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#みんなでつくる冬アルバム

【詞】期待は気体

【詞】期待は気体

期待は気体になるよ、今
獣の光る眼のような夜に
期待は気体になるよ、今
そして遠くに瞬く光を追っていくんだ

数えたのは、急勾配な過去の憂鬱の事
心の湖畔に浸透する煌びやかな水を求めている
数えたのは、雲間に見える灯火に似た夕暮れの事
心の湖畔、波打つ予感、波打つ予感

期待は気体になるよ、今
地面の影と影とだけ重なる遊びに耽る
期待は気体になるよ、今
どこか垢抜けない自分は

ネオンの表面を噛む

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【詞】Moonlight

【詞】Moonlight

目を瞑ったら月の世界
銀色の球体が熱を帯びたその世界
今日はいつもより会話の中で嘘を付いたから
本に挟んだ栞の先、あんまり読む気が起きなくて

そんな夜の僕にだって月は今宵も歌を込めて
木々の隙間から滲む灯りを
僕に届けてくれるのです

夜はひっそり歩き出す
すべて持って行ってしまうくらい
外は寒いから重ね着をして
一応傘も持参して

僕は部屋から抜け出して
少し曇天のAM2:00
更新の止んだタ

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【詞】intro / 鍵盤と春の気配

【詞】intro / 鍵盤と春の気配

intro

やっと朝が来たから言えることがある
曖昧な言葉の枠じゃ伝えられなかった事
冬の静けさに見える誰かの事
爪先立ちで俯瞰しなくていいすべての事と

翌る日もここはユニバース
いつもと変わらないユニバース
朝日をめがけて伸びる猫
めくる雑誌の1ページ

微笑ましい話が続き、
コーヒーを混ぜて飲んだ日溜まり
いつもと変わらないユニバース
あなたとはまた夢の中で会えるはず

春の気配に耳を澄ま

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【詞】冬に待ち合わせ(仮)

【詞】冬に待ち合わせ(仮)

すこし暗いです

君のことを知るためには
まずは自分に向き合わなくては
そう思って、一日、二日、考え込んでは
文字に書き起こして、基準を作ってみては
しばらくすると何も分からなくなるの

冬の海から木霊するように
枯れ葉を連れる風がやってきて
そういえば君がいたあの日も
待ち合わせは寒い場所で
どこに行こうと決めていなくて
あちらこちらを歩いていたね

それは青空を馴染ませていた
ビルとビルを見渡

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【詞】キャラバン

【詞】キャラバン

遠い国も幕開けは
空気の澄んだ朝
シンプルな街の蔦
日差へ伸びる

いつの国も幕開けは
空気の澄んだ朝
カラクリな日々へ蔦
朝に伸びる

銀色のCosmic
くせのある球を回す
冬はあの絵の理想郷
駱駝風味の猫と

銀色のCosmic
くせを込め球回る
冬は素早く理想郷
笑いを含めた旅を

雨ふるキャラバン
明く光の渦がまた踊り
緩やかに隅々に灯り

やがて此処でも明く光
渦はまた歓喜
人人は夜明

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【詞】tour.

【詞】tour.

世界は果てが無さ過ぎて
実感が沸かないな
なので私の家の屋根
ツバメの巣が出来ている とか

身近なことを思い出す
身近な言
葉を揺らす
窓辺から見る深々と
雪が積もって杞憂する

どうにも此処は絵画の冬
温もりを拭う獣たち
どうでも此処は絵画の冬
モーニングセットまだらしい

夜の脳内 ツアーする
ろうそくを1つ点けながら
異界を訪れているみたい
ただ眩しい気もちにさせて

幻からはじまって

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【詞】泡沫(仮)

【詞】泡沫(仮)

鉄筋の花が咲いてる様に
見ゆる世界に冬の風
些細な茎に
笑って吹いて 笑って吹いて たなびく

鉄筋の花が咲いてる様に
見ゆる世界に冬の風
些細な茎に
笑って吹いて 笑って吹いて たなびく

遠い土地で鳴いた鳥と
舟を浮かべた旅人
我をわすれ
枯れ葉の束を抱き なつかしく眠る

嘘もまた浮遊する
どうにも話の蔵が錆びてく
流動する縁は泡沫
朱鷺が摘んでる

つい前迄 夏でした
つい前迄 夏でした

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