【詞】海に帰るときは
八月は遠のく そして空を模る
夜へ向かう 背中の羽根でどこまでもゆこう
渚から見ている 夏は命を歌う
ゆめうつつに 波をすべらせて
海へ帰るときは 窓を開けておこう
思い出せるように 思い出せるように
蟹に誘われて 渚に誘われて
ひとりで生きることも 誰かが居ることも
最高峰の夜が ただ 星を抱いて
離れ離れに透き通る 風を覚えている
隣り合わせになるものは
幽霊かもしれないし
空洞を駆け抜けて
空想を駆け抜けて
海へ帰るときは 窓を開けておこう
思い出せるように 思い出せるように
凪を読むように 髪を編むように
息を吸うことも 歩き出してゆくことも
最高峰の夜が ただ 涙を流して
今も 今までも浮かんでる 感情を声に出す
隣り合わせになるものは
想像以上の誰かだろう
空洞を駆け抜けて
空想を駆け抜けて
詞の新作です
8月最後の日に良い詞を投稿することが出来たと思います
"蟹に誘われて" という文章が出てきますが、
こちらはpanpanyaさんの同タイトルの単行本から引用しています
最近、 "漣" 、 "汀" と、海をテーマにした詞を投稿していて、
今回の詞は、海シリーズのラストにピッタリな詞になったと思っています(^-^)
明日から9月ですが、引き続き 楽しくnoteを更新していくので、よろしくお願いします✌️
8月31日に投稿した、他の詞はこちらから!