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【札幌記念全頭診断】札幌記念は直線の末脚勝負になりやすいレース。小回りイメージは捨てて主流血統+米国のスピードが強化された血統を狙え!
G2札幌記念前夜(8/21)にツイキャスにて生配信決定!競馬予想家 ノアのG2札幌記念最終見解を生配信限定で無料公開します。
配信開始は18時~。
昨年も◎ノームコア推奨の血統予想、ぜひお聴きください!沢山のご参加お待ちしております。
当日はこちら⬇️より配信にご参加いただけます。
こんにちは。競馬予想家 ノアです。
この記事ではG2札幌記念2021の血統全頭診断をお届けしていきます。
過去の好走血統と比較しながら考察しておりますので読者の皆様は予想する際の参考にお役立てください。
「全ての競馬ファンにとって『血統』をもっと身近に」をテーマにこの記事は作成しています。
その為、血統のクロスやインブリード、アウトブリード等の専門用語の使用を可能な限り削減し、簡単な言葉に変換しております。その中で元の専門用語と厳密な意味での整合性が取れていない部分も出てくるとは思いますが、ご了承ください。
この記事で取り上げる血統への見解や評価のすべてが結果に直結するわけではありませんが、「こうやって血統は考えればいいんだ!」という1つの指針になれるように、また「血統」に興味を持っていただける入口となれるように精一杯やらせていただいておりますので是非ぜひ最後までご覧ください。
この記事は血統について興味のある方や、血統適性を把握したうえでレース予想に役立てたいという方向けのコンテンツとなります。
競馬予想家 ノアの最終的な印や見解、買い目に直結するような内容をお求めの方の期待には添えないと思いますのでご注意ください。
自分で予想する際に何か1つ指針が欲しい、そこで「血統」を使いたいといった方に向けた記事になっておりますので、読者の皆さんはそこをご理解の上、ご覧ください。
参考になった、血統の見方や考え方が掴めた、また来週も読みたいなど、思っていただけましたら記事へのスキもよろしくお願いします。
●G2札幌記念 血統傾向
札幌記念は芝中長距離に実績のある上位種牡馬(イメージしづらい方はダービやジャパンカップでよく見かける種牡馬と認識いただいても大丈夫です)加えて、母系(母父)に米国型やミスプロ系といったスピードに優れた血統を内包する馬が走りやすいレース。
昨年1着のノームコアは父がハービンジャーで母父には複数のスプリントG1馬を輩出したクロフネ。3着のラッキーライラックも父に3冠馬オルフェーヴル、母父にはミスプロ系を内包。
2019年1着のブラストワンピースは父がハービンジャーで母父にはミスプロ系のキングカメハメハ。母も祖母も芝1400m以下で実績を残したスピード牝系。2着のサングレーザーは父にディープインパクト母父には米国型ノーザンダンサー系を内包。
2018年はディープ産駒の1,2着。どちらも母父には米国型ノーザンダンサー系を内包。13番人気4着だったサウンズオブアースも父サンデー系かつ母父米国型ノーザンダンサー系の配合に該当。
2017年は父ミスプロ系のキングカメハメハ産駒は馬券内独占という結果。
こういった主流血統+米国血統やミスプロ系といったスピードを強化した配合が走りやすいのは札幌記念が直線の末脚勝負になりやすいから。ダービーやジャパンカップといった東京競馬場の根幹距離G1と好走血統が非常に似ています。
札幌コースはローカルなこともあり小回りイメージをお持ちの方(テレビや新聞などを拝見しても)が多いですが、平坦でコーナーでも加速しやすいので東京競馬場のような末脚勝負になりやすいです。
札幌記念では近2走で上り1位以内か前走上り2位以内だった馬の成績が複勝率33%、複勝回収率133%。
特に夏場は函館や小倉といった小回りコースからの臨戦過程も多いので前走末脚不発で着順を落とした実力馬の巻き返しも期待値が高いパターンになります。「競走馬のパフォーマンスは一定ではない」ですから前走着順に囚われ過ぎずに東京や阪神、新潟といった広いコースでの実績にも目を向けてあげるといいかもしれません。
2015年はディサイファが5番人気で1着、ヒットザターゲットが8番人気2着、ダービーフィズが3着。
2018年はサングレーザーが1着、モズカッチャンが3着。
2019年もフィエールマンが3着。
●G2札幌記念2021 血統全頭診断
※枠順確定前に作成している為、50音順
1.アイスバブル
血統評価 : ★★★☆☆
父ディープインパクトは冒頭解説した通り、複数頭好走馬を輩出している主流血統で当レースとの相性◎。母父キングカメハメハもミスプロ系に該当しており「主流血統+ミスプロ系」という札幌記念の注目配合。母系はミスパスカリの牝系で近親にマウントロブソンやミヤマザクラ、ポポカテペトルがいる1族。総じてタフな馬場コンディションが得意な1族なだけに馬場が悪くなった方がアイスバブルにとってもプラス。当日の天気次第では面白い1頭になるのではと期待しています。前走函館記念で上り1位をマークしている点も好走傾向にマッチしており好材料ですね。
2.ウインキートス
血統評価 : ★★☆☆☆
父ゴールドシップはサンデー系種牡馬なので主流血統に該当しており当レースとの相性○。母父ボストンハーバーは米国血統ですので「主流血統+米国血統」という札幌記念の注目配合。気になるのはゴールドシップはじめステイゴールド系種牡馬がディープやハーツクライといった主流血統とは少し個性が異なるサンデー系であるという点。オルフェーヴルやナカヤマフェスタなど凱旋門賞で複数頭好走馬を輩出しているように末脚勝負よりもスタミナが問われる馬場・展開の方がベストな印象も。ウインキートスの場合は更に近親にウインイクシード(中山コースでのみ重賞好走実績あり)がいることからも末脚勝負<スタミナ比べが向いているタイプ。距離短縮ローテとなり追走ペースも速くなる今回でどこまでパフォーマンスを発揮できるのか?そこに注目したいと思います。
3.サトノセシル
血統評価 : ★★☆☆☆
父フランケルはサンデー系種牡馬ではないもののソウルスターリングやモズアスコットなどJRAの中距離G1勝ち馬を輩出している種牡馬。母父Observatoryはミスプロ系の種牡馬であり「主流血統+ミスプロ系」という札幌記念の注目配合。牝系を見ていくと近親には欧州G1を複数勝っているトワイスオーヴァーがいる1族でスタミナが問われる馬場コンディションの方が更に良さが活きるタイプだと思いますので当日の馬場次第では高く評価したい1頭です。
4.ステイフーリッシュ
血統評価 : ★★☆☆☆
父ステイゴールドはサンデー系なので主流血統に該当しており当レースとの相性○。母父キングカメハメハはミスプロ系種牡馬ですので「主流血統+ミスプロ系」という札幌記念の注目配合。気になるのはステイゴールド系種牡馬はディープやハーツクライといった主流血統とは少し個性が異なるサンデー系であるという点。オルフェーヴルやナカヤマフェスタなど凱旋門賞で複数頭好走馬を輩出しているように末脚勝負よりもスタミナが問われる馬場・展開の方がベストな印象も。ステイフーリッシュの場合は母母父にロベルト系も内包しておりこれまでの戦歴が示すようにタフな馬場コンディションが得意なタイプ。当日の馬場次第では面白い1頭になってくるのではないでしょうか。
5.ソダシ
血統評価 : ★★☆☆☆
父クロフネは米国型ノーザンダンサー系の種牡馬でダービーやジャパンカップといったJRAの芝中距離向きの種牡馬ではありません。ただし、過去にはホエールキャプチャなどクロフネ産駒でも当レースで馬券になった実績がありますのでベストとは言い難いものの悲観するほどのマイナス材料ではないかなと考えています。母父キングカメハメハはミスプロ系種牡馬ですのでこの点は評価できます。ソダシはシラユキヒメ牝系でユキチャンやハヤヤッコなど活躍馬にダート馬が多い1族。(桜花賞馬の血統に対してこんなことを言うのも恥ずかしいんですが、、、)実際軽い馬場コンディションで行われたオークスでは直線キレ負けしていましたし、札幌記念がベスト条件かと言われると疑問が残る印象です。ファンの多い人気馬ですが、血統面から高い評価はできません。
6.ディアマンミノル
血統評価 : ★★★★☆
父オルフェーヴルはサンデー系種牡馬なので主流血統に該当しており当レースとの相性○。母父デヒアは米国血統ですので「主流血統+米国血統」という札幌記念の注目配合。オルフェーヴル産駒では去年ラッキーライラックが当レースで馬券になりましたがラッキーライラックも「オルフェーヴル×米国血統」という配合。ディアマンミノルの場合は更に近親にオークス馬イソノルーブルなどがおり中長距離の末脚勝負が得意な1族である点もプラス。前走函館記念で上り1位をマークしている点も好走傾向にマッチしており好材料ですね。
7.トーラスジェミニ
血統評価 : ★☆☆☆☆
父キングズベストはミスプロ系種牡馬。スタミナと馬力に優れた種牡馬で軽い馬場コンディションや末脚勝負の展開は不向きな印象で札幌記念への適性は見込めません。母父マンハッタンカフェはサンデー系種牡馬に該当するもののこちらもスタミナに優れたタイプでトーラスジェミニは総じてタフな馬場コンディションや直線で末脚は発揮しづらい展開が有利なタイプだと言えます。まさに札幌記念とは真逆とも言える条件でこそ狙いたい馬ですのでここでは控えめな評価に留めたいと思います。
8.バイオスパーク
血統評価 : ★★★☆☆
父オルフェーヴルはサンデー系種牡馬なので主流血統に該当しており当レースとの相性○。母父マイネルラヴはミスプロ系に該当しており自身もスプリントG1で好走したスピード馬ですので「主流血統+ミスプロ系」という札幌記念の注目配合。牝系にもナナヨーウイングやナナヨーストームがおりJRAの中長距離重賞で好走実績のある1族ですので血統面での適性は高いと思います。
9.ブラストワンピース
血統評価 : ★★★★☆
冒頭で過去の好走例としてご紹介した通り、血統面での適性は高い1頭だと思います。あとは前走久しぶりの好走を復活と捉えるかどうかだけだと思います。2年前の札幌記念勝ち馬のため詳細は割愛させていただきます。
10.ペルシアンナイト
血統評価 : ★★★★☆
父ハービンジャーは昨年も勝ち馬を輩出しているように札幌記念への適性は高い種牡馬で◎。ペルシアンナイトは母系をみてもマイルよりベストは中距離。昨年の2着馬でもありますし血統面での問題はなく高く評価したい1頭だと思います。
11.マイネルウィルトス
血統評価 : ★☆☆☆☆
父スクリーンヒーローはロベルト系種牡馬で中距離適性は高いもののダービーやジャパンカップを苦にしているようにJRAの軽い馬場コンディションや末脚勝負には向かない種牡馬。母父ロージズインメイもサンデーを経由しないヘイロー系種牡馬で札幌記念の好走傾向には合致していません。福島民報杯での大差勝ちが印象的な1頭ではありますが当時も馬場コンディションは力のいるタフな状況。札幌記念とは少し適性面が合っていない印象を受けます。
12.ユーキャンスマイル
血統評価 : ★★☆☆☆
父キングカメハメハはミスプロ系種牡馬で◎。母父ダンスインザダークはサンデー系種牡馬ですので「主流血統+ミスプロ系」という札幌記念の注目配合に近い血統構成。心配なのはこの配合ですとスタミナに優れた競走馬という印象を強く受けるので札幌記念という舞台設定や2000mという距離がどうか。本質的に向いている舞台ではないと思いますのでそういったなかでどこまでやれるのかに注目したいと思います。
13.ラヴズオンリーユー
血統評価 : ★★★★★
父ディープインパクトは冒頭解説した通り、複数頭好走馬を輩出している主流血統で当レースとの相性◎。母父ストームキャットも米国血統に該当しており「主流血統+米国血統」という札幌記念の注目配合。自力も今年のメンバーでは抜けた印象がありますので馬券内有力、勝ちまで期待できる1頭なのではないでしょうか。
●G2札幌記念2021 血統評価トップ3
1位 ラヴズオンリーユー ★★★★★
2位 ブラストワンピース ★★★★☆
2位 ペルシアンナイト ★★★★☆
2位 ディアマンミノル ★★★★☆