バルセロナフットサル留学記

こんにちは、女子ロービジョンフットサル選手のノアです。視覚障害をもちながらフットサルをプレーしています。
女子ロービジョンフットサルの仲間を増やすため、記事投稿を続けています。

一年前から、スペインのバルセロナでフットサル留学をしています。

私が所属するチームは、カタルーニャ州トップ(スペイン3部)のリーグに所属しています。とはいえアマチュアで、練習は週2回、それぞれ学校や仕事がおわった夜にあります。

ただ、日本の女子フットサルと大きく違うのは、毎週末リーグ戦があることです。これは下部のリーグも同じで、みんな試合のために練習をします。
日本では試合数が少ないため、練習のための練習になりがちで、試合のためということを意識する必要があります。しかしスペインでは、毎週末試合があるのが当たり前なので、当たり前のように試合を想定して練習をします。
さらに、育成年代は必ず全員が試合に出るというルールが設けられています。7、8月はシーズンオフで練習も試合もありません。オンとオフが本当にはっきりしているイメージです。

「レベルは日本と比べてどうなの?」

と聞かれることがありますが、スタイルが違いすぎて比べるのは難しいと思います。

日本で私が経験したフットサルは、個の技術が高く、細部までこだわった緻密な競技というイメージです。
一方スペインでの印象は、チーム全員でパスを回しながらリズムをつくり、相手を崩してゴールに向かうというイメージです。

なので、個の技術は日本の選手の方が高いと思いますが、状況判断やポジショニングはスペインの選手の方が優れていると感じます。フットサルチームとして総合的に見た時、ゴールへの推進力があるのはスペインだと思います。

選手としては、個人的にスペインフットサルの方が好きです。一番は、リズムがよくてやりやすいからです。パスまわしのリズムもありますが、突破する時はやりきるので、味方がどうしたいかわかりやすいです。

そして、2年目もこのチームでフットサルをしたいと思った一番の理由は、チームメイトです。

みんな優しいのももちろんとても嬉しいのですが、なにより「普通」に接してくれるのが本当に嬉しいです。
日本にいた時も、優しいチームメイトにはたくさん出会えましたが、チームとして「普通」に接してくれるところには残念ながら出会えませんでした。

私のいう「普通」とは、1人の選手としてみてくれるということです。
障害があることも考慮しつつ、障害者としてではなく、一選手としてプレーさせてくれます。それが、今まで感じたことのない心地よさで、もっとみんなとプレーしたい、一緒にいたいと思えるようになりました。

私の「居場所」を見つけたような感覚です。

これからも、バルセロナの生活の様子も書いていこうと思います。

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