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【七峰】おれはサイレンススズカ号からウイポ2024を学ばせてもらった

©コーエーテクモゲームス

 この記事は以下のガイドラインに従って画像を投稿します。


 おれはWinning POST 10 2024を買った。

 45%割引きをDLCで埋めるような感じだったが。

 衝動買いの動機になったのはサイレンススズカカップというネット大会の配信を見たからだ。

 早逝した名馬サイレンススズカ号の産駒のみが集まったレース。主催者側の想定を大きく超えた「ガチ」の馬が多数集い、熱闘を繰り広げた。

 おれはウマ娘のアニメ2期ぐらいの頃にウイニングポストシリーズの過去作に挑戦したが、他の牧場から名馬をかき集めて束の間自分のものにする一般的なプレイングがどうも肌に合わず、また自家生産馬で史実馬に勝つ醍醐味もまったく味わえないままだった。

 だが、この大会のレギュレーションはサイレンススズカとその産駒を育て上げることだけに焦点を絞ってあり、NORMAL難度のため比較的勝ちやすいレースを見極めれば馬を育てやすくもなっている。

 あたかも陶芸のように、シンプルであるが故に高い技量が求められる世界を、おれは気に入った。

 もっとも効率を求めるならサイレンススズカを最強データにエディットしておくわけだが、レギュレーション上許容されているとしてもおれはそうしない選択肢を取りたいと思った。

 理由は複数あるが、仮に今のおれの実力ではそこまでやってもガチ勢の足元にも及ばない馬しか作れないんだとしたら、あとはおれがエディット馬を使って楽しいか否かの問題であるからだ。

 名馬を手塩にかけて育成するという楽しみを、最初からパーフェクトな素質にすることで失いたくはなかったとでも言おうか。まあ、この辺りの態度はあとあと入れ替わるかもしれないが。

 さしあたり必要なのは91年シナリオ開始時からサイレンススズカが入厩する96年までの5年間に準備を済ませるための知識だ。

 大会主催者だったうちは四姉妹さんの大会登録馬育成配信に加えてネット上にある91年シナリオの攻略記事やオンライン対戦向けの情報を探し回る。

 まず、初動はナイスネイチャヒシマサルで重賞レースを勝ち抜いて賞金を積んでいくことが必須だろう。
 おれの方針としては、竈馬かまどうまづくりと併せてなるべく良い仔馬が出て育つように牧場の設備を整えたい。

 特にヒシマサルは2歳馬として手に入ることもあって2歳馬は故障しないゲーム上の仕様と使い詰め○のウマーソナリティ(ウマソナ)の相補によって連闘の続くスパルタを通り越したローテーションを組んでいくことになる。

翌年には競争寿命を使い果たして引退する運命なのに馬としての信頼度は上がっていく、
人の心がない感じの攻略となった

 肝心のサイレンススズカはプレイヤーによって育成方針が分かれるところではあるが、おれは同時期にエアグルーヴスペシャルウィークといった強いだけでなく鞍上の武豊騎手を奪い合う仲の史実馬たちがいる王道路線を避けて重賞連勝記録を重ねる策を取ることにした。
 あの98年天皇賞(秋)を乗り越えてから00年には完全に馬体が仕上がっていて、何なら調教師のお任せ次走方針でも春秋グランプリ制覇と秋古馬3冠を達成できるようになっている。
 最初で最後の競馬ブームを起こす01年上半期に香港トリプルクラウンをつまんで、下記のスクリーンショットのような成績になった。
 これだけでも虹札の手に入る功労馬となるのだが2歳・3歳のローテーションをもう少し詰めれば、より強い馬になるのだろうか。それともレースで得られる特性をリセットマラソン(リセマラ)厳選するのがいいのかは今後の研究課題だ。

ネット大会に出るほどの架空馬にはこのサイレンススズカのように「競馬ブームの立役者」の称号を得るだけの実力が不可欠だ

 スズカ引退後のおれの箱庭では、ユウギリブロイナーというごく初期の架空馬としては頭一つ抜けた成績を残した繫殖牝馬の産駒がよく走った。

 初期牝馬ダイナオレンジにミスプロ系種牡馬モガンボをつけ、その産駒に米国馬ブロードブラッシュをつけた。なお海外馬の種付けには種牡馬繋養施設をLv3まで拡張する必要がある。
 ミスプロとアクアクのインブリードを狙う配合理論はうちは氏の発案によるものだ。
 ついでに母の母系にホープスプリングエターナルがいればもっといいんじゃないかと安易に考えてしまう。
 一応史実馬にはミスワキを除いてホープフォーオール(ボールドルーラー系)、ノーザンエタニティ(ノーザンダンサー系)がいるが、海外馬のため今回の縛りプレイでは入手困難か。
 トムフール系とかいうよくわからない系統の架空牝馬を目を皿のようにして探すしかなさそうだ。
 より確度の高い次善策としてはサンデーサイレンス以外のヘイロー産駒を探していくか。今回の周回でドーンズヘイローという繁殖牝馬を見つけたが、配合の危険度を下げるよううまく血を薄めることができなかった。

 かくして序盤、中盤を生き延びることはできた。しかしながら、結局のところ架空馬をどのように叩き上げていけばいいかはわからないところが多い。

 そもそもガチ勢はセーブ&ロードで一日が終わることが日常茶飯事の世界なわけで、高校野球よろしく一周通すことに意義を感じている自分とは微妙にすれ違っているのだが…………個人的に、当たるか外れるかもわからない乱数との消耗戦はマインドシーカーで懲りた。あれがトラウマになっており、おれはもう少しゲーム性のある味付けが好みなのだ。

 そもそも「牧場スタッフが最速で一人か二人増えるから」と結婚を急いだがために、なんとなくその家族の成長もちょっと気になっている。
 よってスズカが種牡馬から引退して「はいそこまでよ」になる20年代以後の世界もちょっと見てみたいし……もうしばらくの間は自分なりの遊び方を模索する時期となりそうだ。

この連れ子、ヒロインすぎる
騎手として能力があまり伸びずやや不憫なところも娘だから可愛い

(了)

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