第五回・お金の影響力 #幸せを生む影響力
このシリーズは「レーダーチャート式SNSアウトプット診断」の次世代バージョンを開発している最中の2人の想うことを、stand.fmからの書き起こしで連載していきます。
第五回目は、イギリスの産業革命時代を振りかえります。1人では大きすぎる負担も、新しいシステムと組み合わせることで軽減し、更なる発展が可能になります。
全7回予定のシリーズ、どうぞよろしくお願いします。
はがくん@独学を応援する
薬剤師薬剤師/薬局長/管理薬剤師
言わずと知れた独学だいすき薬剤師。仙台出身。90年生まれ。年間1000本ほどの論文を読破。みんなを元気にするものを作ってます。
池松潤(いけまつじゅん)
恋愛小説家/ 情報発信学・講演家/ アウトプットLAB主催 / サイボウズ式第2編集部。慶応義塾大学卒業後、大手広告会社員時代に雑誌コラム連載・ビジネス書を執筆。※登壇・イベント情報は⇒コチラ
【幸せを生む影響力】シリーズ(予定)
1:影響力とは
2:肉体の影響力
3:集落の影響力(前半)
3:集落の影響力(後半)
4:武力の影響力
5:お金の影響力←今回
6:情報の影響力 (評価経済的な影響力)(前半)
6:情報の影響力 (評価経済的な影響力)(後半)
7:影響力を俯瞰してみる
リスクは分散、利益は分配する時代へ
はがくん
はじまりました、「幸せを生む影響力」。今回は「お金の影響力」についてです。今日もゲストをお呼びしてます、どうぞ。
いけまつ
恋愛小説家の池松潤です。
はがくん
自己紹介を忘れてましたはがくんです。今日も一緒にお送りしていこうと思います。よろしくお願いします。
いけまつ
よろしくお願いします(笑)
はがくん
すっかり忘れてました(笑)前前前回から話してきた、影響力は目に見える体の形で決まっていた「肉体の影響力」。農業社会から生まれた同調圧力などに押されながらどんどん成長していった「集落の影響力」。そして圧倒的な力で相手の物を奪い成長発展に寄与していた「武力の影響力」をふまえて、今度は「お金の影響力」について考えていきたいと思います。
いけまつ
だんだん現代に近づいてきましたね。
はがくん
はい、もうかなり近づいてきました。今回は随分ワープして、イギリスの産業革命時代を想定しながらお話を進めていこうと思います。いきなりですけど、イギリス産業革命ってどんなことをイメージされます?
いけまつ
まずは、東インド会社ですよね。
はがくん
あぁ、ですよね。ですよねなんて言ったんですけど、人によってはもう少し説明が必要かもしれないので、もう少し詳しく聞かせてください。
いけまつ
そうですね、イギリスで株式会社なるもの(イギリス東インド会社)ができましたと。それは、七つの海を支配した世界一の海軍力を武器にワーッっと植民地を広げたのも背景にあるんだけど、株式による有限責任というリスクを回避する仕組みを作ったのが、イギリスのすごいところだと思うんですよね。
はがくん
船でなにか高いものをとってきてもらうにしても、今と違って木造の船だから沈没してしまう可能性もあったし、海賊に襲われる可能性だってあった。1つの船に自分の財産を全部ベットするのはあまりにも非効率なので、東インド会社みたいに資本家たちが資金をもちよって利益を分配しようというシステムができたってことですよね。
国の発展を支えた魔法
いけまつ
新しいフレームワークができたってことですよね。
はがくん
めちゃくちゃ新しいですよね。
いけまつ
それまでなかったから、なんの概念だかわからないと思うんですよね。
はがくん
魔法のような概念だったはずです。今の人たちでも、株式に対して正確な理解をしている人はどれだけいるだろうって感じですもんね。
いけまつ
それはありますね。うん、おっしゃる通りです。
はがくん
それだけ難しい概念がもうその時代にはできてたわけですから、すごいことですよね。
いけまつ
『ニワトリが金の卵をいくつ産むか?』という考え方は、株式会社の時価総額に繋がる考え方ですね。この産業革命と株式会社という新しいお金の分配の仕方とリスクヘッジの仕方とかがあったから、イギリスってあそこまで発展したんだと思うんですけど。
はがくん
リスクを減らせればどんどんチャレンジできますからね。今までやれなかったことにどんどん挑戦できるようになると。
いけまつ
強いていうならば、今までの戦艦を作ったり大砲を作ったり、そういったこともお金がかかる。お金の力って、ここらへんから急にグググっと強化されたんでしょうね。ローマ時代の武力の時代からあったけど、さらにもっと存在感というか影響力を増してきたんでしょうね。
はがくん
そうですね。最初は物々交換でやってたのが金と換えられる引換券になり、その後にもち運びができるお金になって皆が消費できるようになったと。お金でなにかが買える幻想があるからこそ、この株式会社とそこに勤める労働力の確保という面でもお金ってすごい革命を起こしてますよね。
いけまつ
いや本当、ユダヤ人すごい。金貨がないところに金貨をもってきて、100枚貸すから1年後に110枚にして返してってできるわけじゃないですか。そういう発想ができる人たちじゃないですか。なんっにも生みだしてないのに。
はがくん
もう錬金術ですよね。
いけまつ
不労所得というか錬金術というかね。そういうとこにまで発展しますよね。
はがくん
今ないものを未来にこの値段で買う権利とか売ってますからね。
いけまつ
さらに発展するとですよね。
はがくん
商品をどんどんどんどん増やして、手数料をとってお金を稼ぐというわけですよね。
いけまつ
武力の影響力とは全く違う概念ですよね。
はがくん
今までの目に見えるものとは全く違う概念ですね。
100年後のために数万年を振り返る
いけまつ
でもこれを、1980年にアルビン・トフラーさんが著書「第三の波」の中の産業革命あたりで説明されてますけど、1980年ぐらいにそれを読んでたのはすごいですよね。
はがくん
いや、この人はすごいですね本当に。
いけまつ
ちなみにはがさん、1980年は何歳でした?
はがくん
僕ですね、マイナス10歳で生まれてもいない、欠片すらない時代です(笑)
いけまつ
欠片すらない(笑)その時代でも見えてる人には見えてるんでしょうね。
はがくん
今の時代でも、例えば日本人だと山口周さんとかいますし、サピエンス全史のユヴァル・ノア・ハラリさん。そんな人たちが結構先のことを予測してますもんね。
いけまつ
そうですね。先の予測をするためには、こうやって過去を振り返ることも大事!っていう。
はがくん
そうなんですよ。予測の正確性を高めるためには、ある程度過去を遡らなきゃいけないと。100年ぐらい見たところで、100年先の予測は絶対にできないんですよね。だから今回みたいに何万年も振りかえってみて、どんどんどんどん先の影響力を予測していこう!という企画があるわけですね。
いけまつ
いやいい話ですね~。
はがくん
いい話ですね、どんどん佳境に入ってきましたね。
いけまつ
ほんと、自画自賛してやろ(笑)
はがくん
はい(笑)
いけまつ
今回は「お金の影響力」だったんですけど次回は?
はがくん
次回は「情報の影響力」ですね。もういよいよSNS時代です。フォロワー数・スキ・ライク・ファボなんて数字に踊らされながらビクビク生きてる僕らの本質の部分に迫っていこうと思いますんで。
いけまつ
いやいやいやビクビクしてないでしょ。インフルエンサーにインフルエンスされない2人なんだから。
はがくん
ビクビクはしてないですね(笑)そんな話をしていこうと思いますので、次回もよろしくお願いします。
いけまつ
はい、よろしくお願いします。
文章:鈴木鮎
編集後記
第五回目はいかがでしたでしょうか。
今回は「お金の影響力」についてお話しました。
ついに株式会社が登場しました。イギリス東インド会社は貿易のへいく航海ごとに出資を募り、その都度利益を分配するプロジェクトのような形でした。複数の人たちがお金を持ちよることで、1人のときよりリスクは低く多くのお金が集まります。
まだお金のない物々交換の時代では現物が必要でした。物と物の間にお金が介在することで、今はない未来の商品を買えるようになります。そうして人を雇い、物も未来も集められるお金は、今でも世界中でその力を発揮しています。
次回は「情報の影響力」です。情報の洪水が起きている現代ですが、どのような影響力をもたらすのでしょうか。
最後まで読んでいただきありがとうございます。次回もどうぞお楽しみに。
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