【七峰】ただそれだけできれば
【日報】2024/11/05付
Xアカウントを消す。
本当は今すぐにでも消したいくらいなのだが、マインドシーカーアドベントカレンダーという投稿企画に参加している都合で連絡先が必要なため、それが終了するまでの猶予期間がある。
もともと旧Twitter上の知り合いとの交友関係が途切れないように細々とつないでいた糸だ。
その上で、中に人がいる売り込み目的のアカウントとのギブ&テイク的な関係とか、別に僕が首を突っ込まなくてもよかった誰かの喧嘩の売り買いとか、いつまで経っても何かを求めて徹夜を繰り返してしまう感じなんかに嫌気がさしたし、このままで明るい未来はないと思った。
スマホを捨てればいいと思っている。
でも、それはできない。
言い訳は抜きにしてその心理的ブレーキがある限り、僕はスマホを持つことによる損失を受け続ける。
Xはその内に含まれる。その他のコンテンツと同じく、人間の一生涯を吸い上げうるものだからだ。
僕のいのちには限りがあるし、経済的にも限りがある。
僕は自分のそれを護っていきたい。
Xを使うのではなく、Xに使われる生活はもううんざりだし、スマホもクレジットカードも全部そうだ。
だから僕は最終的にはスマホを手放さなければならない。
その次善策、次々善策として、Xのアプリとアカウントを遠ざけたい。
人間の決心はすぐ揺らぐ。
けれど僕のこのSNSに対する諦念と、10数年やってきても我が身から離れなかった疎外感には、もう収まりがつかない。
(終)