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elmarit 28㎜/f2.8 2nd
「百聞は一見にしかず」
「体験することでしかわからない事がある」
いくらググってみても、本を読んで得た知識でも、経験することにはかなわない。
僕がマニュアルレンズを使用してみた感想は、概ね上記のようなことです。
でも、レンズを購入検討するなら、少しでも情報があった方が良いですよね。
僕は、そんな購入検討されてる方のお役に立ちたい。
なぜなら自分が購入する際に、参考に出来る情報が余りに少なく、ほぼ清水の舞台から飛び降りるに等しい状況だったので…。
そもそもレンズ云々を語るには素人過ぎる僕ではありますが、実際に自分が人柱として購入・使用してみたレンズの感想を、長期的に報告していきたいと思います。
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標準、望遠と来れば、次に広角が欲しくなるのは人の運命(さだめ)。だって美しい景色を見たら誰もが余すところなくその光景を留め置きたい気持ちに駆られるのでは無いでしょうか?
家族で出かけた海…その広大な海原がc_sonnar50㎜ではヤキモキするくらい狭く、その時ハッキリと広角レンズを買おうと思ったことを覚えています。
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Leicaにおける広角レンズ選びとは
人それぞれ基準はあると思いますが、僕の中では35㎜は準広角、28㎜からが広角です。選択肢はsummilux、summicron、summaronやelmarit等、様々なサイトで情報を調べ、作例を見て、僕は一つの結論を出しました…僕が買えそうなレンズはelmarit一択ということです。(主に資金的な制約から笑)
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世代はどれにする
elmaritも各世代で違いがあり、それぞれ特徴があるようです。
しかし、現実的なのは僕が購入した第二世代以降でしょう。僕は以前に購入したtele-elmaritでオールドレンズにすっかりハマってしまってましたので、なるべく古い世代の物を入手したいと考えておりましたところ、メルカリでこれ!と思えるものにたまたま出会うことが出来ました。
特徴は…潤いと陰翳
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elmaritに限った話ではないのですが、leicaオールドレンズには、開放で撮った時に輪郭がじんわりと滲みます。その滲みがいわゆる湿度とか潤いとか言われるものだと思っています。これは以前ご紹介したc_sonnarのピントの緩さと似て非なるもので、なんと言うか、もっと粒度の細かいものなんです。パープルフリンジに近いけれど、収差っていうんですかね。これが柔らかさのようなものを生み出しているように思います。ピントそのものはシャープであるにもかかわらず。
そして周辺減光による中心への視線誘導効果。これが画面に陰翳を生み、明と暗のコントラストを強調してくれているように思います。加えて周辺に空や海などの青い色が配置されると、周辺減光により実際には存在しない色合いがそこに生まれます。これが意図して作れない独特のカラーになるのも面白いです。
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活かすも殺すも
そこそこ深い被写界深度と相まって、漏れなく撮れます。ピントは外さない、情緒もありシャープでもある…しかし…根本的に…僕には28mmという画角が使いこなせいようです。なんと言うか、こう…散漫な絵になってしまうのです。広角は、文字通り「広く」写します。この広い空間を、「要るもの」で満たさないといけないわけです。僕は子供を撮りますが、大抵要らないものが写り込むか、周囲がスカスカになるかの2択でした。これは結局技術なんですよね。思えば、妻との最初の旅行に合わせて買ったコンデジはRICOHのGRdigitalⅢでした。いつも「寄れない、引けない」とやきもきしてした事を思い出しました。買う前に思い出すべきでした。
と…言うことで…やはり手放してしまいました。
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と、まぁ、物語の顛末としては少々拍子抜けするようなオチですが、現実なんてそんなもんです(笑)
逆にこの失敗を踏まえ、「どうやら自分には28mmは合わないと言うことが(改めて)分かった。では、28mm以上50mm未満で好きな画角あったっけ?」という問いのもと、「35mmじゃない!?」とピンときてしまいました。
35mmはsigmafpの前に所有していたx100fで使用していたのです。
「そうだ!35mmだ!」
しかしleicaレンズにおける35mmのヒエラルキーは最も高く遠い道のりと思われ、それに悩み苦しむことになるのはまた別のお話。
今回はこれにて…。