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【薬の話】リタリンを常用していた話。
こんばんは。
今回はリタリンを常用していた時の話をしていこうと思います。
※リタリンは推奨していません。未だに処方している病院もあると思いますが、個人的にはかなりオススメしません。
きっかけは脳波
私は小さな時から居眠りが多い子でした。授業中に寝るのは当たり前で、ふとした時に意識が飛んでいました。
高校まで続き、仕事と学校の掛け持ちで更に居眠りしていたのを覚えています。
24歳の時にメンタルクリニックを変え、そこは脳波も調べられるクリニックでした(私が住んでいる地域では、薬をかなり出すことで有名です)。
主治医に「小さな頃から居眠りが酷くて、意識を失うように寝るんです。幻聴も聞こえて…」と相談したところ
「脳波に異常が見られると思うので、調べてみましょう。」という回答が返ってきました。
頭にペタペタとつけ、2時間は横になり放置されていました。
結果は「ナルコレプシー」というものでした。私にとって訳の分からない病名が追加されたのです。
「ナルコレプシーだから、リタリンを、朝と昼に飲んでください。寝る前に飲んではダメです。眠れなくなるので。」
これが、医療覚せい剤とも知らずに飲み始めました。
リタリンを欲しがる人が増える。
リタリンは効果てき面です。朝眠い時に2錠飲むと、目がギラギラして体が軽くなるのです。なんでも出来てしまって、脳内は「私はなんでもできる人間だ!」という錯覚まで起こしてしまいます。
まずリタリンを飲んで思ったことは
・自分は無敵だ
・なんでもできる人間だ
・眠くない、作業が捗る
・周りなんてどうでもいい、自分さえよければいい
バカで最悪な人間に堕ちたのです。
友人に「目がガン開きだよ、どうしたの?」と言われ、軽々しくリタリンの話をする私。もちろん友人は欲しがるわけで。
当時、やってはいけない売買をしてしまったのです(今は処方されていませんので、もちろんしていません)。
友人から「60錠欲しい」「80錠欲しい」などと要求されるようにもなりました。もちろんお金に目がくらみ、あげる自分もいました。
更生し、コンサータへ。
メンタルクリニックに、売買していることがバレ、出禁になりました。そりゃそうです。犯罪です。
紹介状をもらい、新たな病院へ行き、事情を話すと「コンサータ」が出るようになりました。
バカだった自分は、コンサータをハサミで割って飲んだり、鼻から吸ってみたりとめちゃくちゃな事ばかり。もちろん苦いです。
更生し、今は1日1錠36ミリのものしか飲んでいません。これは今の夫のおかげです。
私は自ら警察に「リタリンという薬を売ったことがあります。」と自白したこともありました。「今やっていないなら大丈夫ですよ。」と言われましたが、今ではとても後悔しています。何をしているんだろうと、本当に愚かでした。
鬱病ロッカーを読んで。
私はV系、所謂ヴィジュアル系が好きで好んで聴いているのですが、バロックというバンドのボーカルの本を手に取りました。
そこにはリタリンの事が書いてあり、思わず涙を流しました。
「自分もこうだった…」と、児玉の気持ちがわかったのです。なぜ私はリタリンを常用していたのか、頭がおかしくなっていたのか。
ナルコレプシーになった自分のせいでもあるが、薬というのは本当に人間を愚かにしてしまうのだと、自分を責めました。
私は本当にリタリンを憎んでいます。それなら飲まなければ良かった話ですが、依存というのはとても怖いものだと実感しました。
ではまた次に。