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2024年6月の記事一覧

【詞】砂の城

【詞】砂の城

砂は空 見上げれば数多
何ものが 何ものが来るの
色はまた 移ろうらしい
砂の城 砂の城から来るの

雷鳴と雨の増す
まだ砂の温度の低い夜
またイナヅマは瞬いて
スクリーンから

ピクセルの川を泳いだ
サカナになった言葉から
読み取ることが出来たなら
君へ向かうよ

今がやがては昨日になれば
明日も夜には今になるから
待ち焦がれた話をしよう

砂の城で

ピクセルの月を見ていた
遠くに吠えた狼に

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【詞】ハート

【詞】ハート

少し暗いです

髪をとかして 今日も嘘の話が一つ
忘れたものは影に紛れる
やがて君も見惚れだす朝は
すべての力を込めて
幕が上がるよう 恍惚な日

羽をひろげて 今日も寝入りばなを歌う
星の車を窓に見つける
糸の熱で 宵闇を縫う 私の心
幕が上がるよう すると悲しみ

何かになりたいって気付いたの
いつかなりたいって思ったの
何かになりたいって気付いたの
いつかなりたいって なりたいって

君と見

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【詞】夏に眠る

【詞】夏に眠る

おはよう 夏の大三角から降る明日は今になる
手にすると 水は跳ねる 輝きを秘めながら

さよなら 街をくぐり抜け
どこにも居ない君のことを忘れる夜に
鏡は 記憶からうつしだす

うつりだす
君が花火のらせんで とびきり光っていたんだ あの夏に
つかんだ虹 その温度を多分 覚えていたんだ

くりかえし
君が花火のらせんで とびきり光っていたんだ あの夏に
つかんだ虹 その温度を多分 覚えていたんだ

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【詞】夜霧

【詞】夜霧

知ってること 知らないこと
霧の中に駆けだした
そこからの日々は奇妙を走り書きして
手のひらの砂 新たなる世界
読み込む 読み込む

確かめる未来 読み取る

霧の中で君はひとひらの線を歩いた
夜明けでも晴れない霧は
どこへ続くか

そびえる満月
静かな鼓動の月を訪ねて
夜霧の見せる夢は止まない
運命の方を辿って

知ってるもの 知らないもの
霧の中に思い浮かべた
そこからの街は微妙に姿を変えて

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【詞】ロマンス

【詞】ロマンス

車窓から ロマンスの風は 色付いた頬だけに
ふわ ふわの 空気をこねて 次には走る 未来まで
想像が 昼間には 光へ変わる瞬間を 見ていたいの
ロマンスの風を越えるほど 待ち焦がれ

影が続く道を踊るように
君の影が続く道を踊るように
歩きたいよ ラン ラン ランと
遥かなロマンス

隣駅 ロマンスの風は 芽を出した期待から
カラン ぷしゅ と 開けたサイダー 
飲み干す後の 世界まで
想像できる

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【詞】毎日

【詞】毎日

飲み干す一杯のひとときが 知らない朝に火を灯す
いそがしいニュースの横目 Birdみたいな輪郭と
僕は今日も歩き出せれば なんとなくだけど
答えが一日出なくても

毎日のしるしが少し 陽にまざって
全力の話がどこからか宿って
何年ぶりだろう 懐かしい日と隣り合わせ
いつだろう いつの日だろう 思い出したい

毎日のしるしが少し 夜を昇って
全力の未来予想図を持って
何年ぶりだろう 新月の夢の中で

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【詞】不思議

【詞】不思議

不思議なものね
木陰で話す君の声
どこまでも色づいてゆく五月から
不思議なもので
何か言いたげな猫の声
いつからか自由気ままな夏にまで

手繰る話
雨上がりの葉のように笑ったら
昼間の雲も相づち打つよ
木漏れ日に踊るワンシーン

たまに人見知り
透き通ったラムネ瓶を空けたなら
来る涼しさは君の合図だ
自転車を漕ぐワンシーン

不思議なものね
あの日 君と話した記憶を覚えてる
桜の木々も冬の寒さも

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