【写真のない旅#02】下田で金目鯛を食す
12時30分頃伊豆急下田駅
友人と待ち合わせをして駅前を散策することにした
ペリー来航で有名なまち下田は。駅前は異国情緒を漂わせる。白い街が広がっていた。しかし白い世界は駅前を5分歩くと、そこは静かな港町の風景だった。どこまでも続く国道と道沿いに佇む居酒屋。どこにでもありそうな港町の風景であったが、どこか落ち着くそんな街が広がっていた。
駅前を回ること10分ほど、一つの海鮮料理屋で昼食をとることにした。
下田へ来たらどうしても食べたいものがあったのだ。それは「金目鯛」。日本で最も金目鯛が漁獲できる街、下田。なんと下田の漁獲量の8割近くが金目鯛なんだそうだ。
駅前から歩くこと5~10分。海鮮料理屋「魚河岸」に立ち寄った。
店内はテーブル席とお座敷席が半々くらいに分けられている。雰囲気は港町らしい昔ながらの海鮮料理屋だった。また座席からは、店内の調理の様子も伺うことができる。調理場の中心では店主が魚捌きに目をやっていた。
お品書きを見ると、刺身から煮付けと海鮮料理のラインナップは豊富であった。特に海鮮丼は何点盛りと点数を選ぶことができ、海鮮好きにはたまらないお品書きとなっていた。
「金目鯛の煮付け定食」を頼んだ。値段は1,800円
店内はほぼ満席状態で、注文から時間はかかるだろうなと思っていたが15分ほどで運ばれてきた。運ばれてきて驚くことは、その「量」にあった。金目鯛は丸々一尾分を切り分けた状態であり、ご飯は茶碗いっぱいに提供されているのだ。また味噌汁はしじみから取れた出し汁で旨味が凝縮されていた。
金目鯛の煮付けを食すと、甘い煮汁が金目鯛の魚肉に染み込んでいた。この甘い煮汁がまたご飯がもっと欲しくなる。茶碗いっぱいのご飯であったが、足りないくらいであった。朝捕れた、新鮮な金目鯛一尾を、1800円で食せたのだから、これだけで下田にきた価値があったと言って十分だと思う。
再び駅前に戻り、お土産店に立ち寄った。「下田時計台フロント」
この日は気温が高かったため、お土産や店頭で販売しているジェラートを買った。味はサマーオレンジ。お土産店の外にベンチが設けられていた。高い太陽と、サラッとした下田の風が心地よかった。
結局、下田の滞在時間は1時間半くらいであったが、金目鯛と下田の港町の風を感じただけで、十分価値のある旅になったと思う。