頑張って良かったということ。



早速つわりの症状も出始めているので、転職したばかりの職場には迷惑をかける事になると思います。
まあ、今回の職場はそこも見越した上で選んだので、そこまで心配はしていませんが…。

※詳しくは「職の話②/不妊治療と保育問題の件も」の後半を参照

少なくともお休みに関して一切強く言われないというのはありがたいお話です。
神職場に深く感謝。


思い切って早々にステップアップした甲斐もあり、自分達は幸運にも初めての体外受精で授かりました。



凍結中の胚はあと一つ残った状態ですが、そちらは移植すること無く、一発で妊娠に至ることができました。
(そっちの卵も愛おしいので気持ち的に破棄したくないなあ…。)
激痛の採卵も頑張って良かったです。



とは言え、私は心配症なので、お腹の胎芽が上手く育ってくれるかこのまま胎児となり順調に進んだとしても障害や重い病気を持っていないか、そしてお産が上手くいくかどうか、全てが判らないし、正直今も不安で不安で仕方が無いです。

流産、死産も周りで多くの話を聞くし、他人事ではありません。
悲しい出来事は、どの世代の夫婦間にも起こり得ます。


万が一の時はしっかりと悲しみを背負えるのだろうか。

幸せなのは一瞬なのではないだろうか…
と、よくない考えが頭をグルグル駆け回っているのも事実です。


先の事はどうやっても判らないし、心配し過ぎも良くないとは思っているのですが、常にそうした不安はあります。
まさか授かったら授かったで、メンタルに来るとは…。
なるべく不安要素は考え過ぎず、明るく過ごしたいものです。



とはいえ、クリニックで胎嚢を見た時は嬉しかったし、踊り出しそうなくらい幸せを感じた。


第一子を授かったのが6年前だったので、6年ぶりの新しいエコー写真を手にして、じんわり目頭が熱くなった。

取り急ぎ夫と互いの家族にだけメッセージで妊娠報告をして、それぞれから素敵な返信が届いて、とてもワクワクした。

まだ帰って来ていないけれど、早く夫の顔が見たい。

職場と第一子の保育園には明日お知らせしようと思う。
その他周りには安定期過ぎたら報告かな。


因みにうちの子どもは赤ちゃん大好きで、長い間ずっと弟か妹がほしいと言っていたので、帰宅後しっかりお話をしたところ大喜びでした。
何だかうるっとくるね。

夢に見た二児の母になるのか…。




色々と思うところがあるので、ふわっと不妊治療の経緯と記録を残します。


私達夫婦は、お互い再婚。

夫婦仲もわりと良く、交際から結婚2年後の現在までの計4年間、セックスレスになった事も一度もなく、ずっと自然妊娠を望んでいました。

ここの期間は妊娠の可能性高いから毎日ヤろうぜ!> ·̫  o̴̶̷̤.*˚と私から言い出すくらい…)

夫は子ども大好きで、私も愛する現夫との子どもを産める時に産みたくて、赤ちゃんを作る事自体はかなり自然に決まりました。

私達は、私が使っていたアプリ(ルナルナ妊娠希望ステージ)で確認できる限り、素人目でタイミングを合わせて2人で頑張っていました。
まあ、この頃は特に頑張るってほどでもないか。

しかし、妊活を続けて10ヶ月近く経ってもなかなか授からず、私は過去の妊娠と比べると今回は少し手こずっている事に気付きました。


32歳、前回より年齢を重ねているため少し妊娠しづらくなっているのもあっただろうし、毎回そんなすぐに授かるワケがないのですが、生理が遅れる度にぬか喜びして結局数日後に出血する生活に焦りだします。


夫が歳上で、40歳の大台に突入したというのもあり、もしかして私達子どもができにくいのでは…?と思い始めた私は、急いで夫に不安を相談し、次の休日にはすぐにクリニック初診へ行きました。

夫は理解力がある人なので、スピーディーに動く事に反発もなく、授かるまで一貫してかなり協力的で本当にありがたかったです。


クリニックは、月並みながら地域で一番口コミが良い所にしました。

通常「妊活始めて1年不妊が続いたら相談しに行っていいかも」くらいの感じらしいのですが、違和感を覚えたらすぐに調べて貰うのは大事かもしれません。
(まだ開始3~4ヶ月とかは早すぎると思うけど…)

何も無ければ何も無いでいいし、原因があるなら早く知って対処したい。
ましてや自分達は、老いてはいないけど若いわけでもないので、早めに授かった方がその後も助かります。

妊活から10ヶ月ほどで医療機関に調べて貰い、治療に入って良かったのかもしれません。



夫婦二人で初めてクリニックまで話を聞きに行った日は緊張したものの、そこからの展開は早かったです。

説明を受け、検査に次ぐ検査。
(※大体私だけ行く日が多いが、夫だけ行く日だったり、夫婦一緒に予約を入れないといけない日だったり、期間によって内容は異なる。)

ちなみに受付の方が無愛想過ぎる時がある別に寄り添って欲しいわけじゃないけどあまりにも機械的な先生がいる、といったイラつきポイントもちょくちょくあったものの、基本的には優しい対応で進めて頂き、何事もスムーズで、終盤まで来てみれば物凄く質のいいクリニックでした。

色々考えた事もあったけど素人が悩んでも結局わからないので、途中でクリニックを変える事もありませんでした。


二人で頑張って通い続けた結果、不妊の大体の原因は「夫の精子の活動量の低さ」という事で落ち着きました。

私の身体の方も原因がまるで無いわけじゃないけど、検査の結果特に婦人系の病気は見つからず、その面は良かったです。


しかし採血と検査の多いこと!!

注射苦手なので、たまに採血下手な人に当たると朝からずっとブルーでした。
本当に仕方ないし責められないんだけど。

あと通水検査が一番気分悪くて最悪だったなあ…。

この検査期間も、女性の身体のスケジュールに合わせて予約を組むので、1日2日では絶対に終わらない。

加えて、昔受けられなかった風疹ワクチンも同時接種したので、2ヶ月間は絶対避妊という期間も発生。
投薬によっては日程を整える為に低用量ピルだって使う。
それらの時期は、妊活中だったのに妊娠からどんどん遠のいている気がして、何だかイヤだった。
(結論お医者さんの言う通りにするのが一番の近道だったんだけど…)


夫の方も、度々仕事を調整して予約を入れて、何度も別室で採精を頑張ってくれて、感謝である。

仕事の調整は言わずもがな都度大変だろうし、男性側は精子出すだけとはいえ、絶対緊張するでしょ…院内の採精って…。

ちょうど2年前の4月から不妊治療はめでたく保険適用となったようだが、それでも内容によって出費は全然かさむ。
体外受精は勿論だが、何よりもこの序盤、つまり治療まで至る前にもお金がかかった。

確か私達の場合、初日は3万円ほど、2日目以降も来院ごとに1万円近く発生していたと思うし、検査の期間は何かとヒヤヒヤしたものだ。
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最初からこんなにお金がかかってプレッシャーもあるのか…と。


まあ、クリニックに通い始めて数ヶ月後には不妊の原因もハッキリしたところで、まず人工授精を勧められた。

人工授精、という響きは最初はやけに冷たく聞こえて、一番最初は若干ショックだった。
のちのち更にステップアップするので、ショックも何もなくなるのだが。

おまけに、現在もう切ってしまったが長年因縁のあった年上の女友達から「妊娠したー?」というクソLINEが届き、いやまだだよ、と塩返信したところ、「そかそか!仲良いんだしすぐできるさ♡」と返ってきた時は殺意がわいたので、例え友達だろうと妊娠に関してはこのクソババアみたいに気軽に触れない事が大事なんだとこの時改めて思った。
反面教師。

少なくとも人工授精に初めて踏み切ろうとしていたこの頃の私は傷付いた。
仲良くてもできねー時もあるんだよ…。



通院を始めて、やれ3日後に来て下さいだの、この時期に来て下さい(日程未確定)と言われる事があまりにも多く、そこもなかなかストレスフルだった。

女性側の身体のスケジュールと治療の進行によって予定が変動するため仕方が無いのだが、不妊治療中は休職するか優しい職場に就くことを強くオススメする。
理想論かもしれないが、それくらいスケジュールガタガタになるので、都度周りに謝りを入れるのがキツい。

そもそも自分は膣が狭くて超音波検査で都度突っ込まれるのもイテッ!となるくらいなので、予約に至るまでの日々もストレスが溜まれば通っている時も何かとストレスが溜まってしまう。

しかも、お金がかかる。

心身共に楽なことがない。


ちなみに、最初身構えていた人工授精自体は、後に行う体外受精に比べたら全然ラクな方だった。

むしろ人工授精前に院内で打って貰ったホルモンの注射の方が痛過ぎて、人工授精当日は楽。
何で不妊治療で打つ注射ってあそこまで痛いんだろう?
液体が入ってくる瞬間が激痛…。


そうこうしているうちに、初めての人工授精当日がやって来た。

前日精子を採って特殊な保存容器に冷やして持って行く方法もあったのだが、新鮮な精子を使った方が当然成功率も上がるので、夫にお願いして朝早くに来院して採精。
(当然身体のスケジュールに合わせるので日程は選べずド平日が多い…)
その後磨いたりと加工してもらった精子を、そのまま子宮内にプッシュする。

スケジュール調整は大変だが、施術自体は拍子抜けする程すぐに終わる。

ちょっとお腹に違和感もあったりで施術後はどんよりするが、これで普通妊娠よりも赤ちゃんができる可能性が上がるなら…。と自分を奮い立たせ、無理やりテンションを上げていた。

いつ妊娠しても良いように、この段階から葉酸サプリも毎日飲み始めた。

しかし残念ながら、その後生理が来た。

あーあ、という気分だった。


「まあ人工授精は4回から6回で妊娠される方が多いですから」と言われ、もしかして確率そこまで高くなくね?と思い始める私。
しかも月一の挑戦だ。

翌月も挑戦したがダメで、二回連続で人工授精に失敗した後、私も担当医師も早々にステップアップを考えていた。

そう、次は体外受精だ。


夫婦揃って呼ばれた日に、一通り説明を受けた。
体外受精からはかなりお金がかかる。

(参考程度に)


当然、不妊治療の形は人それぞれ。
それぞれの身体の事情、それぞれの家庭の事情がある。

採取できる卵子の個数や質、やりたい事によって値段も大きく変わってくる、まさに「人による」としか言えないファクターだらけの体外受精。

私達の場合、夫が毎日の投薬を頑張って数値を上げてくれたお陰で(安定はしないものの)、人工授精をあと数回続ける事も出来た。

しかし、成功確率がさほど高いという訳ではない人工授精にお金と時間をかけ続けるよりも、少ない挑戦回数で妊娠を狙った方が互いの身体の為なのでは、と強く感じていた。

最初に体外受精の説明を聞いた日は、予想以上に費用がかかりそうだったので、正直日和ってしまって答えをすぐ出せずにいた。

私が貯金が崩れる事に対して強いストレスを感じている事を夫は知っていたので、二人でよく話し合った。
しかし気持ちの上では、やはり挑戦回数を絞る為にステップアップしたいというのが本音ではある。


そんな中、夫のお義母さまから連絡があった。

どうやら、別件でたまたまLINEしていた夫と不妊治療のステップアップの話になり、珍しく悩んでいる息子(夫)の様子が気になったようで、もしよければ助けさせて欲しい、と不妊治療費の支援を申し出てくれたのだ。

女神さま……?

私は、夫の御家族のあたたかさに感動した。
自分側の家族に資金面は頼れなかったので、正直とてもありがたかった。

孫が産まれる前から親御さんに頼ってしまうという恥ずかしさもあったが、ステップアップに関して夫婦揃って相当悩んでいたので、そのまま背中を押して頂き、体外受精に挑む事にした。


トータル1年半ほどクリニックに通った訳だが、心身のダメージや跳ね上がる医療費にも負けずに極力最短ルートで治療に臨み、今回妊娠に至ったのも、周りの協力あってこそだ。

本当に感謝してもしきれない。


お義母さまのお陰で、我々は人工授精でなく体外受精のスケジュールをすぐに組めるようになった。
これでより早く確実に授かる事ができると信じて動いた。
しかし手術までの道程がまた遠く、まずは採卵に向けての準備が待っている。


しくじらない為、数値を安定させる為の投薬漬け。
それも、自宅での自己注射も含まれる。


飲み薬や点鼻薬なんかは全然楽なのだが、自分で打つ注射が本当にダメだった。
そもそも針が苦手過ぎて、想像だけでしんどい。
やるときゃやるしかないのだが。

最初に院内で皮下注シリンジと皮下注ペンの講習の時間を作って頂いたのだが、ベルト付きのフェイクのおなか模型を装着して、実際の視点で練習をした。
皮下注ペンの方はまだ簡単に感じたが、しっかり注射タイプの方は自分の腹にわりと長めの針をブッ刺すので、練習の時点で相当な覚悟が必要だった。

自己注射が必要な期間は毎日憂鬱だった。
結局途中から夫に打って貰ったしな…。
(※家族に打って貰う事も可能だが、打つ位置が肩の周辺になる)


調整に調整を重ねた採卵の日は、最初こそ実際どんな感じかよく解っていなかったものの、周りの反応を見て次第に怖くなってきたのを覚えている。

どうやら痛いらしいし、私も手術用ガウンを着て、ようやく「ああ、今から大きい事をやるんだな」と実感を得て恐れ始めた。

しかし後には引けないし、引く気もない。


体外受精の肝である採卵だが、私の場合、時間は恐らく全部ひっくるめて30~40分くらいだった。
意外と長くないが、短過ぎでもない。


朝一番にクリニックを訪れてガウンとキャップを着て、普通の手術室のような採卵室へと移動し、台の上で脚を広げて、血圧測りつつすぐにスタート。

最初に一瞬普通の診察みたいに中を確認してから、腟内を広げる器具を着け、麻酔を注射。
自分はこの時点で痛かった。
っていうか麻酔、肌じゃなくてお腹の中に注射だった。

しかも同月に投薬と注射を何度も頑張ったからか採れそうな卵がいっぱい育ってくれて、多分そのせいで麻酔の注射回数も多めにしてくれて、痛い思いを何度も味わうという。
一体何回打ったんだろう…。


私の場合麻酔の効き目は早くて、何回か打ってる最中、既に耳鳴りと口元の痺れを感じた。
(これは一瞬で治ったが)

正直麻酔を打ってもその後の施術はお腹の中が引っ張られるような独特の痛みが続いたから、麻酔無かったらもっと耐えられないんだろうなと考えるとゾッとした。


消毒液を合間合間こまめに噴射しつつ、卵管から卵を採取。

これがまた気持ち悪いしところどころ痛い。
本当に独特な痛み。
しかも左右あるし。


採卵の為でなく、ケアしてくれる為だけの看護師さんも一人いて、近くでずっとサポートしてくれた。
ずっと手を握ってくれたり涙を吹いてくれたり気を紛らわす為に始終私の会話に乗ってくれたりと、優しかった。
この人がいなかったらダメだったかもしれない。

「今朝、規則で絶食絶飲だったのにしゃっくりが止まらなくて、飲み物飲めなくて困りました」とか、「妊娠したいです!」とか、意識朦朧とした私は取り留めもない話をした気がするのだが、それにも都度優しく付き合ってくれた。


この日の結果、頑張った甲斐あって卵は8個ほど採れた。


ただし、終わった直後から腹の痛みがものすごい。
まさに重すぎる生理痛の痛みがずっと続く感じ。
お腹がずっと鈍く痛い。立てない。

術後は子宮の痛みとか空腹とかの所為で気持ち悪くてしゃーなくて、正直ずっと吐きそうだった。

ちょっとだけ手術台で休ませて貰って、痛み止めの座薬を入れてから車椅子で退出。
最初は全く歩けなかった…。


しばらく個室のベッドでぐったりさせて貰って、お昼まで院内で安静にしてから診察して帰宅という流れ。
お腹の痛みと吐き気があったので、すぐに解散ではなくベッドでダラダラできて安心。

しかし不思議と、具合は1時間弱で良くなった。
あんなに体調最悪だったのに…!


採卵こんなに頑張ったし、精子所見の方がダメだったら私たぶんキレ散らかすだろうなと思いつつ、この日はその後トラブルもなく帰宅できた。
精子の質も大丈夫だったみたい。


数日後、卵の経過を教えて貰った。

まず、8個のうち6個が受精したが、そこから精子の異常で使えるものは5個に減ったらしい。

さらにここから、凍結して今後の体外受精の為に残す受精卵を選定する必要があるのだが、残す胚のグレードを限りなく妊娠確率寄りにするか、もっとグレードの範囲を広く浅くするかで大いに悩んだ。

先生曰くグレードがCとかの胚でも質自体は実は悪くないとのことで、じゃあ逆にグレードって何なんだよとなって、最初は大いに困惑した…。
もっと複雑な話なんだけど。

迷ったら一番最初は妊娠率の高いグレードの物だけを選んでみては?と提案され、悩んだ結果私はこれを飲む事にした。

個数は減るけれど、グレードの良い卵のみ残す作戦。
(二回も三回もあの採卵を続ける気は無かったので、これで失敗が続いたら大変だったが…。)

その結果、残った受精卵は2個となり、その大事な2つを体外受精当日まで凍結する事となった。


グレードBAの2つの宝物だ。
妊娠率55%くらいだったっけ…?


これで当面はあの痛い採卵を行う事はないが、凍結している2つのうちいずれかで授かることができなければ、また次の手を考える必要がある。
本当に不妊治療はギャンブルみたいだ。
授かるか判らないのに投資して、挑み続ける。


私の場合、採卵から体外受精までの間も時間を要した。

採卵の時のダメージの影響かわからないが、当月の排卵の進みが遅くて、クリニックに来たけど様子見で終わるというのが数日おきに3~4回ほど続いた。
イライラ。

見た感じ採卵の大きい腫れが残っているみたいで、エコー写真のど真ん中がぽっかりとほぼ黒い丸になっていて怖かった。
世界地図なら国沈没してるよな!?って感じの真っ暗闇。


最初はお腹の状態的に排卵誘発剤は良くないかもしれないとのことで、薬は処方されなかった。
それから時間が経った後、まだ採卵時の腫れが全然萎んでない上に排卵もまだ進みが遅いと言われてしまい、結局排卵誘発剤は5日分飲むことになったのだが…。
(注射系は腫れのお陰で当月無しになって、そこだけ嬉しかった)

ちなみに採卵の腫れに関しては、引かない人は3ヶ月くらい引かないらしい。

しかもこの期間、途中でちょっと風邪を引いてしまって、体外受精のスケジュールやもろもろが狂わないか心配で仕方無かった。
妊娠中の風邪も嫌だけど、不妊治療中の風邪も嫌だと思った…。
まあ結局大丈夫だったんだけどね。

色々あったが、やがて腫れも引いて排卵も終わり、待ちに待った胚移植の日がようやくやって来た!

これもうタイミング的に生理来ないの?とヒヤヒヤしたものの、胚移植の前後に出血する事はなかった。

手術ガウンの格好で同じ台に横たわり、採卵の記憶がよみがえって怖かったけど、この施術は全然痛くなくてとても安心した。
激痛だったのは採卵だけという事が証明された。

ただ、おしっこを膀胱に溜めた状態の子宮の角度だと胚が入れやすいみたいで、来院1時間前にお好みの(利尿効果のない)500ml飲料をがぶ飲みして来て下さいと言われていて、その後のトイレ我慢が必要だった。
大変なのはそれくらいかな。

器具で子宮を広げ、ピャッと消毒をし、サッと胚移植が終わった。
時間にして僅か4分ほどだったかな…?

そんな感じで当日は痛みなく、スムーズに終わった。


胚移植からしばらく経った後も生理は来ていないしお腹に違和感もないし、今度こそ…?という気がしてドキドキしてきた頃、ホルモンを正常値に保つために膣剤を1日2回投薬していたのだが、これがまた地味に面倒臭かった。


1日2回と言われているうちは12時間置きに挿入するのだが、時間は好き好きに決めていいとはいえ、朝7時挿入→夜7時挿入みたいな感じだから、いずれも子育てにおいてクソ忙しい時間帯で面倒だった。
時間早く設定し過ぎても、疲れてる日でも早起きしなきゃでしんどいし。
お仕事はスローペースに調整できたけど、第一子の育児は年中無休なので、不妊治療中は基本ヘロヘロ。

膣剤、挿入しづらいが深く差し込まなきゃ体温で溶けた白い薬が下までタレてくるし、おりものシートが油っこくなった状態で動き回るのがもう最悪。
自分は胚移植から妊娠初期まで使い続けて欲しいと診断されちゃったから我慢なんだけど…。
今現在は1日1回まで減ったので、寝る前の使用だけで大分楽になった。



色々と頑張った甲斐あって今度こそ妊娠の兆しが見えてきたが、毎月毎月期待を裏切られて早2年。
ぬか喜びしないようにしようとは思いながら日々を過ごしていた。



しかし本日、胚移植から3週間後の診察で、めでたく胎嚢が確認できた。

びっくり。


今回初のエコー写真も頂戴した。

嬉しかった。

とっても。

不安は尽きないものの、とても幸せだし、不妊治療の末に実際妊娠ができて感動しています。
これが医学の力か……。


精神的に支えてくれた夫と家族、ご尽力頂いたクリニックの皆様には、心から感謝しています。

ありがとうございます。


なお、ここからいやらしくない程度に軽く金銭面のお話となるのですが……


こちらは1年くらいの間で、私が一人で通った分の領収書の束です。
(夫の分と合算すると当然もっとある)

ざっくり計算したのですが、30万円ほど自由に使えるお金があれば、不妊治療の荒波に揉まれてみてもいいと思います。
というのは0からのクリニック診察~人工授精~体外受精一回目と経過診察までの費用として、ですが。

勿論ケースバイケースで、ご家庭によって治療方法や状況は全く異なるため、無責任に「これだけあれば妊娠できる!」とは断言できません。

100万円以上、特に問題なくすぐに不妊治療に使用できるご家庭なら、例え人工授精や体外受精を複数回行う事になっても安心です。
(とはいえ女性の方はお身体を大切になさって下さい!本当に!!)


実際行って診てみないと何もわからないという事もありましたが、自分達は不妊治療が保険適用になったという情報だけで荒波に飛び込んでしまったので、第一子の為のお金と将来の第二子との生活の為の貯金をしながらの不妊治療は大変でした。

思いがけずお義母さまから助けて頂いたから、体外受精に踏み切って最短コースを突っ走れました。


家計簿アプリを見返しても、月によって変動はあるものの、支出は医療費(ほぼ不妊治療のみ)が大半を占めている事が多かったです。

月によって色々あるので、前月のグラフを見て抑える項目を考え、毎月節約テーマを若干変えたりしていたのですが、医療費の割合はどうも大きくなりがちです。
仕方ないね。

お住まいの地区によっては不妊治療の助成金が降りる事があるので、始める前にしっかりチェックしてみるといいかもしれません。
我が家は高額医療費支給申請も確認している最中です。

治療が長引くかどうか、どんな治療が必要か、始めるまで全くわからない分、私達もお金周りは最初からもっとシビアに考えるべきでした。



そして最後に、不妊治療からの妊娠判明後の流れについて。

私は6年前の自然妊娠判明の際はすぐに妊娠届を出して母子健康手帳を交付して頂き、かなりスムーズに妊婦生活に入ったと思うのですが、今回は体外受精による妊娠です。
母子手帳を貰う前にあと3回ほど不妊クリニックに通う事を推奨されました。
(※あくまで私のケースです。)

どうやら投薬あり・なしの2つの状況でのホルモンの数値を見ていきたいのと、もう少しの周期じっくり胎芽の様子を見ていく必要があるためだとか。
本当に赤ちゃん無事に育ってくれるといいな…。

それと私は、ルテウム膣剤を入れない生活に一日でも早く戻りたいです!
それはあと本当にちょっとだと思うけど。


検査が全て終わってクリニック卒業間近となったら、今後通う産婦人科を探して自分で連絡を取り、OKそうなら不妊クリニックの方に産院の名前を伝えて紹介状を書いてもらう。
(※紹介状作成の期間も挟まるので、色々と余裕を持って行うといいそう)

クリニック最後の検診で、赤ちゃんの心音や状態に問題がないと確認できたらいよいよ妊娠届を出し、お役所で母子手帳ゲット。
産院への紹介状も回収。

紹介状と母子手帳等を持って産院の初診へ。
以降、普通妊娠と同様に妊婦健診をこなしていく。

といった流れのようです。
自分の場合。

残りあと僅かですが、トラブル無く卒業できる事を願います。
赤ちゃんと一緒に頑張るぞ!!



ふと振り返って、不妊治療に必要な事って何だったんだろうと考えた時に、お金時間は勿論のこと、一番は覚悟かなあと思いました。

女性側は特に、心身共に傷付く事が多いです。

イヤだなあと思う事ばかりやらされる事になるし、どんなに血を抜いて股を開いて注射を打ってスケジュールを合わせても、失敗続きだと心も折れます。

お金も溶けて成果も得られず、メンタルやられる方もとても多いです。
長年通い詰めたわけでもない私が言うのも甘ったれているようですが、正直途中で嫌になって諦めかけた事があります。


覚悟を決めても100%授かるわけではないけど、理不尽を感じてもブレずに頑張れる心が不妊治療には最も大事なのかな、と思いました。


あまり考えたくはないけど、もし今お腹に宿った命が育ち切れなかった場合、まだこれからも不妊クリニックにはお世話になるだろうし、私も今後どうなるかはわかりません。
妊娠初期のうちは完全に終わりではありませんが、クリニックに通い詰めたこの1年の出来事をずっと忘れないと思います。

なんともシビアで、終わってしまえば愛おしい時間でした。

いや、まだ少し通うんだけども。



おまけ

●クリニックから体温記録を紙で残して欲しいと言われ、毎朝書き続けていました。ただ私の場合はそこまで参考にされなかったんだけど、願掛けで必要ない時期もずっと続けた。
●子宝祈願やお参りでお世話になったのが、太宰府天満宮、水天宮、江島神社の3箇所です。ありがとうございました!
(旅行先含む)写真は水天宮の子宝いぬ。撫で回しました。
●そのうち、体外受精の直前に伺ったのは江島神社。子宝守が非常に可愛い…。ベビーピンク×透けデザインで柔らか。
無事に授かりました!江の島いつかまた家族で訪れたい。


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この前ふいにアイスカフェラテを奢っていただく事があり、これぞささやかだけど大きい幸せだぁ!と思いました。 なんだかいつもより美味しく感じました☕️ 誰かからカフェラテを飲ませて貰える分、明るく生きられる気がします。