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優しさに苦しんだ夜

数日前に失恋した。遠くて会えないから、初めてLINEで告白した。味気ない。
振られた実感は特にないけど、ふとした瞬間に「彼ともし付き合えたら」と想像して、思い出して、悲しくなる。馬鹿だ、自爆しまくり。今となってはただのガラクタでしかない。でも案外それが微笑ましい気もする。ああ、私ってほんと単純だなと思わせる。


試しに最近流行りの恋愛免許をやってみたら、面白いくらいに結構当たってて、エスパーなのかな?とかちょっと思った。

「明らかに自分よりも堂々とした人、余裕がある人を好んでいます。」

要するに、頼りになる人、頼れる人が好き。
本当は相手が年上の方が上手くいくんだろうけど、今まで好きになったのは同年代ばっかり。まあ、だからだよなと思ってしまう。というか、そういうことにしておきたい。させてほしい。
あと、私の特性みたいなものが、結婚向き、自然体、家庭的ってよっぽどいい奥さんになりそうなパワーワードだらけで若干引いた。結婚向きってなんだ?


それからまた彼のことを考えた。
彼が「頼れる人」かは分からないけど、彼の前では自然体でいられて、それがとっても心地よかったし、友達関係のままでも十分だったけど、彼に愛されたいと思ってしまった。結果惨敗。なかなか良い四字熟語の完成。


振られるなら、いっそ傷つけられた方がいいと聞いたことがある。
でも彼は告白する前に私を止めた。それ以上言うなと止められて、私の感情は宙ぶらりんになった気がして、ちょっとイラっとした。ごめんね。

彼は優しさで止めてくれたけど、それが逆にめちゃくちゃ苦しかった。
私はいっそ「恋愛相手として見れない」と突き放された方が良かったと思った。「嫌いじゃない」なんて、曖昧で期待しそうなことは絶対に言わないで欲しかった。


4月から私たちの環境は大きく変わる。ひょっとしたら一目惚れするかもしれないし、新たな出会いがある。でも、だからこそ、振られるならその前に振られたいと思った。気持ちを切り替える時間が欲しかった。

彼が今忙しいのは事実だけど、もし5月に告白していたら、「遠距離だ」と断られているだろう。

正直、振られた実感はないから、傷も浅くて味気なくて変な感覚しかない。
こうして書かないと気持ちの整理も出来やしない、完全に感情の消化不良。
LINEで告白するのだけはオススメしない。



おやすみなさい、いい夜を。

のあ






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