「ちょっといいもの」【5/2の日記】
お世話になっております。のなめです。
世間はゴールデンウィークですね。
遠方への旅行や、普段なかなかできない交流をしている方も多いと思います。
かくいう私も連休の只中です。
ただ職業柄、遠方に宿泊することが多いため旅行に特別感を見出すことができません。
そんな私がよくやるのが「ちょっといいもの」を見たり食べたりすること。
私は関東圏に長年住んでいますが、まだまだ知らないお店や場所がたくさんあります。ちょっとした余暇ができたときに、そういった未知の場所に赴き、見聞を広めていこう、といった目的でふらっと散策をしています。
こうしてnoteに書くのは初めてですが、読んでいただければ幸いです。
今回の「ちょっといいもの」
早速ですが、今回の「ちょっといいもの」を紹介します。
今回は………うどんです。
うどんと言えば、一般的には赤いきつねとか、丸亀製麺のようなファストフードの印象が強いと思います。
しかし、「食べログ うどん百名店」という企画があるように、多くの専門店が鎬を削る一大ジャンルでもあります。
今回は百名店にも名を連ねる「根津 釜竹」に行ってきました。
根津 釜竹のうどん
東京メトロ 千代田線 根津駅から徒歩5分ほど。
閑静な住宅街とは到底不釣り合いな、重厚な雰囲気を持つ石蔵が姿を現します。
ここが釜竹です。
釜竹はこの地に店を構える際に、もともとあったこの石蔵をリノベーションしてお店に作り替えています。
なんとこの石蔵は明治43年に建築されたもの。つまり築100年を優に超える歴史的建築物となります。
そんな建物の移築・改装には隈研吾氏が携わっているそうです。
なじみがない人向けに説明すると、国立競技場を作った人です。
隈研吾氏は根津美術館のリニューアルにも携わっているので、この地にゆかりがあるのかもしれません。
オープンが11:30なのですが、11時前に到着した際にはもう10人くらい並んでました。客層もおひとり様から海外の方まで、幅広い層の方がいました。
11:30に入店。
石蔵内は座敷なのでひとりでは入れず。ただ、1階の長机の席からは庭園が望めます。
店内はうどん屋らしからぬ落ち着いた雰囲気。
夜は割烹としてやっているみたいです。
今回はざるうどんと揚げ茄子の桜海老餡かけを注文。
うどんは開店してからゆで始めているみたいで、しめたてのぷりぷりとした麺をいただきました。
ちょうどいい弾力で噛めば噛むほど味が出る、おいしい麺です。
見た目は少ないかな?と思いましたがそんなことはなく、ボリュームも満足です。
また、おいしくてびっくりしたのがつけつゆ。
うどんをつけずにひと口飲んでみると、カツオの風味がスパーンときます。
通常、うどんのだしは「かえし」(醤油や砂糖を煮詰めたもの)をかつおでとった出汁に混ぜて作ります。特にうどんを少量取ってからつける「つけつゆ」はかえしの分量が多くなる傾向が強いため、カツオの風味はかえしに隠れてしまうことがほとんどです。
しかし、釜竹のつけつゆはかえしのキレを感じつつも、主役はカツオ!
うどんと一緒に食べると、それぞれを引き立ててさらにおいしくなる感覚が味わえます。
カツオが負けないことで、もう一つの強みが出てきます。
それは薬味の存在感が増すということです。
薬味はオーソドックスな生姜、ネギ、揚げ玉、七味が出てくるのですが、
上品な味わいのつゆがこれらを引き立ててくれます。
生姜やネギは辛味によるキレ、揚げ玉は油分によるコク…といった具合に、
味に奥行きが加わることで、そのままでも美味しいつゆがさらにおいしく感じられます。
恐ろしきコンビネーション…!
揚げ茄子の桜海老餡かけは、写真だとわかりづらいですが、ナスがゴロッと入っています。
そしてなんといっても桜海老がデカい!桜海老だけでも食感と風味がしっかり残っていて、食べ応えのある一品でした。
おわりに
めちゃくちゃ美味しかったです!
うどん屋さんってつゆが濃い(塩分が強い)お店が多くて、個人的にちょうどいい濃さのつけつゆを扱っているところに出会えないんです。
しかし釜竹はその点で絶妙なバランスのつけつゆを出してくれるお店なので、するするイケてしまいました。
無心で食べてしまい、帰る頃にドスンとおなかが重くなった感じがありました。
今回紹介した釜竹は人気店でお客さんがすごく並ぶんですが、並んででも一度は食べてみてほしいと思うお店です。
近くに上野公園があるので、散歩の前に腹ごしらえするプランもありだと思います。近くによる際はぜひ足を運んでみてください。
以上、「ちょっといいもの」報告の日記でした。
皆さんの日常の中のちょっとした彩りも見てみたいなと思うので、筆を走らせてみてください。
自分もまた何かあれば書いていきます。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!