第九章 再修羅場⑤
ん?
マチルダの店の女の子達全員が掲載されている写真に、あたしの眼が止まった。
このギャルは……。
この隣の女も……。
あたしの中の点と点が、一つに繋がった気がした。
あたしは、急いで出かける支度をした。
アイツら。
殺してやる。
安奈。
一哉は撮影の為、今は家にはいない。
大きなサングラスをかけて。
ストレートの長い髪をサイドに垂らして。
あたしは、マチルダへ向かっている。
店の眼の前にポルシェを停めた。
当然ながら、安奈に見せつける為だ。
あたしが乗ってきたのは、黄色いポルシェ。
わざと、一哉の車で来たのだ。
当然、安奈は知っているはずだと見込んでの事だ。
一哉が、黄色いポルシェに乗っている事を。
あたしは何の躊躇もなく、マチルダの店内へと入って行った。
修羅場第二回戦。
開始。