【天皇賞(春)予想】最終見解と買い目
前書き
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G1天皇賞(春)2024最終予想
◎7番 タスティエーラ
○1番 サリエラ
▲10番 サヴォーナ
☆12番 ドゥレッツァ
△3、4、5、6、9、11、14、16、17
買い目
馬連 ◎-〇▲☆△(〇▲☆本線)
3連複 ◎-〇▲☆-〇▲☆△
3連単マルチ ◎→〇▲☆
最終見解
欧州血統のなかでもフランス指向の伸びやスピード能力の高さが問われるレース。
タスティエーラの父父Marjuは現役時代St.ジェイムズパレスS(1,600m)を快勝。同レースの勝ち馬にはキングマン。日本でも産駒のシュネルマイスターがNHKマイルを勝つなど東京芝にも適応するスピード、直線での瞬発力を武器にする産駒を輩出する種牡馬で凱旋門賞ではキングマン産駒のペルシアンキングが2020年に好走。そのキングマンと同じSt.ジェイムズパレスSを勝利しているMarjuの血を持つタスティエーラも欧州的なスピード能力や伸びに優れた血統で当レースへの適性は非常に高い。また、クラフティワイフの牝系で近親にはカンパニーやトーセンジョーダン。古馬になって才能を開花させる晩成一族のため4歳春を迎え更なる成長に期待します。近走はこの馬が苦手な距離短縮ローテで全くパフォーマンスを発揮していない。前走で2,000mの速い流れを経験できている点と距離短縮ローテで臨める点は今回へのステップとして良い方向に働くと思っていますので本命としました。
対抗のサリエラに関しては、距離短縮ローテが気になるものの近走で高速馬場での好走実績もあり、血統面でも当レースへの適性は高いと思いますので高評価しました。
人気薄で注目はサヴォーナ。父キズナは当レースに相性の良いディープインパクト系種牡馬。昨年も産駒が2着。キズナ×ダンチヒ系の組み合わせは皐月賞を勝利したジャスティンミラノと同じキズナの成功配合。
テーオーロイヤルは血統全頭診断でも述べたように欧州血統のなかでもスタミナと馬力に優れた血統。京都よりも急坂のある阪神コース向きで高速馬場よりも時計のかかるタフな馬場コンディション向きのため、今回への適性は低いと予想しました。
①馬場見解
・想定トラックゾーン(TZ):A
・想定走破時計:3:13.4~3:15.4
・想定上り3ハロン:34.6~35.6
■路盤改修前の天皇賞(春)トラックゾーン(TZ)
■天皇賞(春)出走予定馬、近走TZ
(馬番:前走、2走前、3走前)※ncは計測不可
①A、A、A
②出走取消のため割愛
③B、A、C
④B、A、A
⑤B、C、nc
⑥B、A、A
⑦A、A、A
⑧D、A、A
⑨B、B、nc
⑩B、C、A
⑪C、C、A
⑫A、A、A
⑬B、C、A
⑭B、A、A
⑮B、A、C
⑯D、C、D
⑰D、D、A
⑱A、nc、nc
2023年に路盤改修が行われた京都競馬場。
改修後は路盤の水はけも良く、芝の大半を生育の良いものに張り替えたことで東京芝と同等かそれ以上の高速馬場が実現可能なコースになっている。実際、改修後に京都芝で開催された芝重賞のうち、良~稍重で開催されたレースはすべて改修前の平均タイムより速い時計がマークされている。
路盤が改修された2023年以降、京都競馬場で行われた芝2,400m以上の重賞レースは4つ。このうち重馬場だった京都大賞典を除く3レースでは馬券になった9頭すべてが上り5位以内。勝ち馬に限ってはすべて上り最速という結果。このことから改修後の京都芝中長距離では、直線での瞬発力が非常に高いレベルで要求されていることがわかる。
②血統見解
2012年以降の天皇賞(春)で連対した18頭(阪神開催除く)のうち、16頭はディープインパクト、ハーツクライ、ステイゴールド系種牡馬の産駒。この3大種牡馬以外で連対したのはキタサンブラックのみ。
ステイゴールド、ハーツクライに共通するのは母系にトニービンやディクタスといった欧州血統の中でも「フランス指向の伸びに優れる血統」を内包しているサンデー系であるということ。ディープインパクト産駒で勝利したフィエールマン(2勝)や昨年勝ち馬のジャスティンパレスも母系には欧州血統の色濃く持っていた。
欧州血統のなかでもフランスで生産・育成された血統はスタミナや馬力よりもスピード能力に優れており、天皇賞(春)ではこの「フランス指向のスピードや伸び」が重要。(フランス競馬の代表レースでもある凱旋門賞でもスタミナと馬力に優れるサドラーズウェルズ系やロベルト系が不振である一方でトニービンやキングマンといったスピード能力の高い血統馬が好走しているのも良い例)
3大種牡馬=ステイゴールド、ハーツクライ、ディープインパクトの産駒はダービーにピークを持っていくのであれば母系に米国血統を内包させ体力の完成を早めるほうが有利。しかし、天皇賞(春)で好走するような母系に欧州血統を持つタイプは古馬になって体力の完成を迎えるため、ダービーに比べて欧州血統を内包する馬が好走する特殊な(分かりやすい)血統傾向になるのが特徴。
フランス血統として注目したいのが、トニービンを筆頭とした欧州型ナスルーラ系。
2012年にはトニービンを持つ馬が掲示板を独占し、3連単は145万馬券の大波乱。2015年7番人気2着のフェイムゲーム、10番人気2着のカレンミロティックはどちらも父がトニービンを持つハーツクライ。昨年3着のシルヴァーソニックも母父にトニービン。
2016年、2017年、2018年と3年連続で馬券になったシュヴァルグランや2020年3着のミッキースワローもトニービンを持つ血統馬。
今年の天皇賞(春)もこの傾向に大きな変化はないと思っていますので、3大種牡馬とトニービンを筆頭としたフランス指向のスピードや伸びに優れた血統に注目して、血統全頭診断を行っていきたいと思います。
③ローテ見解
・⑤ブローザホーン:距離延長ローテ〇
・⑦タスティエーラ:距離延長ローテ◎
・⑯チャックネイト:瞬発力勝負(TZ(A)or(B))△
・⑱ハピ:芝コース△
最後に
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