【海外転職】軽い気持ちで始めたら、想像以上に大変すぎた
なんとなく「海外で働けたらいいな」くらいの軽い気持ちで、
語学不問の海外求人に応募してみた。海外でのキャリアに憧れがあったというよりは、「新しい環境で働けたら面白そうだし、受かればラッキー」くらいの感覚だった。国内転職とそんなに変わらないだろうと、あまり深く考えずに行動したのが正直なところだ。
ところが、いざ選考が進み始めると、予想以上に大変な現実が待っていた。まず最初に、いろいろなテストを受けなければならない。適性検査やスキルチェック、英語力の確認まで、次々と課題が出てくる。そして、それをクリアしたら次は書類準備の嵐。履歴書や職務経歴書はもちろんのこと、海外となると、英字版の卒業証明書やパスポートのコピーといった普段の生活ではまず用意しない書類まで必要になる。これらを集めるだけでも時間とお金がどんどんかかっていく。
さらに、海外転職ならではの手続きの複雑さが加わる。ビザの申請やら、現地の法律や労働条件の確認まで、思っていた以上に調べなければならないことが多い。エージェントとのやり取りも頻繁に発生する。「次のステップはこれです」「この書類を追加で送ってください」「面接の日程を調整しましょう」など、メールや電話のやり取りが増え、国内転職ではあまり感じなかった「手続きの多さ」に直面した。国内だったら、面接して内定が出ればすぐにスタートできるのに、海外ではその後の準備に予想外の時間と手間がかかる。
渡航に向けて待ち受けているのは引っ越し。いざ具体的な引っ越し費用を調べてみて、その額に驚かされた。場所にもよるけれど、少なくとも段ボール箱数箱の引っ越しでも、10万円はかかるという事実を知って、かなり現実を突きつけられた気分だ。段ボールの数が増えれば当然その分料金も跳ね上がる。
最初は「大した荷物はないし、そんなにかからないだろう」と楽観的に考えていたけれど、実際には思った以上にコストがかかる。さらに、現地での住居探しが待っている。物件を探すだけでも労力がかかるのに、契約金が数ヶ月分必要なことも少なくないという話を聞いて、またしても財布への負担が頭をよぎった。
引っ越し費用や初期費用だけでも、気軽に計画していた予算が一気に吹き飛ぶ感じだ。日本国内の引っ越しとは別次元の出費が待っていることに気づかされた。飛行機代やビザ手続きは会社がやってくれるものの、引っ越し代や物件の初期費用を考えると、海外移住は想像以上に「お金のかかるチャレンジ」だ。
正直、軽い気持ちで始めた転職が、
ここまで手間がかかるとは思わなかった。応募した時点では「決まればラッキー」と思っていたが、実際に内定が近づいてくると、ふと「本当に大丈夫だろうか?」という不安がよぎる。海外移住と仕事、さらにはビザの取得という大きなチャレンジを前に、簡単には引き返せない状況に追い込まれたような気持ちになった。手続きの煩雑さに出鼻をくじかれたような感覚で、軽い気持ちで始めたことが、いつの間にか大きな挑戦になっている。
現実は甘くない。手続きや準備の面倒さだけでなく、こうした予想外の出費にも心の準備が必要だと痛感した。それでも、一度始めたからにはやるしかないという気持ちもある。想像以上に多くのことを乗り越えなければならない。