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スタディサプリ スタンダード英文法 感想
本記事について
本記事は、高3スタンダード英文法の感想や利用する時の注意点などについて書いたものです。スタディサプリのユーザーが増えてきて利用を検討する方も増えてきていると思いますので参考にしてほしいです。
※スタンダードレベルを受ける受験生に向けて書いていて、あえてそういう言い方をしている部分があります
講座内容に関する注意
まず当たり前かも知れませんが、高3の講座の事もあり本当に基本的な事(中学内容)は授業、テキストに含まれていません。例を挙げると不定詞の意味上の主語のof 人のパターンや命令文, and〜などです。それゆえ参考書や他の授業で補充する必要があります。参考書のオススメは大岩のいちばんはじめの英文法超基礎文法編です。
授業で補いたくてサプリで統一するなら高一、高二向けの英文法の講座を受けてもらえれば大丈夫です。これら講座が厳しい場合は中学総復習講座の方を見てください。高1、2トップレベルは文法内容を一から板書していく形で板書料が多く大変なのでそれ以外のレベルをオススメします。
この講座の問題は基本的に四択で構成されています。一部並び替え、和訳、書き換え、正誤が含まれていますが、四択が殆どの問題を占めている事もあり、どうしても和訳の力がつけづらいです。したがって、別で英文解釈の参考書を用いて和訳の練習をする必要があります。扱っている問題のタイプも先生の説明の仕方も、4択問題を解くのによった説明(それもあり解法の説明もあります)になっているので、英文法を受けたのに上手く訳せないなとは思う必要はありません。よくあることです。
※殆ど四択だけに絞っていることは別に悪いことではないです。英語は点数につながるまで長い道のりなので、できたという感触が得にくいです。しかし四択だけということにしているおかげで、できたという感触が得やすく、モチベーションが続きやすくなります。困難は分割せよ解消せよで、いっぺんにして挫折してしまう方が予備校では多発しているので、それなら分割して各個撃破スタイルの方がいいのではないでしょうか。
先生の発言に関する注意
先生が時々授業中、授業のテンポをよくするためにか、ここは読んでおいてね!目を通しておいてね!自習用にかなり詳しくかいてます!と言って内容を飛ばすことがあります。そのため復習する時には必ずその部分を含めて全部を読み返すようにしてください。そうしないと学校の授業や模試であれこんなのやった事ない!という事態が多発してしまいます。
加えて先生が長文に使えるように教えてますとやたらいいますが正直そんな事はありません。分詞構文や比較で、長文に特に役立つ部分に対して言っているだけなので、授業内容全体が長文に"直接的に"使えるというものではありません(文法が大事ではないという意味ではないです)。一般的な受験生は聞いただけだと四択だけができるような状態になると思います。繰り返しになりますが英文を読めるようになるには別に対策が基本的に必要になります(英文解釈など)。
受講する上での注意
先生の説明がわかりやすく、わかった気に陥りやすいので注意してください。自分で解説が再現できなければ意味がありません。したがって先生の解説を再現できるように、マークして正解に丸したり授業を聞いて感心しているだけでなく、先生の解説(考え方、解き方)のメモをしっかり取ってください。先生の解説を再現する上で必要なことをどんどんメモるようにしてください。
テキスト内容に関する注意
おそらく関先生は意図してだと思うのですが、テキストを完璧にしても文法事項がかなりぬけています。したがって他の先生方が書いている参考書、問題集に取り組むと見たことがない文法事項に出会う事が多々あると思います。一つの解決策として、スタンダード〜トップレベルまで受けることで、かなり網羅できますがそのような利用の仕方はあまりにも効率が悪いのでオススメできませんし、先生も英文解釈と違い通しで受講することを想定していないのでかなり無駄が多くなってしまいます。ですから、ぬけに気づいたら適宜、総合英語などを用いて補充してください。比較、倒置、否定は特に弱いです。これらの単元は文法問題集をしているとよく聞かれる単元なので特別気になると思います。
よくある誤解
丸暗記不要を勝手に暗記しなくてもいいと解釈する方がいますが、あくまで丸暗記が不要(暗記は必要)なだけですので、必ず覚えるべき所は覚えてください。ex.慣用表現など
そして関先生が核心をやたら強調するせいかそこだけ覚える人が多いですが、暗記事項は必ず覚えてください。核心はあくまで理解や暗記を助けるものにすぎないので、そこだけ覚えてもできるようにはならないです。
オススメの利用法
前書きの予習の仕方に問題を解いてから授業を聞いてくださいとありますが、苦手な方や初学の方は割り切って解きながら覚えると考え、いきなり授業を聞くのもありだと思います。その分復習はより丁寧にしてください。英語が好きな方や得意な方は該当分野の総合英語を先に読んでおき、問題を解いてから授業に臨めば、授業中に余裕ができ理解の方に頭を回せるので、驚くほど頭に定着しやすくなると思います。予習をする場合、しない場合どちらの場合でも正しい思考回路で解答に辿りつけるようになるまで、何度も問題を頭を動かし理屈立て根拠を明確にしながら思考プロセスを重視して解き直してください。
受講後は習った単元を総合英語で読み返したり、手持ちの問題集を解いたりして、理解を深めてください。授業を聞いてイマイチわからなかった事でも問題演習をする事で少しずつ理解できて来ます。総合英語は真英文法大全かジーニアス総合英語、問題集は、英文法ポラリスがオススメです。解説が丁寧ですし、先生が同じなので問題の解説が理解しやすいです。授業で抜けている単元も補強できます。授業中で習った事を別の問題で練習できますし、扱っていない内容も補強できので、練習と補強を同時に行うことができます。
ポラリスを見てもう少し解説が欲しいと感じる方は以下のものがオススメです。
受講後に内容を一気に復習したい方は以下のものがオススメです。
スタンダードレベルを受ける方は英語は共通テストだけの人が多いと思います。共通テストは四択が出ず長文が殆どをしめますので、英文法は早めに終わらせて、英文解釈の勉強にできるだけ早く入ってください。入試では英語長文が一番大事なので、いかに長文に早く到達し、多読と精読を繰り返していくことが大切です。
スタディサプリの英文解釈についてはこちらをご覧になると参考になるかもしれません。
与太話
今まで全体的に批判的に述べてきましたが新しく始まった共通テストの作り上、長文対策に力を入れなければけません。そのため、ぬけがあるものの高校英語の全体をさらっとさらえ、英文解釈をすすめる上で必要な考え方、文法を身につけられるスタンダード英文法は非常に有用な物になっているとおもいます。
受験生の参考に少しでも参考になれば幸いです。
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