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Arch Linuxにデスクトップ環境を構築する

Thinkpad x260にデスクトップ環境としてi3-wmを導入していくまでの手順。


X Window System

まずはここでつまづいた。インストールするパッケージか何かと思ってて、しばらくX Window Systemについてよく分からずフワッとしていた。

マウスとか使えるグラフィカルなデスクトップ環境を作るためのベースとしてX Window Systemというプロトコルがあり、このプロトコルに沿って、いろいろインストールして実装する流れ。


Xorg

Xorgは、X Window Systemというプロトコルの実装部分を提供しているプロジェクトで、グラフィカルなデスクトップ環境に必要なパッケージを提供している。


Xorgが提供しているパッケージをインストールしていく前にビデオドライバーのインストール

カードの確認

$ lspci | grep -e VGA -e 3D

上記コマンドで僕の場合、VGA compatible controller: Intel Corporation ...という名称が表示されたので、インテルのカードと判断できたので、インストールするドライバーはxf86-video-intelでok。


pacmanでインストールできるドライバーのパッケージを表示

$ pacman -Ss xf86-video

上記コマンドでpacmanでインストールできるメーカー毎とかのドライバーが表示されるので、自分の環境にあったドライバーを確認する。

xf86-video-intelが一覧にあるのでこれをインストールしておく。

$ pacman -S xf86-video-intel


Xorgから必要なパッケージをインストール

とりあえず基本として、xorg-server、xorg-apps、x-org-xinitをインストールしておく。

$ pacman -S xorg-server
$ pacman -S xorg-apps
$ pacman -S xorg-xinit

コマンド1行で一気に3つインストールしたら、エラーが出てインストールに失敗したので、上から順にひとつずつインストールしました。

・xrog-serverは、xorgの必須な機能であるX サーバーを利用するのに必要、xorg-appsは設定等に必須な感じの複数のパッケージが含まれていて、こちらも必須みたいなので、特に何も考えずにインストール。

・xorg-xinitについては、.xinitrcを利用するために必要。
X サーバーが起動したときにデスクトップ環境やウィンドウマネージャーなどのプログラムを起動するために、設定ファイルである.xinitrcを読み込む。

※ディスプレイマネージャは、.xinitrcよりも前に、同じような設定ファイルであるxprofileを先に読み込むみたいなので、競合しないように注意が必要かも。



デフォルトの設定を維持しつつ、自分用の設定を追加などできるようにするためには、xinitrcを$HOME/.xinitrcにコピー。vimの.vimrcを作成するみたいな感じ。必要なタイミングで下記コマンドでファイルを作成しておく。

とりあえずは、まだ必要ないので、作成しなくてもいい。

$ cp /etc/X11/xinit/xinitrc ~/.xinitrc

~/.xinitrcを作成し、あとで自分で追加する設定内容をこのファイルに書く場合、競合してしまう設定内容はコメントにしておくことで、競合を防止。


ウィンドウマネージャーをインストール

i3というタイル型のウィンドウマネージャーをインストールします。

キーボードで操作でき、マウスがいらないのがかっこいいと思っています。

$ pacman -S i3

上記をインストールするとき、どのi3がいいか聞かれます。インストールしたいi3 のタイプを数字で選びます。入力今回はi3-gapsにしてみました。

ディスプレイマネージャーをインストール

lightDMというディスプレイマネージャーを使用してみます。

ディスプレイマネージャーとしてlightDMを使うために必要なパッケージをインストール

$ pacman -S lightdm lightdm-gtk-greeter lightdm-gtk-greeter-settings

lightdm-gtk-greeterはログイン画面を出すためのパッケージ。

lightdm-gtk-greeter-settingsはログイン画面などのカスタマイズを行うためのパッケージ。


i3を使うときのメニューを表示するためのパッケージをインストール

dmenuというi3と相性がよい標準的なパッケージを今回はインストール。

$ pacman -S dmenu

画面透過のためにcompton、見た目の変更を行うためのパッケージとして、カーソルテーマを変更するためのlxappearanceをインストール。

$ pacman -S compton lxappearance


日本語フォントをインストール

$ pacman -S otf-ipafont ttf-dejavu


i3が認識できるターミナルエミュレーターをインストール

今回は、xtermをインストールしておきます。

$ pacman -S xterm

もしi3が認識できるターミナルをインストールしてなかったら、i3が立ち上がった時にエラーが出て何も出来ない状態になり路頭に迷うので、ターミナルのインストールは忘れないように。

もしターミナルをインストールするのを忘れたままi3のデスクトップ環境が立ち上がると、ターミナルが使えずコマンドも何もできなくなるので、そのときは下記を実施すると、デスクトップ環境じゃない黒い画面に入れるので、そこでpacmanでターミナルをインストールし、また再起動かけるとokです。

Alt + Ctrl + { F2〜F6キーのどれか }

これってデスクトップ環境などが致命的なレベルでおかしくなったときとか知っておくとかなり便利かも。


lightDMの有効化

$ systemctl enable lightdm


システムを再起動

$ systemctl reboot

システムを再起動することで変更が反映されて再起動され、lightDMによってログイン画面が出てくるので、ログイン。

ログイン後に、i3によって質問が出てきます。

・configを作るかどうか
作るを選択すると、~/.config/i3/configファイルが作成される。

・$modキーはAltキーとwindowsキーのどちらにするか
windowsキーの方が分かりやすいので、僕はmodキーはwindowsキーを選択しました。

modキーは、i3をキーボードで操作するときのメインなキーのこと。
modキー+d、modキー+Enterなど、組み合わせることでいろいろとi3を操作できます。






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