【海外転職】ビザが下りたら即渡航?そんな無茶な
長いこと待っていたビザの申請が、
ようやく終わった。ホッと一息つけると思いきや、今度は渡航の準備が待っていた。今回の就職先はマレーシア。ビザが発行されるまでは何が起こるかわからないし、いつも心配ばかりしている私は、申請が下りるまではあえて渡航先を載せないようにしていた。でも、ビザが下りたってことはこれで一段落か、と思いきや、まだまだ試練は続く。
今度は「無事入国できるのか」
「マレーシア大使館で書類は無事に受理されるのか」「ホテルまで辿り着けるのか」など、次々に壁が立ちはだかる。自分でも「なんとかなるだろう」と思いたいのに、生来の心配性が災いして、頭の片隅でずっと不安が渦巻いている。いつになったら「やっと一息つけた!」と心の底から言える日が来るのだろうか。
つい先日、
エージェントから「ビザが下りたので、すぐに渡航してください。できれば数日のうちに」という、会社からの急な依頼が届いた。いやいや、そんな無茶な話があるか!こちとら、やらなきゃいけないことが山積みなんだ。
まず引っ越しの準備。
もうそれだけで大仕事だというのに、不用品の処分だって待っている。いらないものを捨てるだけでも面倒なのに、大きな家具や家電をどうするか考えるだけで頭が痛い。賃貸契約の解約手続きも忘れちゃいけないし、光熱費やインターネットの契約解除もある。もちろん役所にも行って、転出届を出さないといけない。あれもこれも全部一気にやる必要があるのに、どうやってこなせって言うの? まさに、「死ぬかと思う」って言葉がぴったりな状況。
そして、家の掃除も待っている。
引っ越し前にしっかり掃除しておかないと、大家さんから連絡が来るかもしれないし、返金される保証金も減らされる可能性だってある。しかも、その掃除をするためには、まず荷造りを終わらせなきゃならない。荷物をまとめる作業だって、すぐに終わるわけじゃない。大きい家具や重たい物はもちろん、小物や書類、ゲーム機など……全て段ボールに詰め込んで、仕分けしていくのは骨が折れる作業だ。
だから、先方から「すぐに渡航してください」
って急かされたときは、思わず「そんなの無理に決まってるだろ!」と心の中で叫んだ。確かにビザは下りた。だけど、準備しなきゃいけないことがこんなにたくさんあるんだから、そんなすぐに飛行機に乗って渡航なんてできるわけがない。荷造りや契約の解約、掃除を全て終えて、しかもそれを数日でやれと言われても、時間も気力も全く足りない。
それでも、タイトなスケジュールの中で、
なんとかやりくりしなきゃならない。いつもギリギリで何かに追われている感じがして、気持ちの余裕がない。今は、日本の生活を清算するために毎日が攻防戦だ。手続きのためにいろんな場所を行き来し、荷物をまとめ、さらに不用品の処分先を探す。このテンションが続く限り、いつか体力も気力も尽きそうだ。
確かに、
事前に少しは準備しておくべきだったのかもしれない。でも、ビザが下りてから渡航日が決まる流れだったし、正直、いつビザが承認されるかなんて予測できなかった。それに、そんなにすぐ渡航を急かされるとは思わなかったのだ。会社の都合もわかるけど、せめて 1週間くらいの猶予はあるだろうと、勝手に楽観していたら、現実はそう甘くない。「提示された日時では無理です」と丁重に断ったけれども、長くは待ってくれそうにない。
ここ数日は、まさに怒涛のような日々だった。
日本の生活を一つひとつ清算し、ようやく道が見えてきた。振り返れば、海外転職のために勢いで始めたこの挑戦。面接、テスト、書類準備、契約書のサイン……よくもまあここまでやってきたものだと自分で自分に感心する。常に不安に苛まれながら、次から次へと新しい不安を引きずって生きてきた私。それでも、ここまでなんとか進んでいるんだから、我ながらよく頑張っていると思う。
このタイトなスケジュールをなんとかこなしたとしても、
渡航の日が来たら次は新たな不安が待っている。「無事に出国できるのか?」「入国審査はスムーズに通れるのか?」それに加えて、マレーシアのホテルまでちゃんと辿り着けるのか。道中、何かトラブルが起きたらどうしよう。どれも現実的な不安であり、まだまだ安心できない。何が起こるか分からないし、何一つ気を抜けない。
もっと余裕を持って行動できたらいいのに、
どうしていつもこうギリギリの状況に追い込まれるのか。人生って、タイミングや段取りがうまくいかないと、こんなにもしんどくなるんだなって、つくづく感じる今日この頃。
でもまあ、こうして愚痴をこぼしながらも、最終的にはなんとかなるんだろう。きっと、そう信じるしかない。
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