【天皇賞・春予想】阪神開催となる今年は「スタミナ」が問われるレースになる!
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京都競馬場で行われていたG1天皇賞・春で大事だったのは「スピード」
血統面ではトニービンに代表されるナスルーラ系のスピード持続力が、戦歴面では2000m以下重賞での連対実績が、有利なレースでした。
19,20年と連覇したフィエールマンは3歳時にラジオNIKKEI賞2着の実績がありましたし、そのフィエールマンと大熱戦を演じたグローリーヴェイズも2歳時にきさらぎ賞で連対実績がありました。
16,17年と連覇したキタサンブラックの母父サクラバクシンオーはナスルーラ系統のプリンスリーギフト系に該当。トニービン内包のハーツクライ産駒シュヴァルグランは3年連続で天皇賞・春で馬券に絡みました。
これらのスピード血統・経験が有利になっていたのは、この時期の京都競馬場の路盤が比較的軽かったことと3~4コーナにかけて下り坂になっているために直線に入るまでにトップスピードに乗りやすく、それを如何に持続させられるかという勝負(競技)になっていたから。
しかし今年は京都競馬場が路盤改修工事のため阪神競馬場での代替開催。コースレイアウトから大きく異なる競馬場での開催となるため過去の血統傾向は参考になりません。阪神芝3,200mは高低差が激しく、当たり前ですが京都のように急な下り坂もありませんから「スピード持続力」の要求値は低くなるはず。更にラスト1周は内回りコースを周回するためコーナーカーブもキツく、減速要素の多いコースとなっています。
そうなれば要求される能力は「スタミナ」
減速要素が多く、高低差も激しいコースによって多くの馬は最後までスタミナを温存させることが難しいはず。そのなかで【バテてからの粘り】に長けた血統・減速ポイントでの減速幅の少ない血統が有利に働くと予想します。
オーソリティの父はオルフェーヴル。自身もまたその父のステイゴールドも国外のタフでスタミナが問われる芝で実績をあげた一族。母系はロベルト系のシンボリクリスエスにサドラーズウェルズという重厚な配合。シンボリクリスエス自身もコーナーが多く高低差が激しい有馬記念を9馬身差の圧勝。オーソリティ自身は間隔を詰めたローテーションでは反動が出てしまいパフォーマンスを発揮できない。前走ダイヤモンドステークスからしっかりと間隔をとった今回はパフォーマンス全開で走れるはず。京都開催時の天皇賞・春で内枠が有利だったのは先述したスピードの持続力を活かすにはラチ沿いを走るのがベストだったから。今年のようにスタミナと馬力を活かすには内で包まれるよりも、むしろ外枠のほうが有利。
オセアグレイトも母系にサドラーズウェルズを持つオルフェーヴル産駒。近2走は馬場バイアスの不利や展開の不利を受けており度外視可。3走前以来の距離延長ローテに加え、今回は外枠が歓迎となる舞台設定で巻き返しを狙う。
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