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一週間で化粧品検定1級に合格する方法

はじめに

2021年5月23日、化粧品検定1級を受験しました。そして約1ヶ月後の6月26日に結果が到着し、見事合格でした!
タイトルにも書きましたが私の勉強期間は一週間ほどです。これから化粧品検定を受験する方のために、私が実践した勉強方法や実際のノートの写真などを記録しておこうと思います。
また、私個人の感想を大幅に混在させていますので、そのような箇所が不要な方は読み飛ばしてください。


受験前の私の知識量

私はちょっとだけ化粧が好きな20代後半の女性です。化粧品に関係するような仕事に就いたことも、学校に通ったこともありません。化粧が好きと言ってもコスメの新作情報が発表されれば飛びつくくらいで、めちゃくちゃ詳しいわけでもないです。
2020年11月29日(前回)、化粧品検定2級を受験し合格しました。事前知識としては化粧品検定2級合格程度の知識量と思っていただいて構いません。しかし実際のところは半年以上経過しているので、2級の内容はあまり覚えていませんでした。テキストを見れば「あー、こんなことも書いてあったな…」と思い出す程度です。
この記事の内容は2級を合格し1級に臨む方はもちろん、いきなり1級を受験する方の参考にもなると思います!


化粧品検定とは?

そもそも化粧品検定とは何なのか? 基本的な情報をおさらいします。
各級の目的と内容は以下のとおりです。

スクリーンショット 2021-06-27 21.08.27

(引用:https://cosme-ken.org/

受験料と問題数、合格基準は以下のとおりです。

スクリーンショット 2021-06-27 21.18.35

(引用:https://cosme-ken.org/

3級は協会のホームページ(https://cosme-ken.org/)から無料でweb受験することができます。試験の傾向について知りたい方は、まずは3級を受験することをおすすめします。無料なので何回でも挑戦できますし、少しでも化粧に興味がある方ならば3級取得は難しくありません。

上記の表を見れば分かりますが、1級の受験料は13,200円と高額です。2級と1級のどちらも受験した感想ですが、2級は受験せずにいきなり1級を受験しても良いと思います。ただし、その場合は問題の傾向について正確に把握する必要があるので3級の受験はより必要になります。(化粧品検定に限らず、試験のクセを把握することは必須だと思います。)


勉強期間

「はじめに」にも記載しましたが私の勉強期間はちょうど一週間ほどです。勉強しなきゃ…とは思っていましたが、面倒臭いことは後回しにする性格なのでなかなか手が出せませんでした。
3級と2級についても記述します。まず3級のweb受験ですが、3回目の受験で合格でした。3級は合格したことをTwitterでツイートすると実物の合格証書を郵送してもらえます。3級に合格したことをツイートしたところ、フォロワーさんが続けて受験し一発で合格したとツイートしていて少しショックを受けたことを覚えています…。つまり2級の勉強を始める前の私の知識は、化粧が好きなだけでたいして詳しくなかったということです。
2級は3週間程度勉強しました。当時は勉強に対する意欲が今よりもありました。そのため、2級の受験申し込み期限ギリギリに申し込み、同時に公式テキストと公式問題集を購入、それが届いたのが約3週間前です。それから勉強を始めたので勉強期間は3週間ほどということになります。


勉強方法:使用するテキストと問題集

使用したテキストと問題集は公式から発売されているものです。Amazonからも購入できるようですが、私は協会のホームページから購入しました。
テキストはKindle(電子書籍)版も発売されています。持ち歩いて勉強するにはKindle版も便利だとは思いますが、何ヶ月も毎日勉強するわけではないでしょうし、紙媒体で購入することをおすすめします。勉強しているうちに「この単語さっきも見たな」と思い出してパラパラとめくることがあるからです。そうすることで単語を関連付けて覚えることができます。


勉強方法:勉強の流れ

勉強の流れは以下の通りです。
①テキストを通して読む
②問題集を解く
これだけです。特別なことはしていませんが、詳しく解説します。

①テキストを通して読む
公式テキストを通して読みます。このときに注意することは二つです。一つ目は、細かい単語を覚えようとしないこと。二つ目は、付属の赤シートを使用しないことです。
まず一つ目についてです。単語をいちいち覚えようとしてはいけません。化粧品検定1級に登場する単語ですが、たとえば「トリエチルヘキサノイン」や「エチルヘキサン酸セチル」、「ヒドロキシステアリン酸コレステリル」など。どうですか? 覚えられますか? 化学系の知識がある方は覚えられるかもしれませんが、私には無理でした。こんなふうに成分の名前がたくさん登場します。ひとつひとつ覚えていてはパンクしてしまいます。このへんは細かく正確に覚えず、さらっと流しましょう。ただし、空で「トリエチルヘキサノイン」と言えるようになる必要はありませんが、この文字面を見て「オイルに使わる合成成分にあったな」と記憶を引き出せるようになる必要があります。ここで一つの文字面を見て引き出せる記憶は多ければ多いほどいいです。たとえば「オイルの構成成分のところにも登場したし、エモリエント効果の説明のところにも登場したな」というように、複数のページに記載されている情報を引き出せるようにしてください。
二つ目についてです。テキストには赤シートが付属しています。赤い文字にかぶせると文字が消えるので、記憶の定着にはもってこいと思いきや、化粧品検定の場合は赤い文字以外のところからも多く問題が出題されます。赤文字でもない、強調されてもいない箇所から問題が出題されるということです。赤シートに頼ると痛い目を見ます。

②問題集を解く
次に公式の問題集を解きます。問題集は見開き1ページごとに区切って解くことをおすすめします。
問題集は分野ごとに分かれていますが、分野ごとに問題の量に差がありすぎます。たとえば、私の手元にある問題集の場合ですが「化粧品原液と基礎知識」の分野は71問もありますが、「化粧品の歴史」の分野はたった9問です。
たとえば分野ごとに区切って問題集を解いていく場合、少ない分には良いと思います。しかし、問題が多い場合、70問以上も一気に解いて答え合わせをしても最初のほうに解いた問題も、どうしてその答えを選んだのかも忘れていると思います。流れ作業になり、結果的に一度では記憶が定着せず、何度も問題集を解く必要が発生します。
見開き1ページごとに解いていけば、だいたい8,9問ずつ解いていくことになります。このくらいであれば最初に解いた問題についても覚えているはずです。
次に答え合わせについてです。恥ずかしいのですが、文字だけで説明するよりも分かりやすいと思うので私のノートの画像を載せます。

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一度問題を解き(青枠)→丸付けをし→もう一度問題を解き(赤枠)ます。
当然といえば当然ですが、正しい答えを見てすぐなのでほとんどの問題は正解することができます。これがポイントです。みなさんは問題集を一周解き、二周目に入ったら一周目と同じ間違いをしていたことはありませんか? 正しいと思い込んで答えを選んでいるのだから当たり前の現象だと思います。この「正しいと思い込んでいる答え」を修正するために、時間を置かずにすぐに同じ問題を解き直します。時間を置かずに二度問題を解くことで、誤った記憶が定着することを防ぎます。
黄色枠もご覧ください。二度目も間違えた問題は頑張って覚える必要があります。私の場合は殴り書きをすることで覚えていました。このとき、解説をそのまま写すと大変なので自分なりに必用なキーワードだけ抜き出しています。分かりやすい画像はこちらのとおりです。

1枚目:私のノート

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2枚目:公式問題集の解説

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キーワードだけを抜き出しているのがお分かりいただけるでしょうか。ただでさえ覚えることが多いので、できるだけ無駄を省いてキーワードだけを記憶することが重要です。


当日の流れ

5月7日に受験票を発送したというメールが届き、翌日には受験票が到着しました。
当日は14:00試験開始(13:30開場)と案内がありましたが、実際のところ14:00から15分間は試験の説明でした。つまり、試験開始時間は14:15ということになります。試験終了は15:15です。試験開始の30分後から途中退室が可能です(試験に戻ることはできません)。試験終了10分前に「試験終了10分前です」の声合図があり、ここから途中退室はできません。

私が受験したときは試験終了10分前に退室する方が多かったです。理由は試験終了後に20分ほど化粧品検定からの案内で退室まで時間を取られるからだと思います。これは2級を受験したときに知っていたので、私もこのタイミングで退室しました。

ちなみに私は2級受験のときも、1級受験のときも試験会場に時計はありませんでした。腕時計は忘れずに持参してください。


実際に受験した感想

やはり当日は緊張感があります。受験料も高いので、落ちるわけにはいかないと思いました。
この記事では勉強方法も伝えたかったのですが、もっと伝えたいことがあります。それは「化粧品検定は無駄ではない」というこです。SNSには「化粧品検定は受けるだけ無駄」「実際に現場で働いているプロは化粧品検定なんて持っていない」と書かれていることがあります。私は現場で働いているわけではないですし、たしかに現場で働いている方は化粧品検定を持っていないのかもしれません。そこは確かな情報を知らないので否定できません。しかし、化粧品検定は受けるだけ無駄という意見については思うところがあります。化粧品検定は難易度の高い試験ではありませんし、合格率も高いです。だから受けるのが無駄というのは納得できません。試験を受けないこと、受けること、合格することはそれぞれ大きな隔たりがあります。受験すらしていない人が試験は無駄だのなんだのいうのははっきり言ってダサいと思います。自分でお金を払って試験を受けるということはそれなりのプレッシャーになるし、勉強に対する姿勢も変わるはずです。もし「化粧品検定 無駄」などのワードで検索して悩んでいる方がいれば、100%無駄になるわけではないとお伝えしたいです。努力が実ることはとても嬉しいことですよ!


少しでもみなさまの受験の後押しになれば幸いです。

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