反り腰と歌声の関係
反り腰のデメリットには大きく3つあると考えてます。
①お腹が伸ばされて腹筋の力を上手く使えない
②体重が後ろにかかり、バランスを取るために腹筋や喉の筋肉を使い続けなくてはならない
③股関節がうまく使えない
今回はこの3つについて歌と絡めてお話していきます。
①について
腰(腰椎)が後ろに反ると前側であるお腹は引き伸ばされる形になります。
この時に腹筋は引き伸ばされ続けているにも関わらず、息を吐いたり声を出す時には収縮(縮む方向に力が入る)しなければならないため
「引き伸ばされながらも縮まらなければいけない」
という負担のかかった状態になります。
腹筋がこの状態では歌のために全力を発揮することができず、良い声は出せないと考えられます。
②について
腰(腰椎)が後ろに反ると単純に上半身の重さは後ろに移動します。
このままの姿勢ではかなりの後ろ重心となりバランスが悪いため、多くの人は胸郭(肋骨)や頭を前に倒してバランスを取ります。
この時に働く筋肉がみぞおちの辺りの腹筋や喉につく舌骨筋群等になります。(↑黄色丸参照)
腹筋は息を吐く筋肉のため硬くなると息が吸いにくくなり
舌骨筋群は喉頭(喉仏)を動かす筋肉のため硬くなると喉頭の動きが制限されます。
よって反り腰に伴うバランスの悪さを補うために、歌に必要な筋肉が歌以外の働きをしなくてはいけなくなります。
①と繋がってきますね。
③について
反り腰の人の多くは「腸腰筋」と呼ばれる腰椎や骨盤と太ももの骨を繋ぐ筋肉が伸びにくくなっていることが多いです。
腸腰筋は腰を反らせる他に股関節を曲げる動き(太ももをお腹に近づける動き)があり、この筋肉が硬いと脚を後ろに伸ばす動きが行いにくくなります。
このことにより歌唱中に声を張り上げたり身体を反って表現する時には腰ばかりが反ることとなり、体全体を反らせる事が難しくなります。
全体で動けないということはどこかに負担が掛かってしまう、ということでもあるため腰痛に悩む人がいるのはこのような理由もあるかもしれません。
以上、簡単ではありますが反り腰と歌声の関係について書いてみました。
普段僕がシンガーの方を施術させて頂く際には上記内容も踏まえて施術しております。
他にも色々気になる方は一度身体の専門家に見てもらうのも良いかもしれませんね。
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今回の投稿が皆様にとって何かしらのお力になれれば嬉しいです。
最後までお読み頂きありがとうございました!