AI時代を生きる僕たちを 幸せにするビジネスとは?日本経済新聞社主催 COMEMO ウェルビーイング✖️ビジネス#1【イベントレポート 】
本日参加したイベントレポートです。僕が興味があった部分にフォーカスして、また一部自分の言葉に直して記述しています。間違いあったらごめんなさい。
■全体を通しての感想
イベント中ではあまりビジネス面への言及が多くなかったが、個人的には未知のものへ踏み出すサポートをするビジネスがこれからくるんだろうなと思った。チェンジ支援。
実際にライザップ的に後押しするのもあるし、後方の憂いをケアするものもあるだろう。(意識高い疲れある人も多い気もするし、後者の方がマスかも)
ただ基本は「踏み出す」「変わる」ことをサポートする仕事。コンフォートゾーンを超える手伝いをする仕事。
Nサロンや他のオンラインサロンビジネス、またこういったイベントも人によっては同一の市場に属しているのでは。
以下メモ。
2019年6月19日
comemo イベント ウェルビーイング✖️ビジネス #01
場所:ピースオブケイク(note)
登壇者:日立製作所フェロー 矢野和男さん
司会:ドミニクチェンさん
イベントテーマ
AI時代を生きる僕たちを
幸せにするビジネスとは?
矢野さんプレゼン
「人工知能は人を幸せにするか
人の幸せのためのテクノロジーに向けて」
標準化と横展開から
実験と学習へ これを促進するのが人工知能
人間は成功して上手くなると、リスクを恐れて実験しなくなる。
人工知能はそれをせず、実験と学習をやり続けるため強い。
そういった働き方に変えていかなければならない。
そのためには大きな目的「幸せ」を数値化しないといけない。
それを測るために13年前に腕時計型のウェアラブルデバイスを開発した。以後、自分を10年上記録している。
幸せな集団には、身体運動に特徴があることがわかった。
体の動きを見れば幸せかどうかわかる。
ただし運動量の代償は関係ない
幸せな人は周りを幸せにすることがわかった=生産性が高い。
幸せは遺伝や幼児期の体験50%、日比野さん行動習慣が40%、状況要因が10%。
スマホアプリで職場の周りを幸せにする力を競い合う、幸せオリンピックをした。
結び
人工知能=ルールからの解放
幸せを人は追求していく。
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早稲田大学教授 ドニミクチェンさん プレゼン
日本的なウェルビーイングを研究している。
3つのウェルビーイング
医学的・・・ヘルス
快楽的・・・刹那
持続的・・・哲学、考え方
いくつか理論があるが、非西洋型が今後重視されている。
文化心理の世界でも例えばアメリカと日本では幸せの感じ方が違うと言われている。
1300人の大学生に自分のウェルビーイング三要素を聞いた。
自分、みんな、社会3つの要素が出た。
何より自分について語っている時、幸せそう。
LIFULL財団で幸せの研究している。
ーーーー以下対談ーーー
ドミニク:測定するのは拒否感を感じる人もいるのでは?
矢野:単に測ることは一般の人からみると面白いものではない。行動を具体的に変えないと意味ない。アプリはそれを狙っている。
ドミニク:アプリのユーザーで面白い事例あるか?
矢野:タイムライン上で目標を宣言している。それをみるとみんな真面目に仕事をしているな、というのがわかる。宣言した瞬間に違う自分になる感覚がある。それを毎日習慣化していくと大きく変わっていく。
自分の中での一番大きな気づきは、自分でその日の精神状態を「悪かった」としていると、幸せ度数低くなる。逆に「幸せだった」としておくと、そのように自分でストーリーを作り上げること。
ドミニク:データがあることと矛盾している気がするが、データがあることがそのストーリー作りに寄与することがあるのか?
矢野:ネガティブなストーリーを人はなんなく作りやすい。きちんとデータを取って書き出すと、必ずいいストーリーが出てくる。
ドミニク:SNSと相性良さそうだが。
矢野:自分の中で納得していればok
ドミニク:みんな矢野さんみたいにデータ取り溜めできないから、それをAIがやれるとよい。
矢野:スマホがそれを可能にしている。誰よりも習慣化を、持続的な幸せ作り=日々の行動をちょっとづつ変えていくために非常に強力な武器。
ドミニク:これからの矢野さんのチャレンジとは?
矢野:人の幸せを追求していくグローバルな新会社を作りたい。ドバイやスリランカ、フィンランドポーランドなど幸せに興味のある国は多い。どこの国でも一緒。世界同時的に起きている印象がある。
ドミニク:他方文化差はどうでしょう?人間が二階建てだとしたら、身体的な1段目と文化的な2段目があるのではと考えている。
矢野:文化面でも世界的にマインドフルネスや武道の「道」の概念など、前に向かうためのストーリーテリングの訓練はニーズがある。科学でここらの効果が分析されると、より良いものになっていく可能性がある。それが日本など世界の文化に隠れているのではないか。
ドミニク:もののあわれ、といった日本的感覚が世界にシェアされていくのでは、といった話をよくしている。
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以下、会場からの質問
>変わらないことに固執し続けている人を変えるには?
矢野:自然淘汰されていく。実験して学習する以外に成長はできない。データは正解を教えてくれるわけはない。労働時間減らしても生産性を増やさなければならない。サービス労働とかダメ。マニュアル通りやればいい、という世界はもう終わり。
>宗教が人のウェルビーイングを担保していることもあるのでは。そことの関係は?
ドミニク:それぞれがそれぞれの価値観に閉じこもってはダメ。そういった多様化した価値観を橋渡しするのがテクノロジーの役割ではないか。
矢野:宗教で曖昧だったことを科学で裏付けして、より良いものに超えていく。ただ科学が万能かというとそうでもない。
ドミニク:科学と芸術のハイブリットをみんな探している。
矢野:科学も計測しっかりすると魔術的。量子力学とか。
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