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【天皇賞(春)コラム】差し有利な馬場で行われる馬場改修後の天皇賞(春)


前書き

 私、競馬予想家 ノアの予想記事を初めてご覧になる方は、下記リンクより予想法解説を事前にご一読頂くことをお薦めしております。

馬場考察

 2023年に路盤改修が行われた京都競馬場。

 改修後は路盤の水はけも良く、芝の大半を生育の良いものに張り替えたことで東京芝と同等かそれ以上の高速馬場が実現可能なコースになっている。

 実際、改修後に京都芝で開催された芝重賞のうち、良~稍重で開催されたレースはすべて改修前の平均タイムより速い時計がマークされている。

 今開催も傾向は変わらず、先週行われたG2マイラーズCの走破時計は【1:32.5】上り3ハロンは【35.4】という結果。改修前のマイラーズCの平均走破時計が【1:32.3】平均上り3ハロンが【35.0】でしたので、稍重で行われたことを考慮するとかなり速い時計での決着であると言えます。

 今週の京都競馬場付近の天気を見ると、週の前半と27日(土)に降雨の予報。ただし雨量はそこまで多くなく、レース当日は晴れていることを考えると天皇賞(春)が出走する頃には路盤が回復している可能性が高い。

 最終的な馬場見解は前日の競馬をみて決めますが、現段階ではトラックゾーン(TZ)【A】の高速馬場を想定して考察していきます。

 路盤が改修された2023年以降、京都競馬場で行われた芝2,400m以上の重賞レースは4つ。このうち重馬場だった京都大賞典を除く3レースでは馬券になった9頭すべてが上り5位以内。勝ち馬に限ってはすべて上り最速という結果。このことから改修後の京都芝中長距離では、直線での瞬発力が非常に高いレベルで要求されていることがわかる。

 昨年の天皇賞(春)も、勝ったジャスティンパレスが上り最速。3着のシルヴァーソニックが上り2位。2着のディープボンドが上り5位という結果。

 今年も昨年同様、直線での瞬発力が問われる馬場バイアスの発生に期待し、差し馬を重視して予想は組みたいと思っています。

■路盤改修前の天皇賞(春)トラックゾーン(TZ)

まとめ
①想定TZは【A】(高速馬場)
②改修後の京都芝(中長距離)は差し有利

週中時点での注目馬

 枠順確定前での注目馬は…タスティエーラです。

 この馬はローテの影響を強く受けるタイプで、距離短縮ローテでは自身のパフォーマンスを全く発揮できません。昨年の菊花賞以降は有馬記念→大阪杯とここまで短縮ローテを連発し凡走を繰り返していますが、今回は念願の延長ローテで巻き返しに期待できます。

 3走前に延長ローテで臨んだ菊花賞はトラックゾーン(TZ)【A】の高速決着で2着。6走前に延長ローテで臨んだ弥生賞もTZ【A】で1着という結果。これまで延長ローテ&高速馬場という2つの条件が合わさったレースでは2戦2連対と好走中。

 血統面では父父Marjuが現役時代にSt.ジェイムズパレスS(1,600m)を快勝。同レースの勝ち馬にはキングマン。日本でも産駒のシュネルマイスターがNHKマイルを勝つなど東京芝にも適応するスピード、直線での瞬発力を武器にする産駒を輩出する種牡馬。天皇賞(春)で重要な凱旋門賞血統という意味でもキングマン産駒のペルシアンキングが2020年に好走しており、そのキングマンと同じSt.ジェイムズパレスSを勝利しているMarjuの血を持つタスティエーラの天皇賞(春)適性は高い。
 更にタスティエーラはクラフティワイフ牝系。近親にはカンパニーやトーセンジョーダンなどがおり、古馬になってもう1段階パフォーマンスを上げる一族。

 個人的には3歳時のダービーでのパフォーマンスは展開利が大きく、この馬の本来の良さが出たレースではないと思っているので、古馬になった今、今回の天皇賞(春)で真のこの馬の良さを発揮し、好走してくれることに期待しています。

最後に


 今週も最後までご覧頂きありがとうございました。

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