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創作物語〜希望の歌♪

〜希望の歌〜

プロローグ

思い出のメロディにのせられ、

フェアリーランドへと旅立つ

小さな少女 かのん。

その世界には、、、

人間とは異なる種族の

妖精たちが住んでいた。

かのんは歌声に導かれるままに。

そこで不思議な出会いを重ねていく。
しかし平和な日常には、

やがて危機が襲いかかることとなる。

『第1章:不思議な出会い』

時を遡る、、、10年前、
日本の田舎町に暮らす中学2年生の かのん。

彼女は心から歌うことが大好きだった。しかし、自分の気持ちを歌に乗せるのはまだ難しく、作詞作曲はおろか歌詞一つ書けずにいた。

しかし、かのんは、諦めずに

日々歌い続けた。
どんなときも。
いつか自分の歌が生まれることを願い。
心待ちにしていた。

そんなある日の
放課後、、、

かのんは一人で町はずれの

森の中を歩いた。

どこへ行くのだろう?

「あ! 冷たい、、、」

「ザ、 ザッ、 ザーッ」

「ザー、ザーー、ザーーー」

いつの間にか、、、

雨がふりはじめていた。

まだ、、、
気づいていなかった。

得体の知れない

不思議な生き物たちと

出会ってしまう事に、、、。


『第2章:不思議な生き物』

、、、それは、

時空(とき)の狭間。

背の高い木が生い茂る、

森の奥で出会ったのは、

たくさんの光たち。

うう ん?

違う。

でも、そうともいう。

不思議な生き物たちだった。

たくさんの光。

だんだんと近づくにつれ、

よく目を凝らすとーー。

その姿はーーー

元素や森、水や空、星、光など、いろんな色やいろんな形の光を放つ妖精たち。

本当に、、、ーーー

ほんとうに、

幼稚園の頃に絵本で見た妖精と

そっくりだった。

最初は驚き、戸惑いを隠せなかった、かのんだが、

やがて彼らの親しみやすさに

心が落ち着いていく。

なぜなら、

ウッドランドフェアリーのモーリーは、

元気いっぱいの少年で、

エレメンタルフェアリーのツッチーは、おっとりした上品な女の子。

ウォーターフェアリーのウィンディは、水の中を自由に泳ぎ回る、美しい少女のような。

エアリーフェアリーのスカイは、風を操り、自由自在に空中を舞ったり、軽やかに飛び跳ねる。

スターフェアリーのステラは、

星のように輝き、

幸運や願い事を叶える魔法の力を持っているという、、、。

そして、他にも。

何と言っても、

潜在能力が際立っている。

妖精???

これは!!

ウソのような本当の話。

年長の頃に、

誰かが描いた絵で、確かに!

見たことがある。

学校で習ったわけでも、、、

聴いたわけでも、ないけど。

一つ気づいた事は、

なぜか?

そんな個性的な妖精たちと

すぐに打ち解けあうことが

できた、ということ。

そして妖精たちから、

ある、驚くべき事実を

聞かされる、、、。

それは、

かのん自身もまた、

この特別なフェアリーランドの住人の

1人なのだと...。

いうこと。

『第3章:メモリーズ』

フェアリーランドは、

平和をおびやかす危機にさらされていた。

そして、それを打開する力は、

かのんの
うちなる空間に秘められているという、、、。

どうして?

かのんは動揺しながらも、

仲間たちを守るため、自らの可能性に賭けることにした。

一つ心に芽生えた事、

この頃から、

妖精たちの思いを

大好きな歌にしようと

意識し始めたこと。

スカイの爽快さ、

ツッチーの凛とした佇まい…

みんなへの想いを

一つ一つ、メロディにすることにした。

そんな矢先、

フェアリーランドの守り神オーラに出会う。

ここだけの話、このおうごんに輝く美しい龍神オーラは、音楽が大好き!

当然のように、作詞作曲の手ほどきを施し、かのんの才能を伸ばしていったのだ。

「歌には世界を照らす光がある。その一節一句に、皆の願いを乗せなさい!」


『第4章:メロディーズ』

龍神オーラの助言を胸に、

かのんは本格的な創作活動に没頭する。

仲間たちとの思い出を振り返り、彼らの個性や魅力を歌詞に綴っていく。

澄んだ空気、透明で清らかな水、風のささやき。穏やかな心地よさ。
ここは、
とても神秘的で、不思議な感覚だった。

少しづつ 出来上がった歌詞やメロディーも

自然と口に出来た。

「ウィンディのような気品と清らかさ、モーリーの活力とパワー、ステラの魅力的な愛らしさ…」

そうつぶやきながら歌を紡ぎ上げていく。

一方で、フェアリーランドの危機は

一層 深刻さを増していった。

 神聖なる自然の恵みを奪うため、闇の勢力が徐々に覆い尽くそうとしていたからだ。

かのんたちは、

遥か遠方からその脅威が迫ってくるのを感じ取れた。

やがて事態は決戦へと突入していく。


『第5章:聖なる友』

ついに決戦の火蓋が切られた。

闇の軍勢は目にも留まらぬ速さで囲み込んでくる。

みんなは かのんを守るため、

果敢に立ち向かった。

しかし圧倒的な力に飲み込まれていく。

「歌...私の歌...!」

かのんは、作り上げた楽曲を口ずさみ、心を込めて、その歌声を妖精たちに送り届ける。

聖なる〜流れるメロディには、

みんなへの想いが込められていた。

やがて、かのんの歌声は

次第に力を増し、フェアリーランドを包む光の渦を生み出した。

闇の軍勢に襲い掛かるその勢いは、結束した仲間の絆の塊のようだった。

一同は最後の力を振り絞り、

かのんの 歌に呼応して戦った。

そして、

遂に

闇の軍勢を打ち払う。

フェアリーランドの平和は、

守り抜かれたのだ。

最終章:希望の光

戦いの終わった、

風景が広がっていた。

聖なる山や森の木々、
きよらかな 川や泉、
恵みの大地は、、、救われた。

数々の妖精たちが喜びに

酔いしれる中、かのんの胸の中には複雑な思いがあった。  

「私の歌、、、救った!」

歌が完成したことに、かのんは 大きな喜びを感じた。同時に、

この物語が、、、終わりかけていることにも 
気づきはじめていた。  

「かのん、ごくろうさま。おまえの歌こそが、フェアリーランドを守る希望の光だった!」

オーラが感謝の言葉を述べる。

そうしてかのんは、次の決意を胸にやどした。

「きっと私は、歌い続けなければいけない!」

フェアリーランドでの出来事は、

かのんの心に永遠に刻まれることだろう。

最後に、かのんは妖精たちの前で、完成した歌の最後の一節を口ずさむ。
その幻想的な
メロディは〜フェアリーランド全体に染み渡っていく。

妖精たちの優しい笑顔に見守られながら。

そしてまた、
気付いた事。
呼ばれたのかも?しれない。

かのんは、
今度は、
はざまから
自身のいるべき時空へと
戻っていくのだった、、、。

希望の光と共に。

『〜エピローグ〜』

思い出していた。
フェアリーランドにいた頃の記憶を。

そして、

新しい仲間が出来た。

今も歌い続けている。

『私の歌は〜
今も流れている〜記憶の友と共に』

世界中に。

空を見上げれば、

壮大な龍雲。

最近出会った。

黄金色の光の筋。

風が吹いている。

〜妖精国伝説より〜


最後まで読んで頂きありがとうございました。

〜あまつきのあ〜

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