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「自分」を生きる

 こんいちは。女子ロービジョンフットサル選手のノアです。女子ロービジョンフットサルの仲間をつくるため、記事投稿を続けています。

 生きていく中で大事にしていることってありますか?
家族、仕事、友達、趣味、恋人、、、人それぞれ大切なことはあると思います。私が一番大事に
していることは、「自分を生きる」ということです。

 こう聞くと、自分が一番かわいい、周りの人なんてどうでもいい人みたいに思えるかもしれませんが、そういう訳ではありません。もちろん、私のことを選手として応援してくれている方や、友達、家族など支えてくれている人たちはとても大切です。一年前の私なら、これが一番大事だと言っていました。けど、この価値観を大きく変える出来事がありました。

 一年前の7月、日本をでてスペイン・バルセロナにフットサル留学に来ました。たくさんの人に応援の言葉をいただいて、この人たちを裏切っちゃいけない、感謝を忘れてはいけないと思っていました。
 しかし、そんな自分で自分にプレッシャーをかけ続ける生活は長くは続きません。日本のことを考え続け、寂しく感じることが多くなりました。家族とはこまめに連絡をとっていましたが、留学開始から2か月ほど経ったある日、母に電話した時のことです。

 その日は母も兄も家にいたようで、自然と3人で話す形になりました。
私が、「日本で応援してくれている人たちのことを忘れないで頑張らないといけないけど、疲れたし寂しい」というと、兄から衝撃的なことを言われました。

「そんなの忘れていい」

いや、絶対だめでしょ、と初めは思いました。でも話を聞いているうちに、その通りだなと思い始めました。

 「ノアのことを応援してくれている人たちはもちろん大切だけど、その人たちが四六時中ノアのことを考えてるかっていったらそんなわけないし、家族の俺たちだってそういう訳じゃない。でもだからといってノアのことを忘れる訳じゃないし、応援しなくなる訳でもない。そして、家族や本当に仲のいい友達は、たとえ10年ぶりに会ったとしてもあっという間に昔みたいに話せる。だから、忘れていいんだよ。」

 この言葉をきいて、一気に心が楽になりました。もちろん、SNSの更新をやめるとか、連絡をとるのをやめる訳ではありませんが、スペインの生活を100%他の死もと思えるようになりました。

 一年経った今でも、送り出してくれた人たちへの感謝を持ちつつ、自分が楽しいこと、やりたいことを続けています。その結果、日本だけでなく、スペインにも私のことを応援してくれる人が増えました。

 これからも、全力で自分を生きていきます。

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