夢日記 2022/07/09
最悪の夢を見たので記録しておく。
簡単に言うと失恋の夢だった。
小学生の頃ずっと好きだったFは、中学進学のタイミングで離れて、小学校卒業以降一度も会っていない。
Fはスポーツが得意だった。勉強も得意だったし、明るくて人間関係も得意だった。気が合うと思ってくれていたのだと思う、クラスにほとんど友達のいない私ともフランクに喋ってくれた。
私は完全にFに対して心を開いていた。Fが学校を休んだ日はとても退屈だった。
Fは数年に一度、私の夢に出る。
内容は様々だが、中学の頃はお互い通学路や校区のスーパーでばったり会う夢、高校の頃はSNSでたまたま見かけてLINEを交換して、同じ大学を目指して勉強に励む夢、大学生の頃は帰省した時に地元のショッピングモールでたまたま会って居酒屋で楽しく飲む夢…
いつでもその時の自分の現実の状況と鑑みて無理のない設定で、二人は再びあの頃のように打ち解け、お互い好意を持っていたよねという話をする。
まさしく夢のような時間を、夢の中で過ごす。
今回の夢は、経緯こそ覚えていないが場所は試験会場か何かだと思う。懐かしく、しんみりしている空気ではなく、むしろ夢で私はFにLINEの返事をしていないことを笑いながら責めていた。
問題の答えが分からないと甘える私に、Fは「いや俺もう結婚してるし」と言い放った。はにかみながら左手の薬指に光るシンプルな指輪を見せてくれた。
私は唖然とし、嗚咽を堪えきれなかった。
なんで?私たちお互い好きだったじゃん、相手は?と問い詰めると、Fは「なんか、ちょうど結婚相手探してた人」と大したことでもなさそうにサラッと言う。そのFの表情に私はさらに絶望し、もうこの場所にはいられないと感じた。何かを言いたいが鼻が詰まって声が出ない。
お手洗いの個室で泥のように泣く。
Fが結婚をしたいと思った時、相手に選んだのは私ではなかった。私より大切な人がいたのではない、私より大切にしたい人ができたのだ。私より気が合う、共同生活を築いていける人が、これまでの人間関係の蓄積を無視して新しくすぐに見つかったのだと、その事実が何より悔しかった。
私にはFだった。
目が覚めて、ぼんやり思い出す。
置いていかれる悲しみ、悔しさを痛いほどに感じさせられる夢だった。
今、結婚をについてあれこれ話している相手がもし結婚するとなった時、同じ感情が生まれるだろうか。
自分のために念のため書いておくが、小学生の頃ずっと好きだったFとは中学進学のタイミングで離れて、小学校卒業以降一度も会っていない。