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自由であることへの祈り/pure life diary2025制作日記を読んで

『pure life diary』という手帳があります。
『TO DO思考』ではなく『TO BE思考』から考えるというテーマの下、『やるべきこと』ではなく『やりたいこと・ありたい自分』から考え、自分の人生をより良いものにしていくことを目標とした手帳です。

わたしはこの手帳の存在を、今年初めて知りました。

と言うのも、わたし自身『手帳』が好きすぎてフォーマットや使い方へのこだわりが強く、既製品は使いこなせないことが多く…。
色々な手帳を試してきた結果、今はもう一般的な手帳は使っていないんですね。

代わりに現在はバレットジャーナル方式に近い形で、モレスキンなど好きなノートに気の赴くまま書いたりスケジュール管理したりしています。





実際にpure life diary購入に至るまで


『pure life diary』についても、その存在を知った時に気にはなったものの、使いこなせるかが不安で尻込みしていました。
(こういうテーマ系手帳、ほぼ日手帳、ビジネス手帳…色々と購入しては使いきれなかった過去があるので…)

そんな中、この手帳術についての本——『人生の純度が上がる手帳術』が出ていることを知り、まずはそちらから触れてみることにしたのです。


この本に書かれていることは、実際のpure life diaryの内容と基本的に同じ。
なので元々使っていた自分のノートに書き込む形でワークをやってみたところ、とてもわかりやすく、また取り組みやすくもあったのです。

それも本の中で、とにかくこちらを肯定してくれることが大きくて。

「こうしてもいいんだよ」
「できなくても大丈夫」
「こう思っちゃうよね」
「それも間違いじゃないよ」

そんな風に言ってくれる声が聞こえるかのように、自分が考えがちなこと、つまずきがちなことに対して安心させてくれる。
その安心感が心地よく、実際にpure life diaryを購入することを決めました。
(この辺りの話は個人ブログにも書いたので、ぜひ…)


この安心感って、サポート体制が充実していることも大きいと思うのです。
メンバーサイトがあったり、セミナーやワークショップがあったり。公式LINEで質問ができたりもして。

『誰も置いてけぼりにしない』

そんな風におっしゃってくれている通り、ユーザーのわたしたちに寄り添ってくれるところが、とてもありがたいなぁと思うのです。



2025年版の制作日記を読んで感じたこと


そんなpure life diary。
2025年版について、色々な意見がユーザーの皆さまの間でも出ているようですね。

開発者さまもお悩みの様子…。

せっかくなので、上記noteを読んで個人的に思ったことをわたしも綴っていこうかなと思います。届くといいな。


紙について

わたしはCの『紙の厚さもページ数も今のまま、今年の使い心地を継続する』に一票です。

何故か?


『家置き用』と限定してほしくない

この手帳のコンセプトは、『やらなきゃ』ではなく『やりたい』を重視すること。
そのコンセプトで行くなら、ある程度の『自由度』は残しておいてほしいなと思うのです。

紙を厚くし重みが出ることで、この手帳を書く場所=自分と向き合う場所が限定されてしまうようなものではあってほしくない。

だって『何を』やりたいかということだけでなく、『どこで』やりたいかということも含めて探していくものだと思っているから。


“人”と“場所”は大きく関わり合うもの。
つまり『ありたい自分』であるためには、場所も重要な要素になり得るはずで。

ここ数年で人々の働き方にも多様性が生まれ、テレワークやノマドワークなど場所を限定しない働き方も広まってきています。
何せワーケーション、なんて言葉も広まっているくらいですからね。昔だったらそこを組み合わせる発想なんて一般には浸透しなかったはず。

だからこそ、そんな時代において『此処で』と最初から限定してしまうと、本当はもっと自分にとって良い場所があるかもしれないのに、そこで立ち止まってしまうかもしれない。

『これ』は『此処』で『やる』もの(=TO DO)という限定的な思考に無意識の内に戻ってしまうかもしれない。

そんな気もしてしまうわけで。


実際、わたしは普段から家に籠ることが多く、それによって次第に悶々としてしまうことも。
そういう時はノートや本を持って図書館やカフェに行き、気分転換をしたりしています。
最近はpure life diaryも持って、少しずつワークや振り返りに取り組んでみたり。わたしにとってはそれが落ち着くことでもあるんですよね。

様々な手帳術が広く知られるようになってから、よく“カフェで手帳タイム”なんてことも聞くようになりました。
なので最初からそういう自由な選択肢が薄れてしまうような、そんな限定的な手帳にはなってほしくないな…というのが正直なところです。せっかくの『pure life diary』なので。


そもそも『手帳』とは? 『日記』との違いは?

家に置くならもう『日記』でいいじゃん!」と言うのがわたしの本音。
何でわざわざ『手帳』と題する必要があるのでしょう?

そもそも今は本当に色々な『手帳』と呼ばれる類のものが出ているけど、じゃあ改めて『手帳』って何なのだろう? と。

て‐ちょう〔‐チヤウ|‐テフ〕【手帳/手×帖】
いつも手もとに置いて、心覚えのためにさまざまの事柄を記入する小形の帳面。

出典:goo辞書

にっ‐き【日記】
1. 毎日の出来事や感想などの記録。日誌。日録。ダイアリー。「かかさずに—をつける」「絵—」
2.「日記帳」の略。

出典:goo辞書

こうして比べてみると、違いは「いつも手もとに置いて」というところでしょうか。確かにそんなイメージですよね。

『手帳』は持ち歩くもの。
『日記』は家に置いて書くもの。

根本的な部分として、そんなイメージはあるかな、と。

実際、わたしはこのpure life diaryを『手帳』として持ち歩き、ふとした気持ちの動きをメモしたり、悩んだ時に開いて立ち返ってみたり。
それがいつでもどこでも出来るようなものとして使いたいなと思っています。

「あ、わたし今いい感じかも!」

と思った時に、いつでもサッと書き込みたいんですよね。
でないと、日々に流されていつの間にか忘れてしまうので。


人の数だけ使い方があっていい。

…しかしまあそれはそれとして、ぶっちゃけてしまえば「好きなものを好きなように使うのが自分にとって一番」なわけで。
手帳だろうが日記だろうが、持ち歩くなり家で書くなり好きに使ってくれ〜! と言ってしまえば全部そこで終わる話。

だって重いとは言え持ち歩けないほどではないし?
決められた使い方をしなかったからって罪に問われるわけでもないし?

あれこれ言いましたが、まあ、自分の好きにするのが一番! だとも思っています。


(…ただこれって、あくまでユーザー目線の話なんですよね)


つくる側としての正解は何なのか。

あくまで『手帳』と題し『ありたい自分に変化していく』というコンセプトがある以上、それは貫いてほしいなというのが、いちユーザーとしてのわたしの意見。そう、あくまで個人的な感想です。

(※手帳の仕様変更がそれから外れている等と言及したいわけではありませんので悪しからず!)


あるユーザーが「家で使うから家置き用でいいよ!」と言ったからって、「じゃあ家置き用にするか」となるのはアリなのか?
そこにコンセプトとの乖離は無いのか?

そもそも、これからpure life diaryを知るかもしれない人々のことは?


ぶっちゃけこれが手帳好きな人なら、分厚かろうが重かろうが持ち歩く人は持ち歩くだろうし、どこでも書くと思います。

でも、そういうのに挫折したことがあるけど出来るならやってみたいと思っている人は?

そういう人たちって、分厚くて重いというだけで圧迫感というか…やっぱり「わたしに出来るかな…」という思いが頭をよぎるのでは。値段だって決して安くないですし。

わたしも最初はこの2024年版だって「デカい…重い…値段もそこそこする…」とちょっと尻込みしました。ただでさえA5は使わないタイプだったので…。


まあそんな風に、やる前から一歩引いてしまうような手帳になってしまう可能性があるのは、とても勿体ないと思うのです。

これだけ親身になってくれる素敵な手帳なのに…!



『誰も置いてけぼりにしない』


既に使っている人も、これから使うかもしれない人も。

その点は変わらず、来年もまた無事発売されることを祈っています。



長々と読んでくださった方、もしいらっしゃったらありがとうございました。

色々と書き連ねましたが、これが良いとか悪いとかそんなことは決してなく。正解があるようなことでもありません。
わたし自身、他の方のコメントも読んだりしつつ「なるほど…」と思ったり。

ただひとつだけ言いたいのは、素敵な手帳を使わせていただいているいちユーザーとして、開発者さまや運営の皆さま方を応援しています! ということ。

そしてこの場を借りてお礼を言わせてください。
開発者さま、そして運営の皆さま方、いつもありがとうございます!



余談


「紙を分厚くしてほしい」の理由として、やはり裏抜け? があるのでしょうか。

ちなみにわたしは『ユニボールone』を愛用していますが、裏抜けはして
いないんですよね…さすがの独自開発顔料インク。

ただ裏抜けはしないけど『透けて見える感』があるという点では「確かに」といったところ。

でもそもそもこれはユニボールoneのインクが濃いというのもあるのかも?
ユニボールoneのインクはくっきりはっきりですからね。


まあ個人的にも『裏抜け』なら気になりますが、『透ける感』は気にならないタイプというのもあり…。こういう既製の『手帳』となると大体そんなものかな、なんて。

それに何と言うか、こう…逆に『書いてるのが積み重なる感じ』が目に見えて良いなと思ったり。
これが達成感? 成功体験? とも言えるのかな…?


こうして考えてみると、手帳をつくるって本当に大変…!
紙を薄くすれば軽くなるし持ち歩きやすくなるけど、裏抜けや透けが気になる。
紙を厚くすれば裏抜けや透けは気にならなくなるけど、重くなって持ち歩きに不便になる。

結局どちらを取るかになるんでしょうかねぇ…。


そもそもこれが全てまるっと解決する紙ってこの世に存在してたりするのでしょうか? 現代のスーパー技術で作られてたりしません?
素朴なギモンです。あったらいいのにな〜!

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