の中記録 23

詩歌を作るのが好きだった。

好きだった、というのは、一区切りついて過去の私フォルダに仕舞ったということではない。

言葉が、出てこない。

抽斗に鍵がついたかのように、三十一文字すら集めるのが難しい。
目に触れるあれやこれやを全て詩歌に注ぎ込んでいたあの頃の私はどこに行ったのか?
今は何かを見聞きしても、ひとつたりとも言葉に落とし込めない。

自分が何を感じているのかが分からない。
何も感じていないのかもしれない。
これ以上はループするので止めておく。

今ちょうど朝日が昇りかけていたが、特に何も思わなかった。
思わなかった私を悲しく思った。
これ以上はループするので止めておく。

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