牛乳プリン

長年食べている森永の牛乳プリンが小さくなった。
明らかに小さくなった。

高校生の頃、友人と不二家のカントリーマアムを手作りで再現しようということになり、作る前にまずはお手本をと本家のカントリーマアムを買ってきた。個包装の袋を開けた途端、昔に比べてあまりにもサイズが小さくなっていて、びっくりすると同時に悲しくなった。
今回の牛乳プリンについては、「袋を開けてみたら…」というレベルではない。一目見てすぐに分かるサイズダウンだ。工藤新一が江戸川コナンになったくらいの。しかも工藤新一と江戸川コナンは中身は同じだが、牛乳プリンは中身まで変わったらしい。リニューアルという理由で。

森永乳業のニュースリリースに倣って、リニューアルした牛乳プリンについて思うことを箇条書きにしてみた。

⑴冒頭から書いているが小さくなった。えてしてプリンは高カロリーな食べ物だが、従来の牛乳プリンは約110kcalとプリンにしては比較的低カロリーだった。普通のプリンを食べる時の罪悪感なしに満足感を得られるのは森永の牛乳プリンくらいだったのだ。「今のサイズだとお腹いっぱいになってしまう」というお客様の声でもあったのか?牛乳プリンでそうなるなら、そのお客様はそもそもプリンを食べるのに向いていない。これから述べる⑵⑶についてはニュースリリースでも触れられているが、⑴については完全にスルーされているのでサイズダウンの理由は謎だ。一番分かりやすい変更点だと思うのだが。

⑵使用する牛乳の量が2倍になったらしい。乳糖不耐症気味の自分は怖くて買えない。牛乳プリンは、乳製品でやたらと強調されがちな「牛乳の濃さ」を思わせないあっさりした味が良かったのに。牛乳プリンに濃厚さとか求めていなかったのに。そして牛乳の使用量が増えているのだから、⑴の理由は原材料の高騰によるものではないということか?

⑶プリン容器の周りを覆う紙パックが邪魔だ。開けるのにも、食べた後のゴミの分別にも手間がかかる。あと他の同じようなデザインのプリンと見分けがつきにくい。紙パックを新たに付けるなんて、世界的な地球環境保護の流れに逆行しているのだろうか。それとも容器を覆うことで⑴をごまかしているのだろうか。

ちなみに、従来の牛乳プリンはもう発売されないようだ。私にとっては製造終了と同じようなものだ。長年愛着をもって食べてきたのに悲しい。
最近読んだ本に、「世の中には、他人を変えるよりも自分が変わるほうがてっとり早いことが多々あります」と書いてあった。うちの冷蔵庫にはゼラチンが大量にあるので、これからいくらでも自分好みの牛乳プリンを作ることができる。もしくは、牛乳プリンにそこまで執着しない人間になることだ。

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